ルート・アリ

解説

ナイチサが支配する過酷な時代、貧家に生まれた彼女は弟のパイアールと身を寄せ合って暮らしていた。
人にものを教えるのが得意。弟の教師役として、基礎的な教養を授けた。
普段温和な彼女は怒ると真顔のまま相手にいつまでも付きまとうようになる。弟のパイアールによると、彼女はそうやって「鞭と飴、恐れと許しによる刷り込み」を使って教え込むのが上手いらしい。

美しいルートは当時の男性の羨望の的だったが、常にパイアールが傍らに張り付き誰も寄せ付けなかった。
パイアールの発明の才能が武力へと発揮されたのも、最初は悪い虫から彼女を護るためであった。

ランス10では

NC期の不治の病カスケードにかかり、余命三ヶ月ほどとなった所、弟のパイアールに冷凍睡眠で肉体を保存された。
その後、パイアールは医者が信用できないがため、自力でルートを治すことを決意。魔人を捕獲して自分が代わりに魔人となり、ようやくルートを蘇生させるためにパーフェクトシリーズの開発を始めたが、その後は過度な生体改造によりルートが肉塊化した。結局2000年以上の時が流れ、魔王の代替わりも3回を経て、ルートと外見そっくりのロボットPGはついに作られたが、ルート本人は依然蘇ることができなかった。

そんな中、第二次魔人戦争が起こり、ランスたちは電報の異常を調べる為に魔人パイアールの構築した異界サイバーワールドに入り、そこでパイアールと彼の姉ルートの秘密を知ってしまった。それから無事に脱出したランスたちは、もう一度パイアールの工場に赴き、ミラクルの知恵を借りてIPボディというマジックアイテムでルートの魂の情報に基づき肉体を再現した。仮初の肉体を獲得した彼女は自分の病気のことをランスたちに打ち明け、ちょうどその場にいる薬屋をやってるミルからカスケードの治療法が既に存在していることを聞かされた。ミルの厚意によりルートが薬を頂き、全てが上手く収めたところ、ランスはいきなりパイアールが人類にやったことを口実にルートにフェラチオを強要した。
そしてその光景を目撃したパイアールは怒り狂い、ランスたちに襲い掛かったが、あえなく倒された。後にパイアールの記憶を引き継いだロボットは姿を現し、ランスから姉を護ろうとしたものの、逆にルートに諭され、これからは人類に協力することを約束した。その後二人は一緒にランス城の居候となった。

NC期の人間だった為、当時の公用語である古代語しか話せず、現代人と話す時はミラクルの翻訳魔法またはパイアールの作った翻訳装置に頼る必要がある。一時期、パイアールのいたずらでランスの名前が「クソヤロウ」に変換されたこともあった。
またIPボディで再現した肉体は強い衝撃を受けると魂が抜けてしまう為、パイアールはいつでも魂を回収できるような捕獲装置を開発した。

鬼畜王ランスでは

魔人パイアールが人間であった頃の実姉であり、パイアールが魔人と化した200年程前から冷凍冬眠を続けている。当時不治の病であった「カスケード」に罹患したため、パイアールの「いつか自分の研究で助ける」という誓いのもと処置されてしまった。これは姉を狂愛するパイアールの暴走であり、家族への相談はおろかルート本人の意志すら介在していない*1。
使徒化により病とは無縁の生物になることが可能だが、パイアールの「魔人は化け物だ*2」「最愛の姉を化け物にしてしまいたくない」という想いから却下されている。

そして時は流れ、一人エンタープライズに乗り込んだランスは、抜群の勘で彼女の元にたどり着き、コールドスリープ状態の彼女に襲い掛かる(パイアールはその現場を見て失神、ランスにトドメを刺される)。その後の話で人間界における「カスケード」は既に撲滅された病*3であり、あっさりと治療されたこと、目覚めた後は弟の罪を償うため教会の門を叩いたことが報告される。

人間関係

• パイアール・アリ / 大事な弟
• ミル・ヨークス / 恩人
• ランス / 何度も肉体関係を迫られた

画像

ランス10 ©アリスソフト

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