ホーネット -Hornet-
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解説
先代魔王ガイが人間の女に産ませた魔王ハーフ。GI~LP期の魔人筆頭。
かつて魔王ガイは魔王の力を継承出来るキール・ラーナを見つけたものの、本人がそれを拒否して自殺したことで継承が出来なくなってしまった。新たな候補も見つからず、ガイは「自分の子供ならば魔王を継がせられるかも」と考え、無数の女性を孕ませて子供が生まれるために実験を繰り返した。それにより誕生した唯一の成功例…それがホーネットである。10歳の時にガイによって魔人にされ、次期魔王になるべく英才教育を受けて育った。誰もが次の魔王になるものと考えていたが魔王適性が無かったために後継者にはなれず、ガイが異次元から連れてきた少女リトルプリンセスこと来水美樹が正式継承者として選ばれている。それでも魔人としての実力はケイブリスには及ばないものの別格。周囲に浮かぶ玉はその膨大な魔力を実体化させたもので、色によって属性が異なっている。
父親の遺志である「魔王リトルプリンセス擁立」を望み、「美樹殺害による魔王継承」を企むケイブリスとの内戦に身を投じる。魔人レッドアイとは過去4度ほど戦い、辺り一帯を更地にして死の大地と化すほどの壮絶な魔法戦を繰り広げたとされる。そしてケイブリス派との数年に渡る激戦の末、遂に敗北を迎えてしまう事になり、ホーネットを倒して魔人領のすべてを掌握したケイブリスは一気に人類圏への進攻を開始する。
ホーネットの掲げている「魔物と人間の共存」とは「魔人こそが人を統治するもの」という選民思想や管理主義に近い理念で 「人間は下等な存在」という考え自体は他の魔人達と大差無く、サテラにもかなり曲解させた形で影響させている。 これはガイの「魔王、魔人は人間の上に立つもの」という教育によるものと彼女自身の「尊敬する父は絶対」というファーザー・コンプレックスからきたものでもある*1。 父親との関係性も、善人格のガイを行動規範として畏怖しながらも、悪人格のガイの奔放さの中に愛情を感じていたなど、かなり偏ったものになっている。 「完璧」とまで言われる優秀さの反面、主体性に乏しくそれを本人も自覚していて自嘲気味。
リトルプリンセスでは
ドラキュラ城にて、ホーネットの原型と思われる「ドラキュラの娘」が終盤で登場。ヒララレモンを欲しているが、それを渡してしまうと、幻覚によって包まれた部屋を突破できなくなり、事実上のゲームオーバーになってしまうので注意。
ランス3では
ノスとアイゼルの会話で「ホーネット様に気づかれないように~」と話題に上るのみ。
ランス03では
直接出ないのはオリジナルと同じだが、魔人同士の会話のボリュームが膨らんだことにより人柄を推測出来る部分が増えている。
戦国ランスでは
魔王ルートでリトルプリンセスが覚醒すると就任祝いとサテラを援軍に送る旨の手紙を送ってくる。手紙のみで本人は未登場。ケイブリスの超絶低姿勢な態度とは対照的で、両者の立場や思考のちがいが垣間見える。
ランス・クエストでは
ハイパービルでのサテラの会話で名前が出るのみ。
ランス10では
鬼畜王と同様にホーネット派はケイブリス派に敗北しており、現在ホーネットはケイブリスの元で囚われの身となっている。使徒を身代わりに殺されてはいるものの、カミーラへのプレゼントとするために本人はまだ無事な状態だが、ターン進行で結局ケイブリスによって凄惨な運命を辿る事となってしまう。
ハウゼルかシルキィのどちらかを仲間にし、美樹を保護していると、ホーネット救出作戦を実行出来る。ホーネット派の生き残り5万の命と引き換えに魔王城に潜入。道中の戦闘を合計7ターン以内に突破しないといけない速攻作戦が要求されるため、周回プレイ以後でないとクリアは困難。
ランスに救出された彼女だが、ランスの事は歯牙にもかけていない所かむしろ見下しており、サテラの使徒(候補)としての評価は「傍に置く者は考えなくてはなりません」と窘める程。人間とは相容れない存在だとして単独行動をするつもりであったが、美樹の名前を出されてようやく翻意した。
救出したお礼としてランスにHを迫られるが「わんわんに交尾を求められたらどう思いますか」というキツイ例えですげなく断る。ケイブリスを倒したらヤらせると約束はするが、この時点では実現不可能な口約束だと思っている。
そんな彼女とランスがどういう関係を築けるかは、魔軍との戦争の行方次第。
鬼畜王ランスでは
大陸北西部がホーネット派の支配領域であり、主人不在の魔王城を本拠地にしている。美樹をケイブリスに奪われ殺害されないために、自軍の戦力低下を顧みずにサテラとメガラスを護衛として送り出す。ホーネットは美樹が自分の意志で魔王に即位することを待ち続けて、劣勢の中戦い続けていた。ターンが進むごとに戦況が悪化していく様子が描かれ、やがてケイブリス派に敗北して捕獲される。それからケイブリスが魔王城を制圧するまでプレイヤーは魔人領に干渉できない。ケイブリス打倒後にサテラが健在ならば救出できるものの、戦闘ユニットとしては参加しない。
正史と違って、人間と魔物は対等という考えで、ランスと対面したときはランスを「貴方様」と呼んで感謝を深々と述べるなど、人間のことを軽く見てはいない。人間と魔物が共存共栄する平和な世界を望み、ワーグには「残酷な夢を見せてはいけない」と叱るなど、どちらかといえば人間に近い思考を持っている。だが父ガイの遺言(美樹を魔王にしてホーネットはその補佐をすること)にはこだわっていて、ランスに犯されたことで魔王に即位した美樹が自分がガイの政策を引き継ぐかどうかわからないと言ったときは、そのときは絶対命令権で私を従わせればいいと答えている。
能力評価*2
生・・・3
力・・・2
技・・・4.5
魔・・・6
知・・・4
貴・・・4
使・・・4
ゲーム的には
ランス10では
作戦クエストホーネット奪回後に拠点クエストで加入。所属は神魔。第二部開始実績の条件の1人
AP6で6.6倍攻撃の六色破壊光線が強力。ホーネットのステータスの高さと合わせて強烈なダメージを与える。
0.1倍攻撃だが6連撃の魔力球はコンボを重ねて次のアタッカーのダメージを増強させるのに使える。
欠点は無属性のため弱点が突けないこと。
凍結編成として非常に強力なサイゼルなどの連続攻撃&オーバーキル要員としては属性編成に流石に劣るが、ホーネットは単独で扱えるというのが大きな評価点
育成用の3ラウンド以内&1ラウンドキルやオーバーキル要員として頼りになるだろう
「海から」「空から」でシャリエラが加入する場合は豊富なAPが供給されるようになるので、弱点であるコストの重さが緩和され選択肢に十分入る。
またシステム上、上限を突破可能なワーグ戦では主戦力として使用可能である。
ただし加入がどうしても後半になってしまうのと、救出に1ターンを消費するという手間が掛かかり、加入した時期には要所要所でダメージ上限の設定された敵が増えてきていまいち活躍しにくい等のデメリットが多い為。
第二部解放実績やED分岐やイベントを考慮しないのであれば、加入させない選択肢もありえる。
救出のタイミングとなる5~8ターン目が何かと忙しい時期であり、またリーザスの魔人を討伐した後は戦果を入れつづけないとコルドバが戦死してしまう為、両者を両立するのが難しいと言うのが実情。
人間関係
- ガイ(善人格) / 前魔王の父様。厳しくも自分を教育してくれたので尊敬している。
- ガイ(悪人格) / 前魔王の父様。奔放だけど優しい。父として愛していたのはおそらくこちら。
- 来水美樹 / 父様の血を継いだ主君。命にかえても守る。
- サテラ / 魔人になる以前からの幼馴染。大事な友。
- シルキィ・リトルレーズン / 信頼する腹心その1。
- ラ・ハウゼル / 信頼する腹心その2。
- ケイブリス / 裏切り者。美樹を殺そうとするのは許せない。だが積み上げた努力は賞賛する。
- ランス / 下品な魔物より下品な人間…でも、愛してくれた悪人格の父にどこか似ている。価値観を改めさせられた。
- ランスの子達 / 呆然とするくらい強い8代目魔王の子供達。同じ魔王の子という立場ながら彼らの生き方が羨ましい。
人気投票結果
過去の投票結果(発売日順) |
ランス10「あなたにとって最高のガール!」2位
名台詞
- ……私は魔王の娘として、地位も力も持って生まれてきました。
なので彼の本当の苦労は分かりませんが……
すごいことだと思います
一番下から、こつこつと膨大な時間をかけて上がり続けてきた……ケイブリスについて。自らの理想を阻む憎むべき宿敵であろうとも、培った努力を素直に評価出来る所に彼女の人柄が表れている。
- ホーネット「いえ……元々、私に目的などないのです。ただ、父の遺志を継ぐ私にはそれしか……」
- ランス「違う。もう、全っ然、違う。そんなことどうでもいい」
- ホーネット「えっ」
ケイブリス討伐後にランスがご褒美セックスを要求する場面。 父からの宿命を背負って生きたホーネットと自由気ままで正反対のランス。 宿命から解放された彼女はどこか晴れ晴れとした表情を浮かべており、彼女もまたランスに救われた一人なのかもしれない
- ホーネット(わた……わたし……最後の方は意識が飛んで……あんな、乱れて……)
- ホーネット(これが……セックス……)
- ホーネット(危険すぎる……次からは乱れぬよう……き、気をつけないと……)
結構乱れた挙句、何気に次回のことを考えているあたり好き者なのかも。ホーネット様の可愛らしい一面
- ホーネット
やめて、シルキィ。お願いだから、頭をあげて頂戴。
何も謝る様な事はしていないわ…頑張ってくれたじゃない… - シルキィ
でも…ハウゼル…ハウゼルが… - ホーネット
…シルキィ…可哀想に…ハウゼルと離れてしまった事が、ショックだったのね… - ホーネットはそっとシルキィを抱きしめた。
- シルキィ
うっ…ホーネット様… - ホーネット
まだ負けた訳ではないわ…それに、ハウゼルは生きているわ…奪回すればいいのよ…鬼畜王から。 土下座して謝るシルキィを抱きしめて、彼女の労をねぎらい励ます。 絶望的な状況でも前向きに考え、失敗した部下を慰めて励ますところに、彼女の聡明さと優しさを感じる。
- シルキィ。サテラやメガラスも必死で戦っているはず…責めないであげて…
鬼畜王から。 「リトルプリンセスさえ、早く魔王になってくだされば、こんな事に…」と言うシルキィに。 ハウゼルを失い、大勢の部下たちを失った圧倒的不利な状況でも、サテラたちを責める事なくひたすら信じるホーネット。 まさに部下から慕われる上司の鑑。
- ホーネット
貴女もそんなにあせらないで…あせって事を仕損じてしまえば…それはもう… - シルキィ
はっ…はい…申し訳ありません…ホーネット様… - ホーネット
それから…シルキィ、もういいわ。 - シルキィ
えっ…? - ホーネット
逃げなさい。もう私一人で充分。鬼畜王から。 焦燥感に苛まれるシルキィの前では気丈に振舞ったものの、最早勝敗は誰の目にも明らかだった。 ここでシルキィを逃がせば逆転の可能性は万が一にも無くなってしまうが、それでも自身の身は顧みずにシルキィも身を案じて逃がそうとする。 シルキィが激しく拒否した為、最終的にはホーネットが折れる形になったが、その優しい心意気は十分に伝わってくるだろう。
- ホーネット
ケイブリス…!! - ケイブリス
さあ、観念するんだな。
お前の味方はもういない。
お前はたった一人だ。 - ホーネット
お黙りなさい!私の父である魔王の遺言を守らぬ裏切り者が! - ケイブリス
けっ。
何が悲しくて、死んだ奴の言葉なんぞ守んなきゃなんねぇんだよ。
ばっか馬鹿しい。
ぐばぁがぁはははははは!!! - ホーネット
父を愚弄しないで!鬼畜王から。 死んだ奴(ガイ)の言葉を守るなんてばっか馬鹿しいと笑うケイブリスを一喝する。 冷静なホーネットが激昂するのは、それだけ彼女にとって父は大事な存在だということ。 この時ホーネットは複数の魔人達の攻撃を受け満身創痍であった。 その様な状態で例えどれほど追いつめられても、毅然とした態度を崩さないところに、彼女の信念の強さも感じる。
- ホーネット
初めまして……私の名はホーネット…
貴方様が仇敵ケイブリスを倒して下さったおかげで、私は解放されました。
この感謝、言葉にしてどれ程並べ立てようと、私の思いを表す事は出来ません。
そして、リトルプリンセス様を…私の大事な友であるサテラを保護して頂き、本当にありがとうございました。 - ランス
なあに、礼を言われる程の事じゃないさ。 - ホーネット
後は、リトルプリンセス様に正式に魔王になって頂き、人類と共存共栄の世界を……鬼畜王から、ホーネットとランスの対面シーン。 自分を助けてくれた礼だけでなく、美樹やサテラを保護してくれたことまで礼を述べるところに、ホーネットの優しい人柄を感じる。 このイベントを見て、ケイブリスにやられてしまう前に助け出したいと思っても、どうあがいてもここまで助け出すことは出来ない。 助け出せたのは良かったが、もっと早く助けたかったと、歯がゆい思いをしたプレイヤーも多くいただろう。
- ホーネット
美樹様…… - 来水美樹
はい…… - ホーネット
貴女はそれだけ、この世界にとって大切な存在です…それは…覚悟なさって下さい…
平和な時ならばいざ知らず…今は神と戦っているのです。
覚醒していないとはいえ、貴女は魔王…貴女の力が必要になる事がこの先いくらでもありましょう。 - 来水美樹
……はい…… - ホーネット
美樹様…… - 来水美樹
はい? - ホーネット
平和な時になれば……もっと女の子らしいお喋りを楽しみましょう… - 来水美樹
……はい……鬼畜王から。 創造神の侵攻が始まった中、不安に思う美樹に寄り添い励ますホーネット。 最後の言葉に美樹はどれだけほっとしたことだろう。
本編後のネタバレ注意!! |
画像
©アリスソフト
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ホーネット派 | ホーネット | ケイコ - マナブ- リツコ - マツタロウ |
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小川健太郎 | ||
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魔物大元帥 魔物大将軍 | ストロガノフ - ツォトン - ピサロ - ヨシフ - ルメイ |
*1 良くも悪くも素直な性格なので、その根拠を覆されるような事態が起きると、かなりあっさり魔王魔人上位の考えを改める。
*2 ランス10の図鑑での評価値。レーダーチャートとしては一応は4段階の評価となっているが、極端な能力を持つ魔人は飛びぬけた評価値になっている