第二次魔人戦争
ランス10の舞台、そしてLP暦最後に発生した大戦争である
*ランス10本編のネタバレに等しいため以下閲覧注意
戦闘概略
第二次魔人戦争 | ||
年月日 | LP7年9月17日~LP8年上半期 | |
場所 | ルドラサウム大陸全域 | |
結果 | 人類軍の勝利 魔軍の魔物界への撤退 | |
交戦戦力 | ||
ケイブリス派 | リーザス王国 ヘルマン共和国 ゼス王国 自由都市地帯 JAPAN カラー ポピンズ AL教 | |
ホーネット派(派閥戦争により分散) | ||
指導者・指揮官・魔人 | ||
指導者 | 魔人 ケイブリス | 世界総統 ランス |
本拠地 | ベズドグ山中城塞 | コパ帝国CITY ランス城 |
総司令部 | 魔物大元帥ストロガノフ | ウルザ・プラナアイス クリーム・ガノブレード アールコート・マリウス |
リーザス方面 | 魔物大将軍 ヨシフ 魔人 ラ・ハウゼル 魔人 シルキィ 魔人 レキシントン | 女王 リア・パラパラ・リーザス 総大将 バレス・プロヴァンス |
ヘルマン方面 | 魔物大将軍 ルメイ 魔人 バボラ 魔人 ケッセルリンク | 大統領 シーラ・ヘルマン 総司令官 ヒューバート・リプトン |
ゼス方面 | 魔物大将軍 ツォトン 魔人 ガルティア 魔人 メディウサ | 国王代理*5 マジック・ザ・ガンジー 四天王筆頭 山田千鶴子 |
自由都市方面 | 魔物大将軍 ピサロ 魔人 レイ 魔人 パイアール | 連合軍議長 コパンドン・ドット 連合軍参謀 篠田源五郎 |
その他 | 魔人 レッドアイ 魔人ワーグ 他 | AL教団法王 クルックー・モフス JAPAN国主 織田香 カラー女王 パステル・カラー アレルギー超大国国王 満鉄王 アニャガス王国国王 三菱王 魔王 来水美樹 魔人 サテラ 魔人 小川健太郎 魔人 ホーネット 他 |
戦力(LP7年9月時点) | ||
リーザス方面 | 90万 | 48万8千 |
ヘルマン方面 | 70万 | 63万2千 |
ゼス方面 | 100万 | 46万8千 |
自由都市方面 | 60万 | 41万 |
魔人 | 12人 | 0人 |
合計 | 320万+11人 | 199万8千 |
損害(LP7年9月末時点)*6 | ||
50万4千以上 | 91万2千以上 | |
増援戦力(LP7年10月以降) | ||
20万~40万 他 | JAPAN軍 40万以上 他 | |
損害(終戦時) | ||
人類: 軍人・民間人に犠牲者多数 魔軍: 指導者 魔人ケイブリス戦死 指揮官・魔人・魔物兵の多数戦死 |
Table of Contents |
概要
LP7年~LP8年の間に起こった人類と魔軍で行った戦争、便宜上第二次魔人戦争と呼ばれ、全人類が存亡を賭けて結束し魔軍と戦った大戦争となった。
初期のシャングリラからの魔軍の奇襲により全人類圏が魔物と魔人によって蹂躙され、軍民を含め勇者の力さえ大幅に左右され兼ねないほどの多数の犠牲者が続出した。その上でまだ纏まる事のできない人類を、世界のトップと浅からぬ繋がりがあるランスが世界総統となって統合。ついにMMルーンに続く史上二度目の人類世界の統一を果たし、人類の総力を一丸として結集し魔軍に反撃を開始する。
最終的にはランス達魔人討伐隊によって魔軍総指揮官ケイブリスを含む多数の魔人が討ち取られ、人類が初の魔軍への勝利を果たす事となった。
第一次魔人戦争との違い
1.魔人への対抗手段の有無
闘神や闘将、鉄兵、聖骸闘将、闘神都市およびそれに付随する魔導砲その他各種兵器等、現人類の比ではない圧倒的な軍事力を誇った聖魔教団だったが、想定を遥かに上回っていた魔人の強さと、何より無敵結界の前には成す術もなく、どうあがいても撃退するのが限界だった。*1
しかし今回の人類側はランス総統の魔剣カオス・魔人健太郎の聖刀日光という対抗手段を有していた上に、魔人サテラを筆頭に残存するホーネット派の協力や(展開によっては)ケイブリス派からも多数の魔人が人類側に寝返り、一方的な蹂躙を避けることができた。
それらのみならず、近年におけるヘルマンのリーザス侵攻・カミーラダーク・魔人ザビエル復活という事態から、人類は魔人に対する有効な知識を学んでおり、これらは戦場で魔人と渡り合うにあたっても決して無駄とはならなかった*2。
一方で、その特性から各魔人達は集団行動(特に、魔人同士の連携は今回の戦争ではほぼ存在しなかった)を嫌い、ガルティア・レイ・シルキィといった一部の例外を除き、独立的な軍事行動に走る者が多かった。これがゆえ、魔人殺しのエキスパートたる魔人討伐隊にとって各個撃破を達成しうる要因となっていた事は否定できない事実と言えよう。
2.魔王が魔軍へ協力的ではない
現魔王リトルプリンセスが魔王への就任を拒んで未覚醒状態を保っていた事に加え、魔王とは異なり魔人を含む魔物への絶対命令権を持たないケイブリスによる侵攻であったため魔軍も一枚岩ではなく、またケイブリス個人のカリスマ性の欠如や派閥編入の際の強引さも作用し、旧ホーネット派や中立性の強かった者等、少なからぬ離反者が上位指揮官である魔人にすら出現した。
3.指揮系統の相違
その成り立ちから擬似的な連邦国家制となっていた人類側は複合した軍事指揮系統を持ち、たとえ指揮官レベルの損耗があっても他の国家からの支援も加え、速やかに再編成を行う事が出来た。
さらに存亡を賭けた防衛戦という認識から国家間のこれまでの確執も棚上げされていた。
例えば後衛の魔法兵に優れるものの、前衛の防衛兵・突撃兵が慢性に不足していたゼス王国は他国に魔法兵団を貸し出し、代わりにヘルマン黒騎士団やリーザス軍を借り受けていたとされる。
対して、魔軍側はそれぞれ魔人や魔物大将軍が絶対指揮権を持つタテ系列の構造となっており、上位の指揮官が破れた場合、一挙に隷下の部隊が士気を失い、烏合の衆と化す事も珍しくはなかった。
これはランス総統が魔人を殲滅・調略した際に特に顕著であり、時には数十万の魔物兵が追撃戦で一方的に討ち取られている。
又、戦闘力の差・(おそらくは)教練の不足性から魔軍は個人能力に頼るきらいがあり、部隊戦術では人類に一日の長があった。
実際、「一体の魔物兵には騎士三体でかかれ」という言葉が当時の戦術の基本として伝わっている。
世界総統参謀本部は魔軍のこれらの特性を研究して各軍での共有化を図り*3、人類側は魔物将軍や魔物隊長を戦略的に集中撃破する事で質・量ともに勝る魔物兵を駆逐していった。
開戦の原因
- ホーネット派の敗北
魔人筆頭ホーネットを主と仰ぐ「ホーネット派」と魔人四天王ケイブリスを首魁とする「ケイブリス派」間による魔物界の内部抗争が終結。魔王不在の中、人類に対して敵対的かつ好戦的なケイブリスが魔軍を掌握*4したことにより、人類圏への本格侵攻を否定するファクターが消滅した - リトルプリンセスの存在
ケイブリスの最終目標である「魔王登極」を達成するためには、人類圏に潜伏中の「リトルプリンセス」こと未覚醒魔王 来水美樹から魔王の魔血魂を奪う必要があった。彼女の捜索を徹底化するにあたって、実務的に人類圏の支配が要求されていた - 消息不明のカミーラ
LP0004年3月、魔人四天王カミーラが人類圏ゼス国周辺で人類に敗北、以後一切の消息が失われていた。彼女の捜索ならびに救助は彼女に対して個人的な懸想を抱くケイブリスにとっても、また魔軍にとっても重要な行為と言えた。実際これを反映し、開戦時よりゼス領域には他国と比して一際多い戦力が投入された - 魔人の本質
こういった理由とはまったく別に、もとより魔王とその眷属たる魔人にはメインプレイヤーである人類を苦しめ続け最高神ルドラサウムを楽しませる役割が本能として与えられている
経過
年代 | 出来事 |
LP7年9月前半 | 魔人ケイブリスによる号令の元、シャングリラの転移魔法陣から3大国と自由都市地帯へ、並びに魔物界からゼスのマジノラインおよびヘルマンの番裏の砦へ、魔物大将軍4体と魔人9体を現地指揮官とした魔軍が侵攻を開始*7。 完全な奇襲により人類圏に一気に魔物兵が雪崩込む。 |
LP7年9月後半 | ヘルマン共和国シベリア地方で消息を断っていたランスが帰還し、事ここに及んで尚結束しない人類を鶴の一声で纏め、世界総統に就任。 ランス城に人類軍本部を設置した人類はこれより一丸となって魔軍へ対抗することとなる。 |
LP7年10月前半 | ランス、ランス城に迫った魔物将軍を公言通りに撃破。リーザス黒の軍参謀アールコート・マリウス救出。 続いてペンシルカウを急襲する魔人レッドアイを撃退。カラー一族2000人はCITYに退避、人類側に加わる。 これらが「カオスマスター」ランスによる魔物将軍・魔人に対する反撃の嚆矢となった。 |
LP7年10月後半 | 参謀本部立案により魔人討伐隊、発足。ランスは人類総統と兼任して隊長に就任。 魔人サテラ、人類軍に正式に加わる。 |
LP7年12月 | シャングリラに魔軍の兵站及び転移魔法陣の存在を突きとめた魔人討伐隊はこれを破壊、更に同地指揮官のケイブリス(分身体)が討伐される。残存部隊は各国からの派遣部隊により殲滅され、以降同地からの魔軍の援軍が断たれる。 ヘルマン先帝パットン、シャングリラ近辺と自由都市地帯とで聖魔教団の重要な遺産を発見。 未覚醒魔王美樹と聖刀日光の所有者である魔人健太郎が魔人討伐隊によって保護される。 |
LP8年1月 | 人類軍本部でもあるランス城、魔人レッドアイを含む魔軍三十万による侵攻を受ける。三方面からの集中攻撃によりあわや陥落の危機に陥るが失伝していたはずの聖魔教団の技術をパットンらが復活させて闘神ゼータを再起動、魔人討伐隊によるレッドアイ殲滅を助けると共に、疑似的な「闘神都市」としてバベルの塔を礎にランス城を浮上させる。この結果魔軍の人類本部侵攻作戦は失敗に終わり、なおかつ後々もわずかな飛行部隊を除いてランス城に対し攻撃不能となる。先月からこの時期にかけ、ホーネット派残党5万を中心とした多数の犠牲の上に、虜囚となっていた魔人ホーネットが救出される。 |
LP8年2月 | 人類圏が魔軍の手より解放され始める。 |
LP8年3月 | マエリータ隊がランス城に強行侵入を図り未覚醒魔王美樹を拉致する。以後、来水美樹、ケイブリスにより殺害のため凄惨な暴行を受ける。 10年ぶりの大海発生。 |
LP8年4月以降 | 人類圏はケイブリスの撃破及び来水美樹奪還のため大作戦発動、人類の力を結集し魔人討伐隊をケイブリス本陣の元へ送り届け、ケイブリスが撃破される。 司令官であるケイブリスの戦死により魔軍崩壊。第二次魔人戦争終結、魔軍の魔人圏への撤退。 LP暦、終了。RA暦元年開始。 |
正史について
ゲームという特性上仕方のない事ではあるがランスの行動如何で各国の生死や存亡が変動するので
上記年表はほぼ確実という時期を記載しておりそれ以外の存亡等の時期は情報により推察でしかない
だが以下の確定情報等から色々と推察が可能な点がある。主に二部の情報から推察されるため隠蔽しておく(追記編集求む)
第二部ネタバレ注意!! |
なお、上記の経過はあくまでもシステム面の制約から見た「推察」に過ぎず、今後のアリスソフト側の正史発表によっては、本来なら死亡したはずの何人かが生存したり、あるいは逆に死亡する可能性も否定出来ない。
評価
第一次魔人戦争より低い質(魔人への対抗手段を除けば)の総合戦力、二度目の人類統一、未曾有の魔軍と魔人の参戦数、先の魔人戦争が32年続いて敗北したのに対し僅か半年程で人類の勝利と過去に例を見ない人類の大金星として後世に残る偉業と記録されるであろう出来事。クルックー等の法王やホ・ラガ等の例外、神や悪魔を除けばルドラサウム等の存在を知らないため大多数の人類にとっては魔物と魔人がついに駆逐された瞬間と言える
だが結末は・・・ |
コメント
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*1 一応、(戦争期間中に限定すれば)バボラはほぼ完全な形で無力化することに成功していた
*2 例えばリーザス第三軍は無敵結界が精神には作用しない点に着目し、魔人ラ・ハウゼルを部隊損傷なく少数で足止めする事に成功している
*3 就任当初のランス総統が本部に迫る魔物将軍をわずか100あまりの手勢で奇襲し、教本代わりに3000体もの魔物兵を倒してみせた件は著名である
*4 もっとも、中立勢力や「反ホーネット派」と呼ぶべき第三勢力をも糾合しており、ケイブリス個人のカリスマ性の欠如もあって到底一枚板とは言い難かった
*5 副王からの登極だが、戦時中につき服喪も兼ねて戴冠せず
*6 民間人等、非戦闘員は含まない
*7 魔人レキシントンはリーザス国内から出現