パットン・ヘルマン(パットン・ミスナルジ) -Patton Helman (Patton Misnarge)-
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解説
パットン物語も参照。
国を追われた元ヘルマン国の皇子でパットン派(後ヘルマン革命軍)の旗頭だった男。本来のフルネームはパットン・ヘルマンだが、ランス3エンディングからランス9エンディング迄の間は廃嫡の身となっていた為、母方のミスナルジ姓を名乗っていた。第45代ヘルマン皇帝と妾のパエリナ・ミスナルジの間に生まれた子であったが唯一の男子であった為第一皇位継承権を持ち、ヘルマン共和国の後継者候補として育てられていた。才能はAクラス。
しかし皇后パメラ・ヘルマンが娘シーラ・ヘルマンを生んだ事で状況が一変し国内はパットン派とシーラ派に二分される。パメラ筆頭の(裏から宰相ステッセル・ロマノフが操る)シーラ派の策略により徐々にパットン派は押しやられて行き、最終的には戦死したものとして皇族の籍を奪われ、ヘルマン国内に戻れない状態までされてしまったばかりか、ステッセルに刺客まで送られる状態になってしまった。そんな中でも修行に励みながら、ヘルマンを奪回するために活動をしている。
しかし国から放り出される形となり貧乏にはなったが、本人は酒も女も好き放題だった宮殿生活の頃より心が充実している今の生活の方が気に入っているようだ。 →ランス温泉へ行く
ヘルマンの皇帝になる事はある意味ハンティ自身が望んでいる事でありパットンはそれが恩返しになると考え、そのためにもヘルマンの皇帝になるように頑張っている。そしていつかはハンティに自由になってもらわなければとヒューバートに洩らしていた。
母親が妾の身分であった為、幼少の頃から肩身の狭い思いをしていたようだ。その母親はパットンが生まれてすぐに謎の死を遂げ亡くなったため、代わりに母親の親友だったハンティ・カラーに育てられた。とりあえず丈夫に育ったのでハンティも満足しているようだ。また身分が身分なだけに、幼い頃から暗殺されそうになっていた為、身辺警護役もハンティが引き受けている。そしてハンティを通じトーマ・リプトンを師匠を持ち、トーマが後に友人となる息子のヒューバート・リプトンや神童と呼ばれたアリストレス・カームと引き合わせた。
ランス3では (LP2年)
初登場。見た目はどう見ても極悪人である。28歳の時、シーラ派の策略に乗り父であるヘルマン皇帝への名誉挽回の為、魔人ノス一派(魔人アイゼル、魔人サテラ)と手を組みヘルマン軍の第3軍を率いてリーザス侵攻作戦を実行する。一時はリーザス全土と自由都市地帯の半分(ラジール)までもを占領する事に成功するも、ランスやリーザス解放軍の活躍でリーザス城下まで解放され、果ては魔人ノスの裏切りで殺されそうになるが、ハンティの決死のテレポートのおかげで九死に一生を得る。最終的にはパットン派の賭けは失敗に終わった。
そして皇后パメラ・ヘルマンと宰相ステッセル・ロマノフ、パットンが率いていた第三軍の副将ミネバ・マーガレットの暗躍で戦死した事にされ、結果的に皇位継承権を剥奪された。現在は死んだものとして扱われる中、再起の時が来るまで潜伏中である。
なぐりまくりたわぁでは (LP3年)
一転追われる身となったパットンはハンティと共に隠れ住み復讐の為修行をすることになる。その時にMランドのなぐりまくりたわぁというアトラクションにはまったのがきっかけで自身の持つ格闘の才能に気付いた。それまでは剣を使っていて、周りと比べて自分の弱さに自棄になっていた節があったが、この時を境に自分に自信を取り戻していくことになる。
にせなぐりまくりたわぁでは
更に実戦能力を身につけるため、ハンティと途中で合流したヒューバート・リプトンが計画した「にせなぐりまくりたわぁ」にも挑戦した。必殺技「武舞乱舞」の初登場作。
空白期 (LP4年)
自由都市最南端の小国パランチョで、国王ポロン・チャオ、将軍ピッテン・チャオらと親しくなる。
優秀な格闘家でもあるポロンからは格闘の指導も受けた。
ランス6では
31歳の時、修行と潜伏を兼ねてゼス王国の奴隷観察場に紛れ込んでいたところ、それと知らずに因縁深いランスと初めて顔を合わせることになる。レジスタンス組織アイスフレームの方針で勧誘を受け、こちらのほうが修行がしやすいと言う事でランス率いるグリーン隊に所属。ランスとは割と意気投合している模様でランスを「気になってる奴」と称した。物語中盤でランスと模擬戦を何度かするのだが、その後ランスがトーマを倒しヘルマン軍を撃退した中心人物だと知る。しかし自分がこうなったのは自分のせいだとし、ランスを恨むことはなかった。また、ランスとは「いつか本気でやりあう気がする」という伏線めいた台詞も。*1
最初はダメなバカ皇子といった感じだったが、シリーズを重ねるごとに成長していくのが目に見えてわかる面白いキャラクターである。
空白期 (LP5年)
新生後のゼスで魔法使い復権を目論む勢力による反乱*2が発生。ミラクル・トー*3と共闘してこれを鎮圧した。
闘神都市で開催された第二回闘神大会で優勝、闘神の称号を得る。(この頃の大会はまだ裏がない普通の大会)
ランス9では (LP6年)
本作ではサブタイトルであるヘルマン革命の中心人物であり、シリーズの主人公ランスと共に「主人公」として活躍することとなる。ステッセル・ロマノフから国を取り戻す為、「無法者」として少数精鋭の強襲部隊でヘルマン軍に立ち向かうことになる。
ラフ画に「アーマードパットン」と書かれるくらいにゴテゴテと重装備を身にまとった姿で、皆の盾となりつつ最前線で戦う。
今作では随所に「漢」として素晴らしい成長を遂げた姿が描かれる。またランスを非常に高く評価しており、彼の強烈極まるリーダーシップに革命の成否を全て委ねる決意を見せた。6でゼスの騒乱を終わらせた中心人物であるランスを近くで見ていた事もあり、当時を「英雄物語を間近で見ていた気分だった」とヒューバートに語っている。
本編においても滑空潜入作戦の準備において「俺は墜落気味に落ちても死なねぇ自信がある」と言ってのけたり、密着状態からぷちハニーの爆発を受けたにも関わらず失神はしたものの特に重傷にならずに済ませ(装備の幾つかは吹き飛んでいた)、また重量6t以上の闘神の残骸に生き埋めにされても自力で這い出してくるなど周囲が感心を通り越して呆れるてしまうほどの頑丈さを存分に発揮した。
革命達成後あらためてパットン・ヘルマンを名乗り、皇帝シーラ・ヘルマンから皇帝の座を譲られ第47代ヘルマン皇帝に即位する。
ハンティに皇帝となった姿を見せた直後に皇帝として最初で最後の大仕事をやってのけ、皆を唖然とさせた。ラストではハンティと共に旅立ち、帝都を後にする。
鬼畜王ランスでは
年齢30歳、直情的な猪タイプだがどこか抜けていて憎めないキャラクター。難しいことは参謀役のハンティとフリークに任せて、本人は後をどうするか何も考えずにまずヘルマンに対し復讐の機会を窺っていた。しかし、その裏の無い性格が腐敗したヘルマンを変えてくれると信じた者達から支持され小規模ながらパットン軍を形成する。ハンティとの関係が乳母兼身辺警護役だけではなく非常に複雑と称されたのも鬼畜王から。
ゲームの進行上、パットン一味(+ハンティ、ヒューバート、フリーク)とアリストレス、ロレックスはどちらか一方しか仲間にできない。部下にするとリーザス配下でヘルマン地方を治める傀儡政権の皇帝となるが、ガンジーと同じく世界統一EDでは悪政を重ねるリーザス(ランス王)に反旗を翻す。
ゲーム的には
鬼畜王では
以前とは前述の通り、見違える姿で登場するものの、性能は悪い。部隊の能力はあくまでそこそこでしかなく、武舞乱舞も自爆技に近い。迷宮戦以外では全てマイナス補正がつくため迷宮戦特化のユニットだが、文字通り桁違いに強いセシルがいるため、迷宮戦でわざわざ使う必要も無い。ユニットの数合わせに使う程度である。
パットンの反乱軍は数、アリストレス&ロレックスは質といったところか。
ランス6では
修行の成果か、見違えるほどパワーアップ。高い体力と防御力にスキルの味方ガードでパーティーの鉄壁の護り手と化しつつ、自動反撃で攻撃。反面、攻撃としての殴りや武舞乱舞はFRボーナスで特化しない限りイマイチ。その場合はガードが甘く、味方ガードが大して使えなくなる。
中途半端に育てては駄目で攻撃か防御どちらかに特化する必要がある。一応、アタッカーは他にも居るのでパットンの個性が最大に活かせるガードに特化するプレイヤーが多い様だ。
ランス9では
スパルタとして初期に参戦する、前線きって戦う皇子。ガード的性能に特化したスパルタであり、成功率は低いものの随一の効果範囲を持つ挑発を使い、敵の注目を集めまくる。
豊富な体力と硬い装甲で物理攻撃に対しては文字通り肉壁となって大活躍するが、その反面魔抵抗は初期値0であり注意が必要(豊富な体力と高い粘りで、肉壁の役目は全うできなくはないが)。
武器はブルグローブ(武器補正2)というとにかく大きな鉄グローブでハンマー並みの威力があるとされているが、初期攻撃力は決して高くない。
基本的には肉壁として攻撃面には期待しないほうがいいが、攻撃の素質は優秀な部類なので極めプレイでは攻撃役にもなれる。
熟練ボーナスを極めれば反撃率90%という値になるので装備品で受け流しを上げまくるのもいい。プレイヤーの好みによって色々な方面に性能を伸ばせるキャラであると言えるだろう。
必殺技は「おちょくり気弾」。気弾による射程5の単体攻撃と共に挑発的なお尻ぺんぺんを放って、確実に成功する挑発をマップ全域に撒き散らす。
人間関係
- ハンティ・カラー / 乳母、大事な人。自分のすべて
- パエリナ・ミスナルジ / 母親。故人
- ヒューバート・リプトン / 師匠の息子。幼馴染で気の合う親友
- アリストレス・カーム / 幼馴染で親友
- フリーク・パラフィン / 自分を支持してくれる仲間
- トーマ・リプトン / 師匠
- シーラ・ヘルマン / 腹違いの大事な妹。
- パメラ・ヘルマン / いつか倒すべき敵
- ステッセル・ロマノフ / いつか倒すべき敵
- ランス / 結構気に入っている奴。王の器を持つ男
- 第45代ヘルマン皇帝 / 実父
修得技能
特記事項
- 最初は軽~くぷちっと死ぬ予定だったのを、パットン派(笑)のYUKIMIさんとぷりん氏のおかげで助かったキャラクター。彼を助ける為にハンティが生み出されたのを皮切りに、ヒューバートやフリークなど関連キャラが次々と生み出される。→ランス4裏話参照
- なぐりまくりシリーズの主役として成長を重ね、鬼畜王ランスでパットン一行として纏まった設定がお披露目された。
- スタッフの間でも人気のあるキャラらしい。
- 他のシリーズにもゲスト出演しているが、ママトトのパットンは同姓同名の別人*4である。一方ままにょにょ・わいどにょのパットンは本シリーズのパットンであり、そのそっくりさ加減でカカロ・ナナスが戸惑うシーンがある。
- 体力で押し切るタイプ。そして実際はプロレスLV2であるが、本人は格闘こそが自分のスタイルだと勘違いしている。
名台詞
- 「それにな、俺の辞書には後退・逃走、及びそれに類似する言葉はねえんだ!」
にせなぐりまくりたわぁより。初対戦のハニー相手に言い放った性格をよくあらわす台詞
- あそこにいる俺はどこか腐っていた。貧乏になったが今のほうがいい。いつも淀んでいた心のどこかが…妙に晴れ渡っている。それにこんな金も権力も関係ない生活をしてるとな誰が味方で、誰が敵かもはっきりと分かる…誰に…必要とされているかもな。
ランス温泉へゆくより。風呂でヒューバートに語った昔と今の気持ちの違い
- ただ…な。苦労かけちゃ駄目だって思いながらも…ずるずると…俺はもっと頑張って…そんで、あいつを解放してやんねぇとなっ…て…思う…
上に同じくその後ヒューに語ったパットンの胸の内に秘めた思い
- 「世界を変える程の牽引力、それを出し惜しみする事なく発揮してもらおうじゃないか。」
- 「ランスと一緒なら、なんだって出来そうな気がする。俺は、自分のこの感覚をとことんまで信じる」
ランス9より。ヒューバートとの会話、ランスにリーダーを任せる事について。
- パットン「シーラが本気で嫌がるようなら、悪いが俺はあんたの前に立ちはだかるぜ。」
ランス「ほう、俺様とやる気か。」
パットン「ああ、あいつが嫌がるなら。俺は命懸けでもあんたを倒す。」ランス9より
パットンの妹想いさが窺える一場面。心底、シーラの幸せを願っているようです。
この時、実は当のシーラが聞いていて*6、頬を赤らめていました
- ハンティ、俺がお前に教えることなんか ほんとに何一つないと思って生きてきたがな
命の輝くその一瞬一瞬の大切さ、それは教えることが出来るようだぜランス9より 作中何度も言われていますが、本当に素晴らしい男になりました。
- ここは俺の国だ! 俺達の国だ!
それを目茶苦茶にするって奴がいるなら、闘神だろうが魔人だろうが関係ねぇ!
この二つの拳を握って、命の限り戦い抜く! それだけだ!ランス9より 最後の闘神M・M・ルーンを目前にして。
ヘルマンの平和を乱す者は誰であろうと許さない。まさしく皇帝の風格。
- 魔法はなあ……理不尽だから好かん……
ランス9より。魔法砦前にて。
にせなぐりまくりたわぁ冒頭でも同様の台詞があり古いファンには懐かしい一言。
画像
©アリスソフト
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ヘルマン帝国 | ||
皇室 | パメラ・ヘルマン - シーラ・ヘルマン(ルシアン・カレット) - パットン・ヘルマン(パットン・ミスナルジ) - ザナゲス・ヘルマン - 第45代ヘルマン皇帝 | |
宰相 | ステッセル・ロマノフ | |
評議員会 | ケチャック・バンゴー - バショウ・マティオ | |
評議員会(元) | ハンティ・カラー - フリーク・パラフィン - ビッチ・ゴルチ - ガームロア・マティオ - (オールハウンド・ドックドッグ) | |
ヘルマン軍 | 第1軍 | レリューコフ・バーコフ - カール・オジザン - イオ・イシュタル - ピグ・ギリシアム - ボドゥ - ザン・ザビス |
第2軍 | アリストレス・カーム - コンバート・タックス - (ヒューバート・リプトン) - デンズ・ブラウ | |
第3軍 | (トーマ・リプトン) - ミネバ・マーガレット - アミトス・アミテージ - タミ・ジョン - マハ・マーガレット - アイザック - オルグ・マティオ - ロバート・ランドスター - セピア・ランドスター - ムスタング・ヘイジ - フレッチャー・モーデル - ヘンダーソン・ドーントレス | |
第4軍 | ネロ・チャペット7世 - クリーム・ガノブレード | |
第5軍 | ロレックス・ガドラス - オルオレ・ザ・サード - (カチューシャ・ボッシュ) - (ソルニア・ベンツ) | |
警備隊 | ルーベラン・ツェール | |
強制収容所 | オアマ・モトヒーデ - 悪徳政治家 - ゴキンケン - ハートブレイクホテル | |
闇の翼 | フレイア・イズン - 闇烏 - 闇鴨 - 闇鷺 - 闇雀 | |
パットン一派(革命軍) | パットン・ミスナルジ - ハンティ・カラー - フリーク・パラフィン - ヒューバート・リプトン - メルシィ・アーチャ - ポートフ・トカレフ - ハンスキンス - ウラジール | |
傭兵団・盗賊団 | アルカネーゼ・ライズ - (シルバレル) - セキトリ・セキワケ - バウンド・レス - ソウル・レス - エレナ・フラワー | |
住民 | アナセル・カスポーラ - アミラン・バーコフ - ロッテンマイヤー・ゴルチ- ペルエレ・カレット - リル・ガドラス |
*1 後のランス9ではランスの女好き・H好きに対して「(妹の)シーラが本気で嫌がるようであれば」という話であることがわかり、それに対してシーラ本人がランスを「運命の人」と思ってしまっているので本気でやりあうことはなかった
*2 偽パセリの乱
*3 当初は敵対関係だった
*4 出身国はルマン帝国
*5 R6時、現在も成長中 R3時、190cm / 87kg
*6 ルシアンに変身中