ハンティ・カラー -Hanty Kalar-
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解説
パットン・ミスナルジの守り役にして乳母であり姉であり恋人、そんな複雑な関係のカラー。とは言え、彼にとってかけがえのない女性であるのと同時に、どうあっても頭の上がらない昔からの保護者でもあるのは変わりは無い。
鉄の手を背負い強力な詠唱能力を持つ高レベルの魔法戦士でもあり、最高レベルの魔法を自由に操る。剣も使うが、この魔法詠唱能力こそが彼女の真の実力。また詠唱だけではなく鉄の手や自らの手で印を組むだけでも魔法を発動できる。伝説にある「黒髪のカラー」とは彼女の事。クリスタルの色は赤で、パットンとの恋人関係というのは「つまりそういうこと」との談。
もっとも、ドラゴンカラーにおけるクリスタルは感覚器官を兼ねており、性交渉の経験の有無と関係なく常に赤いため、ドラゴンカラーであることを隠す方便として「そういうこと」を用いていた可能性が高い*1。ただし、第一部が終了するまで、ハンティには性交渉の経験はなかった。
親友だったパエリナ・ミスナルジに頼まれたのが始まりで、幼少の頃からパットンの身辺警護をしている。パットンには身体を鍛えるという事を重点に、同じく親友だったトーマ・リプトン将軍に師匠役を頼みヒューバート共々戦士として鍛え上げて貰うなど、幼少の頃からかなりのスパルタ教育を施し、とにかく丈夫に育ったという点には満足している。現在の目標はパットンをヘルマン皇帝の座に据えること。
料理は出来るがかなりの味覚音痴で、酒はザル。パットンへのお仕置きには電撃をよく使う。
カラーの森である「ペンシルカウ」の創始者の一人でもあり、当時のカラーの女王であるインデックス・カラーと共に創り上げた。 現ペンシルカウのパステルやイージスからは始祖様と呼ばれ顔見知りでもあることから、何らかの交流は続いていた模様だ。
黒髪のカラー
伝説に残されているハンティ・カラーの別名。彼女は人類誕生以前に生まれたドラゴンカラー唯一の生き残りであり、現生するカラーとの髪の色の違いからこう呼ばれている。
また、クリスタルの形状も異なり、角ばった八面体状のクリスタルを持つヒューマンカラーに対して、ドラゴンカラーである彼女は紡錘形のクリスタルを持つ。
ドラゴンの時代にはドラゴンの姿をしていたが、メインプレイヤー交代時のハーモニットによるドラゴンカラーの全処分から一人だけヒューマンカラーに似た姿になり生き残った。
ifルートではあるが、ランス10のイカマン帝国エンドでは身体がイカマン化していることから、その時代のメインプレイヤー*2の姿になるような設定あるいは何かしらの干渉が起こると思われる。
どのような理由でハンティがそのようなことになっているのかは不明。
再生能力も高く、例え矢が深々と刺さろうと一晩で完治するほどだが、竜族からの攻撃の傷は何故か治癒しない。*3
魔教団に全人類の魔法使いが集結し、人間界を統一せんと勢力を拡大していた最中、魔法を使う者として唯一、魔法使いではない人間たちに味方した事で、各地で英雄的な支持を受けていた。
しかし、聖魔教団の人間界統一により、その活躍ぶりが語られる事もなくなり、現在かすかに残る伝説も、信憑性に欠けるものとなっている。
その後勃発した魔人戦争の時代では、人間時代の殺人鬼ディオ・カルミスを倒す、教団の大幹部として唯一己の意思を残していたフリーク・パラフィンに戦争の終結を訴え、彼と共にM・M・ルーンを打倒するなどの活躍の後、自らの命を絶とうとしたフリークを諭し、彼に永遠の友情を誓っている。そして盟友となった二人は、ヘルマン評議委員時代を経て現在へ至る。
ランス03では
パットンのお守りとして中盤から登場。思慮深く魔人の動向を警戒している。
取り分け魔人ノスを危険視しており、聖魔戦争の話をしたりする。
ノスとの戦闘前には鉄人形を媒体とした聖魔封印結界を用い足止めを図るも力尽くで突破される。
そこからノスの拳を剣で捌き凌ぐ技量を見せた他、瞬間移動や火炎流石弾といったLv3魔法を駆使して魔人相手に単独で戦うという大立ち回りを演じると、ドラゴンカラーである事を見抜かれノスは愉しげに笑う。*4
その後ハンティをまともに相手にしては戦いが長引くと考えたノスがパットンへ狙いを変えるとジリ貧に。
最後はパットンと共にリスク覚悟で瞬間移動により城外へ脱出した。
ランス4では
フリーク・パラフィン、ヒューバート・リプトン両名の危機に駆けつけ、ヒューバートから借り受けた不知火と、本性を露わにしたカラーの真の力(鱗体化という名称とする)を使い、闘将となったディオ・カルミスに二度目の死を与えた。
ランス6では
パットンの旗揚げ準備に追われて忙しく動き回っており、最後のイベントでは差し入れのウォッカと共に事態に動きが出た事を伝えに来る。
ラフ画集によると、ランス6で好評のきしし笑いは生みの親のぷりん氏からの指定。1996.2月の会報に同氏が描いたイラストの表情を上手く再現している。
ランス9では
パットンの革命のために瞬間移動で伝令を努めたり、敵軍を撹乱したりと活躍する。
革命の最中、永遠の友情を誓い合ったフリークと死別したことで誰の声も届かぬ程に塞ぎ込んでしまう。
これに対してパットンから母パエリナの形見である剣柄の櫛の話を聞き、自らの意志で再び立ち上がる。
本作の二周目のイベントで人間ベースのカラーとは違い、ドラゴンベースのカラー、つまりドラゴンカラーであることが判明する。
もともとはもっとドラゴンに近い姿形をしていたが、ある日突然、死ぬほどの苦痛に襲われて気を失ったあと、現在の姿になったという。その際、仲間達が目の前で悶え苦しみながら消滅していったのを目撃し、それがトラウマになっている。それが神によるものだと考えているため、神に対して苦手意識がある。
パットンの子供ならぬ卵を産んでも良いと明言した。
ちなみにランスからは「パットンの女ならいらん」と見逃されている。
ランス10では
レッドアイによるランス城襲撃において、パットン、キャンテルらと共に闘神ゼータを引き連れ電撃参戦するのだが…あくまでそれはシナリオ上の話。実際にユニットを扱うにはご多分に漏れず抽選でハンティカードを引かなければならない。
ランス9におけるリセット・カラーとの約束は未だ有効なようで、リセットは隙をついてはハンティのマニピュレーターに飛び掛っている。フル・カラーとも旧知であり、存命の頃はリセットのように相手をしていたらしい(フルの弁では殺しに掛かってたのだが足元にも及ばなかった様子)。またパステル・カラーによれば、ハンティがヘルマン評議員としてカラー狩りの動きを抑制しなかった場合、よくて根絶やしにされていたか、最悪クリスタル養殖の家畜としてカラーが存続することになっただろうとのこと。
「まだ」パットンとは男女の関係には至っていない。
プロローグにおいてランスらが5万年後までコールドスリープしてしまうと、メインプレイヤー=イカマンとなった世界で、黒いイカマン・カラーと成り果てたハンティの姿を拝むことができる。
鬼畜王ランスでは
リックの仲介を聞き、パットン一行がスードリ17を占領した際に「手を結ぶ」を選択すると、パットン一行の一人としてユニットが参加する。特に個別イベントは用意されていないが、幸福条件を満たすためにはゲームクリアまでパットンが生存し続ければよい。
流石の魔法Lv3と言うべきか、同数同兵種を扱うフリーク・パラフィンと比べて雲泥の差の強さを誇る。ただし増兵には無茶苦茶コストが掛かるため、レベルアップしそうなら人望の杖を持たせるのが最適解。
ゲーム的には
ランス9では
1週目は予想通りというか当然というか、チートの一言。
瞬間移動&必殺技(全画面一斉攻撃)はさすが魔法Lv3である。
しかし、唯一武器を持っていないキャラなので、火力面は武器強化を重ねた志津香とミラクル・トーにはかなわない。
それにゲームのシステム上、大人数の攻撃受けてるといつかは必ず食らう仕様なので、そこまで万能ではない。
それでも十分に強い。スポット参戦の対闇烏部隊戦で、彼女の強さに惚れ込んだプレイヤーは多いはず。
ランス10では
レア宝箱で稀に出てくることがある。亜人所属、属性は光。 スキルは高レベルの魔法戦士である彼女らしい「突撃(AP1)」と「火炎流石弾(AP4・累積)」
火炎流石弾は脅威の魔法9倍の威力を叩き込む炎属性の技(燃え確率100%)なので、消費APのわりにかなり使い勝手が良い。
難点を上げるとすれば、7ターン目までにシャングリラを陥落させ8ターン目のCITY決戦クリア後からしか出ないため、手に入れても役に立てる期間が短いこと。
確定で手に入れることは無いので、序盤から活躍させたいのならば集結実績を満たした後に周回ボーナスで「なんでもあり・宝箱からすべてのキャラ」 をつけて宝箱を開けまくることを推奨する。
鬼畜王では
スードリ17でパットンと手を組むと自動的に加入。(よって、アリストレスとロレックスとは排他関係になる)
全ユニット中最高の魔力を持つ、少々微妙な面子が多いパットン一行の中で唯一の強ユニット。
しかし志津香やマジックなどと違い、メリムによる洞窟探索以外魔力を上げる方法がない、必殺技なし、兵士数も上げづらいのが難点。
それを除いても破格の魔力なので普通に使える。
なお、パットンが戦死すると次のターンにはいなくなってしまうので注意。
パットンと一緒の部隊だと、力みなぎり効果がある(部下の攻防修正に+)
ハーレムには決して入ることはない。パットンを戦死させても静かに姿を消すだけなので無駄。
特記事項
初期のシナリオでは小物悪役として死ぬ筈だったパットンを助命する為に、シナリオも込みで急遽ぷりん氏に生み出されたキャラクター。
登場の目的自体が、魔人の中でも強力なノスの前に数分でも立ち塞がってパットンを救出する事にあったためか、彼女自身も人間から見れば魔人と大差ないような破格の実力を持つという設定がされている。
とは言え、やはり同氏によってバランス上サテラよりも下に位置づけられているのだが。→ランス4裏話
両肩に背負っているのは鉄の手と呼ばれる金属製のマニピュレーター。フリーク・パラフィンが彼女の為に製作した詠唱補助器具で、魔力で自由に操作できる。剣で手が塞がっていても詠唱に差し支えないので便利。自身が魔法を詠唱しつつマニピュレーターからも魔法を放つ事が可能な事からも彼女の実力の高さを窺い知れる。
元は五本指だったが、ランス3でノスと戦った際に右手の指を二本失い、フリークが無事な左手からパーツを取って修理したので、今は両手とも四本指になっている。
最近の方針転換により、チートキャラは技能・LV共未記入状態とされたが、それ以前は限界LV1000、魔法LV3、剣戦闘LV1といったぶっちぎりの超性能キャラだった。
人間関係
- パットン・ミスナルジ / 養育し続けてきた母代わりであり恋人。守るべき全て。
- フリーク・パラフィン / 永遠の友情を誓った仲。
- パエリナ・ミスナルジ / 親友。故人。パットンの母親。
- トーマ・リプトン / 親友。故人。
- ヒューバート・リプトン / 仲間。親友の息子。「ヒュー」と呼ぶ仲。
- アリストレス・カーム / 信頼する友。本当に心の強いやつ。
- レリコフ・ヘルマン/旦那の姪っ子。ヒーローのお姉ちゃん的存在。
- ヒーロー・ヘルマン /パットンとの間に生まれた待望の息子。見た目は人型のドラゴン。額のクリスタルはより眼球らしくなり、ほとんど三つ目の竜。恐ろしくデカイが9歳児で精神も相応。
- パステル・カラー/現カラーの女王。始祖として敬われている。
- フル・カラー/3代前のカラーの女王。子供扱いする事が出来る唯一の存在。
修得技能
名台詞
- 再び人類が魔人に挑む時、貴方にはするべき事がある筈です。
貴方には、世界を見続ける義務がある。
- あいつの事はあたしが一番解ってんだから。楽しみだなぁー!あいつの驚く顔が目に浮かぶよ!
にせなぐりまくりたわぁの舞台裏にて。
- ふん……いつまでもいつまでも戦って戦って…終わりがあるのかしら…
鬼畜王ランスでの戦闘セリフ。
- ……パットンが幼い頃、それと同じ事を言ってくれたんだ…。
鬼畜王ランスでランスとの会話時「気にしないという言葉が好き」に続く答え。 彼女にとってパットンは守るべき者であると同時に影響を与えられた相手というのがよくわかる。
- なんとしても......パットンはやらせない。
- 死んでいく奴がどいつもこいつも、
- おんなじ事を言うんだよ。守れってね!
魔人ノスとの戦いにて 多くの友に託された想いを背負ったハンティの決意が見て取れる。
- 馬鹿......。わかってるさ、そんなこと、とっくに
- あんたを失いたくない......そう思うようになった日から、ずっと教わりっぱなしだよ。
- 今を......この一瞬を大切にしたい。
ランス9より ハンティにとってパットンの存在がどれだけかけがえのない存在となったか、 悠久の時を生き、これからも生き続ける彼女にとって限られているであろうパットンと共に生きられる時間がどれだけかけがえのないものであるかが伺える。
名場面
パエリナの手があたしの手を弱々しく握り返した。
- パエリナ
「ハン、ティ……」
「今まで……本当に、優しくして、くれて……ありがとう……」
「わたし、すごい……うれしかったの……」
流れ落ちていく血が生命力そのもののように、パエリナの呼吸が弱くなっていくのが見て取れた。 - ハンティ
「あ、だめ……だめ、そんな……そんなこと言わないでよ……」 - パエリナ
「パットンを……よろしくね……」 - ハンティ
「わ、わかった……わかった、から……約束、守るよ、だから、もう……」 - パエリナ
「皇帝になんかならなくてもいい……たくましく……強い男に……」
パエリナの体から力が抜け、目から生気が失われていく。 - ハンティ
「パエリナ!? パエリナーッ!」
血まみれのパエリナの手がずるりと滑る。 - ハンティ
「あっ……」
「ああああああああああああああアアアアアアア!」
…………
…… - ハンティ
(…………)
(……もうすぐだよ、パエリナ。)
(あんたの息子が皇帝になる。)
(殺したって死なないようなタフな皇帝。あんたが望んだ、たくましく強い皇帝だよ。)ハンティの回想から。 ハンティにとってパエリナがどれだけ大事な存在だったのかわかる場面。
画像
©アリスソフト
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ヘルマン共和国(新体制) | ||
大統領とその関係者 | シーラ・ヘルマン - パットン・ヘルマン(パットン・ミスナルジ) - ハンティ・カラー- ペルエレ・カレット | |
ヘルマン軍 | 総司令官 | ヒューバート・リプトン |
総参謀長 | クリーム・ガノブレード | |
第1軍 | アミトス・アミテージ - イオ・イシュタル - ビンタン・デストラー | |
第2軍 | ボドゥ - トルストイ・バトー | |
第3軍 | ヒューバート・リプトン(兼任) | |
第4軍 | マロン・コンドラチェンコ | |
第5軍 | ロレックス・ガドラス - オルオレ・ザ・サード | |
警備隊 | ルーベラン・ツェール - トルストイ・バトー | |
客将 | 真田透琳 | |
闇の翼 | フレイア・イズン - 闇鷺 | |
住民 | アナセル・カスポーラ - ピグ・ギリシアム |
Tag: カラー 伝説の者 技能LV3 ヘルマン帝国 パットン派 なぐりまくりたわぁ ランス3 ランス4 ランス6 鬼畜王ランス
*1 事実、ヒーローを出産した後である第二部でもハンティのクリスタルは赤い
*2 正確にはその亜種であるイカマンカラー(仮)
*3 それ故に、リーザス解放戦線で魔人ノスから受けた顔の傷を隠すため、それ以降は絆創膏をしている。しかし永遠に治らないというわけではなく第二部の立ち絵では指定ミスでそのままだが、設定においては治癒している模様。実際、イベントCGでは絆創膏をしていない。
*4 ノス曰く、ドラゴンカラーには同等の使い手が稀に居たと読める発言がある。基本的に不死で数が多い&ドラゴン族のスキル自体が平均して高度と言ったところだろう。
*5 R3時170cm / 58kg。なおR03が正史となるためそちらでも同様かは不明