アリストレス・カーム -Aristeless Karm-
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解説
ヘルマン第2軍の将軍。管轄は帝都西の計画都市ローレングラードを拠点としたヘルマン西部と思われる。元凄腕の暗殺者という経歴の持ち主で、パットン・ミスナルジとは幼馴染の友人。紫の長髪、冷静沈着で端正な顔に小さな丸眼鏡を乗せた知的な風貌。白いマントで物腰も優雅。戦士としても優秀だが頭も切れ、知将として軍采配に実力を発揮するパーフェクトな男。その読みは恐ろしい程に深く、正確であり、彼の計算された戦略をヘルマン騎士の実力が後押しする麾下の部隊は強力な物となっている。
齢12で神童の名を欲しいままにし、ボウガンの名手として敬意と畏怖を受け、何でもこなせる完璧振りを妬まれてもいた秀才。そんな自分を持て余していた時にトーマ・リプトンと知り合い、「面白い奴がいるから会ってみろ」と引き合わされたのが、当時10歳の王子パットン。荒削りながら一所懸命に修行をするその姿に感じる物があったのか、気質も性格も正反対の二人だったが、正反対故に友になるのに時間はかからず、20年来に渡る朋友の間柄となった。
パットンとの友誼もさることながら、個人的にシーラ・ヘルマンへ強い恋心(崇拝の域)を抱いており、その為現在のヘルマンの腐敗した状況を憂いている。リーザス侵攻でパットンを公的に死亡させたのが宰相ステッセル・ロマノフである事にも感付き*1、彼の不正を暴くべく密かに間者を放ち情報を集めてもいる。
ランス9では
鬼畜王に比べると、シーラへの恋愛感情よりも、パットンへの友情を重んじている様子が強く描かれている。また、乳母であったハンティのパットンに対する感情も見抜いており、彼女を気遣おうとする一面も見せていた。
表向きはステッセルやパメラに従っている様に見えるが、裏ではパットンの盟友として、ヘルマン革命が起きる時を待ち続けていた。本来は2軍を革命に参加させようとも考えていたが、副官のコンバート・タックスを始めとする2軍の大半がステッセルに賛同する者達であった為、やむなく自らが革命軍に参加するのは断念した。
魔軍が防壁を攻めて来た際は、すぐにそれがハンティの策略である事に気付き、彼女に託されたドラクの宝卵を目当てに攻めて来る魔軍からの防衛を最優先とする事で、革命軍との戦闘を避けるようにしていた。しかし、副官のコンバートにはその目論見を見抜かれてしまい、ドラクの宝卵も奪われ一転して反逆者になってしまったアリストレスは、せめてステッセルの思惑通りにはならないようにすべく、魔物世界に向かって逃亡するという無茶な行動に出る。
魔物に襲われて瀕死の重傷を負いながらも、森の中を逃亡を続けたアリストレスは、気絶していた所をイージス・カラーに発見され、ペンシルカウへと匿われる。しかし、既に命は尽き掛けた状態となっており、最後は駆けつけてきたハンティに2軍が革命軍の討伐に乗り出した事や、パットン、そしてシーラの未来を託し、その生涯を終えた。最後まで友や最愛の人への想いを貫き通した殉死であった。
鬼畜王では
ステッセルの腐敗政治によって荒廃していくヘルマンの現状を憂い、反旗を翻す時を伺っていたが、ステッセルもその動きには気付いており、間者もステッセルの手の者なので情報収集は進んでいない。国家への忠誠よりもシーラへの愛を第一としており、シーラ絡みとなると持ち前の冷静な思考を簡単に失ってしまうのが大きな欠点。そのレベルは致命的で、ステッセルを失脚させるに足る証拠を掴んだのに、そこにシーラの激励の手紙(ステッセルの差し金)を出されただけですべき工作を放り出して、手紙の言葉に乗せられて戦の準備に発奮し、事を有耶無耶にしてしまう程。
冷静な時でも友情よりは愛であり、鬼畜王ランスで仲間になる時には、シーラの身柄を条件に、ヘルマン滅亡後に合流したパットン軍からの裏切りという形を取る。仲間にならない場合、落ち延びた先のサーレン山山中で、シーラを奪ったリーザス王への怒りとステッセルへの積もり積もった恨みが爆発して壊れてしまい、憎きステッセルを求めて雄叫びを上げながら山道を駆け抜け、そのまま行方不明になるという悲惨な結末が用意されている。裏切りの末の末路である為、自業自得といってしまえば、それまでなのかもしれないが…。
仲間になった場合は、ロレックス・ガドラスを味方に引き込む為に影で手配を済ませていたり、愛するシーラに仕える騎士として不安定な彼女を支え続ける一途な姿が見られる。
人間関係
- シーラ・ヘルマン / 愛しい姫
- パットン・ミスナルジ / 朋友
- ハンティ・カラー / 幸せになって欲しい敬愛する友人
- ステッセル・ロマノフ / 宿敵
特記事項
- 左手に持ってるのは吸いチュー花のモデル?
- 敵側で戦死する時にはシーラ人形を大事そうに握って事切れます。
画像
©アリスソフト
コメント
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ヘルマン帝国 | ||
皇室 | パメラ・ヘルマン - シーラ・ヘルマン(ルシアン・カレット) - パットン・ヘルマン(パットン・ミスナルジ) - ザナゲス・ヘルマン - 第45代ヘルマン皇帝 | |
宰相 | ステッセル・ロマノフ | |
評議員会 | ケチャック・バンゴー - バショウ・マティオ | |
評議員会(元) | ハンティ・カラー - フリーク・パラフィン - ビッチ・ゴルチ - ガームロア・マティオ - (オールハウンド・ドックドッグ) | |
ヘルマン軍 | 第1軍 | レリューコフ・バーコフ - カール・オジザン - イオ・イシュタル - ピグ・ギリシアム - ボドゥ - ザン・ザビス |
第2軍 | アリストレス・カーム - コンバート・タックス - (ヒューバート・リプトン) - デンズ・ブラウ | |
第3軍 | (トーマ・リプトン) - ミネバ・マーガレット - アミトス・アミテージ - タミ・ジョン - マハ・マーガレット - アイザック - オルグ・マティオ - ロバート・ランドスター - セピア・ランドスター - ムスタング・ヘイジ - フレッチャー・モーデル - ヘンダーソン・ドーントレス | |
第4軍 | ネロ・チャペット7世 - クリーム・ガノブレード | |
第5軍 | ロレックス・ガドラス - オルオレ・ザ・サード - (カチューシャ・ボッシュ) - (ソルニア・ベンツ) | |
警備隊 | ルーベラン・ツェール | |
強制収容所 | オアマ・モトヒーデ - 悪徳政治家 - ゴキンケン - ハートブレイクホテル | |
闇の翼 | フレイア・イズン - 闇烏 - 闇鴨 - 闇鷺 - 闇雀 | |
パットン一派(革命軍) | パットン・ミスナルジ - ハンティ・カラー - フリーク・パラフィン - ヒューバート・リプトン - メルシィ・アーチャ - ポートフ・トカレフ - ハンスキンス - ウラジール | |
傭兵団・盗賊団 | アルカネーゼ・ライズ - (シルバレル) - セキトリ・セキワケ - バウンド・レス - ソウル・レス - エレナ・フラワー | |
住民 | アナセル・カスポーラ - アミラン・バーコフ - ロッテンマイヤー・ゴルチ- ペルエレ・カレット - リル・ガドラス |
*1 当時、陰謀の臭いがするとパットンを止めたが、聞き入れなかった