トーマ・リプトン -Thoma Ripton-
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解説
リーザス解放戦でランスの前に散った、先代のヘルマン第3軍将軍。赤いモヒカン頭に、黒い大鎧、鎖付きのトゲ鉄球を携えた誇り高き黒騎士親父。上背も横幅もある、元々体の大きいヘルマン人の中でもずば抜けた巨躯の重騎士。
ヘルマンにその人ありと謳われた心技体の三拍子揃った豪傑で、リーザスの赤い死神や現将軍ミネバ・マーガレットをも上回る、LP年代における人類最強だった人物。
沈着冷静、穏和で真面目。人に優しく己に厳しい。非の打ち所のない軍人としての在り方と時に自ら最前線に立って戦う姿勢が尊敬を呼び、多くの部下に慕われていた。反面、その実績と人望故に一部のヘルマン評議委員やヘルマン皇帝からは、最も危険な存在として嫌われてもいたらしい。
生前はステッセル・ロマノフやパメラ・ヘルマンと政治的に敵対しており、親友のハンティ・カラーに頼まれ剣を教え鍛えていたパットン・ミスナルジを盛り立て、少年時代の彼に息子のヒューバート・リプトンや、神童と名高かったアリストレス・カームを引き合わせた。また、第一軍のレリューコフ・バーコフ将軍とはヘルマン軍の2大大黒柱として並び称された朋友でもある。
若い頃から負け知らずで、大陸最強の戦士とまで言われたヘルマン軍史上でも最強の男。その実力はリーザス城前での戦いで多数のリーザス兵をたった一人で食い止めビクともせず、あのランスに人間じゃないと言わしめるほどのもの。
2014年3月14日のランスワールドノートでLv72、才能限界Lv72ということが発覚した。しかもそのときは53歳であり、まさに化け物である。
リーザス侵攻作戦の実戦指揮を執ったが、リーザス解放軍の奮闘により敗北が重なり、ついに最終決戦の地であるリーザス城の戦いで魔剣カオスを復活させたランスによって討ち取られる。そのときの戦いの様子は実に楽しそうだったと伝えられているようだ。この時の戦いにより、ランスの存在はトーマを倒した黒い剣の戦士として噂になっている。
ちなみに、トーマの戦死はステッセルの策略によるものとの説明があるのだが、恐らくは彼が散った間接的な原因である本国の援軍が届かず第3軍が孤立した状況を指すのだと思われる。
と、ここまで見るととてもすごい人物なのだが、実際に最初で最後の登場となったランス3をプレイすると、ただの中ボスと言う程度にしかプレイヤーに残らないだろう・・・ 戦闘システムも関係するが、強くない。またトーマ自身ランス3ではそれほど活躍できていないため、百名足らずの部下とともに軍隊を撃退したミネバや演出のあるノスなどと比べるとどうしても印象が薄くなってしまいがち。下手をするとイベントCGがあるヘンダーソンよりも薄い。また上記にあるトーマ自身についてランス3内ではほとんど語られていないという・・・ バレスが唯一「無敗の戦士ですぞ」とは言うのだが、なぜか勝利後のセリフは皆無。本当に何事も無かったかのように進む。
ランス6では
パットンの最も怖れている相手として魔人ジークの変身で登場した。その際、味方はパーティー戦なので大した脅威とも言えないが、故人の力を正確に模倣したとすれば人間としてはなかなかに非常識な体力の持ち主であった事が伺える。
ランス03では
旧3から増えた大量の設定により大幅出番増。ヘルマン第3軍将軍にして人類最強の男と言う設定を遺憾なく発揮する。手を組む事になった魔人を警戒しているが、総司令官であるパットンの指示には逆らわずに自らは将軍として戦争の指揮及び出撃に徹する。
ホッホ峡の戦いでは後続の本隊を率いる。セピアが侵攻タイミングを自白させられていたため前衛部隊が犠牲になるが、本隊への打撃は比較的軽微であり地の利がないと見て撤退命令を出し、自らは寡兵と共に殿を務めた。
オク・ノース間の戦いでは、100名ばかりの兵を率いて解放軍を待つ。ここでは親友であるハンティとの掛け合いもある。ヒュー、パットン、ハンティのその後を考えると非常に重要なシーンであるため必見。
鋼鉄の塊のような重厚な鎧も意に介さぬ速さを持ち、誰も止めることが出来ずに只管に前進してくる。戦槌の一振りで数人が吹き飛び、剣や鎗のガードごと頭蓋を砕く、運良く潜り込んでも膝蹴り一つで内臓を破壊するなど、圧倒的な力を見せつける
チューリップ1号の砲弾を裏拳で叩き落とし、狙いが逸れたとは言えチューリップ3号の主砲による爆風で揺らぎもしない。戦車の突進をも受け止め、秘剣・骸斬衡による一撃は鋼鉄製の主砲を飴細工のように歪ませるなど、人間とは思えぬ規格外の存在である。
撤退するチューリップ3号を尻目に大将のランスの場所へと一直線に突っ込んでくる。9のレリューコフ同様、ランスの眼を見て大将とすぐに見抜き、大将同士倒れた方の軍が敗れるであろう大一番の戦いとなる*1。
戦いの果てにランスの剣に心臓を貫かれるも、タダでは死なんと言わんばかりにランスの首をへし折ろうとする。ランスが必死の抵抗で剣を回転させ臓物を斬り裂いたのがトドメとなり、轟音と共に地に倒れ伏す。絶命するその瞬間、楽しげに唇を歪ませたのは後世にも語り継がれている。
裏話
元々TADA氏の書いたランス3のシナリオには存在しなかったが、ぷりん氏の個人的な内職で生み出され物語に深みを与えたキャラの一人。これがなければ、ランス3におけるヘルマン側の敵キャラはヘンダーソンやフレッチャーのような小物系の悪役だけで終わっていた可能性が高い。
人間関係
- レリューコフ・バーコフ / 朋友
- ハンティ・カラー / 親友
- パットン・ヘルマン / 弟子
- ガイヤス・ヤスト / 腹心
- ヒューバート・リプトン / 息子
- カール・オジザン / 元部下
- ミネバ・マーガレット / 部下
- ステッセル・ロマノフ/政敵
- パメラ・ヘルマン/政敵
特記事項
- パットンに名剣スターブラスターを与えた。
- 剣技「秘剣・骸斬衡」を使える。(ヒューバートも使えるので必殺技ではない?)
- 大鎧のコレクションがある。
- モヒカンはよくよく見ると後退した生え際がそう見えるだけで、別に好んでそうしてる訳ではないのかも。
- JAPANの古代遺跡である平城京へ潜り、宝剣であった不知火を持ち出したと思われる。
名台詞
- 我が名にかけてこれ以上先には進ません。こわっぱかかってこい。
- 我が名とヘルマンの誇りにかけて、
これ以上は進ません。
こわっぱ、かかってこい! (03版)トーマがランスと戦う前にリーザス城前で言った台詞
- 皇子には、皇子の器がある。
人を惹く、小からぬ器だ。儂はそう思う。
今はただ……眠っているだけだ
それを呼び起こすため……
儂は、残りの命を使う。
初めから、それが仕事と心得ておるハンティですら諦めかけていたパットンの目を覚まさせ、皇帝たる人物へ成長させるためならば自らの命も惜しまない。 彼の願いは4年後のヘルマン革命にて成就する。彼の眼に間違いはなかった。
- ふふふふ……ワッハッハッハッハ!!
儂はトーマ・リプトンだぞ。
殺せるやつなんぞ、そうはおらんわ人類最強たる自負。死に行くと分かっていても、止まる事のない強い決意の表れ。 この台詞とともに流れるForceは敵軍ながら天晴れ。
名場面
画像
ランス9?
©アリスソフト
コメント
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ヘルマン帝国 | ||
皇室 | パメラ・ヘルマン - シーラ・ヘルマン(ルシアン・カレット) - パットン・ヘルマン(パットン・ミスナルジ) - ザナゲス・ヘルマン - 第45代ヘルマン皇帝 | |
宰相 | ステッセル・ロマノフ | |
評議員会 | ケチャック・バンゴー - バショウ・マティオ | |
評議員会(元) | ハンティ・カラー - フリーク・パラフィン - ビッチ・ゴルチ - ガームロア・マティオ - (オールハウンド・ドックドッグ) | |
ヘルマン軍 | 第1軍 | レリューコフ・バーコフ - カール・オジザン - イオ・イシュタル - ピグ・ギリシアム - ボドゥ - ザン・ザビス |
第2軍 | アリストレス・カーム - コンバート・タックス - (ヒューバート・リプトン) - デンズ・ブラウ | |
第3軍 | (トーマ・リプトン) - ミネバ・マーガレット - アミトス・アミテージ - タミ・ジョン - マハ・マーガレット - アイザック - オルグ・マティオ - ロバート・ランドスター - セピア・ランドスター - ムスタング・ヘイジ - フレッチャー・モーデル - ヘンダーソン・ドーントレス | |
第4軍 | ネロ・チャペット7世 - クリーム・ガノブレード | |
第5軍 | ロレックス・ガドラス - オルオレ・ザ・サード - (カチューシャ・ボッシュ) - (ソルニア・ベンツ) | |
警備隊 | ルーベラン・ツェール | |
強制収容所 | オアマ・モトヒーデ - 悪徳政治家 - ゴキンケン - ハートブレイクホテル | |
闇の翼 | フレイア・イズン - 闇烏 - 闇鴨 - 闇鷺 - 闇雀 | |
パットン一派(革命軍) | パットン・ミスナルジ - ハンティ・カラー - フリーク・パラフィン - ヒューバート・リプトン - メルシィ・アーチャ - ポートフ・トカレフ - ハンスキンス - ウラジール | |
傭兵団・盗賊団 | アルカネーゼ・ライズ - (シルバレル) - セキトリ・セキワケ - バウンド・レス - ソウル・レス - エレナ・フラワー | |
住民 | アナセル・カスポーラ - アミラン・バーコフ - ロッテンマイヤー・ゴルチ- ペルエレ・カレット - リル・ガドラス |
Tag: 人間 ヘルマン帝国 ヘルマン第3軍 人類最強 故人 ランス3 ランス6
*1 カオス持ってランスアタック一発で死んだ旧作は黒歴史か