アベル -Avel-

解説

第2代魔王。在任期間は721年(実質56年)。肩先の辺りから角や翼のような白い突起を複数生やし、眼窩を四つ持つ、青黒い鱗に覆われたドラゴンの魔王。

ククルククルを倒して魔王の力を継承したのだが、それは自らの実力ではなく、多くの同胞達と共に攻撃を行った末、長い戦いで衰弱していたククルククルが、アベルの攻撃が止めになってしまう形で倒されてしまったという偶然からである。公式では「狡猾で臆病な魔王」と評されており、面識のあるケイブリスの評価もこれに倣う。世界の真理を知る法王クルックーからは歴代唯一のドラゴンの魔王と称されており、その性格には触れられていない。

本来の性格とは別に、ルドラサウム世界における「魔王」とは「メインプレイヤーに安息を与えない」ことを役割として割り振られたパペットであり、自我を塗り潰す破壊衝動に襲われるようになっている。全ての歴代魔王を観測してきたケイブリスが、「どの魔王も強かった」と讃えていた事からも分かるように、一般的な価値観からすれば「慎重派」とみなされる性格であったと思われる。むしろ長い年月をかけて最強魔王ククルククルすら駆逐したドラゴン種に安息を与えないとあれば、狡猾かつ臆病にならざるを得なかった面も推測できる。

他方、ホルス達の母船を襲撃した際は、仲間を守るためにたった一人で挑んできたホルス・メガラスの果敢さを気に入り、魔人として配下に迎えるとともに、同胞達の安全を保障する約束をするなど、器の大きい面を見せている。

魔王となったアベルは、ドラゴン族唯一の女性であり、「生ける王冠」とされていたプラチナドラゴン・カミーラを、自分のものとするために「決闘により所有権を決める」という従来の掟を無視し、力ずくでドラゴン王マギーホアの城から拐かした上で魔人にしてしまう。
しかし、カミーラの略奪はドラゴン族を激怒させる火種として十二分に過ぎるものであり、結果「ラストウォー」が勃発。45年程の戦いののち、「KD」マギーホア勢力に敗北したアベルは、生きたまま身体中に長い杭を打ち込まれ、殺されることなく暗い牢獄に監禁されてしまう事となった。

この後、ククルククル・アベルと魔王を二体も倒して平和を勝ち取ったドラゴン達は「強すぎる」という理由でルドラサウムに飽きられ滅ぼされてしまう。その後、新たにメインプレイヤーとなった人類の中からスラルが魔王に選ばれた。魔王の力を失って以降のアベルの生死は不明であったが、ランス10一周年記念で行われたTwiiter上での織音氏の質問回答で、「汚染魔王となって存命している」という事実が明かされた。
一度、人間時のガイに倒されたこともあったが汚染状態のため死な(ね)なかったとの事。*1

特記事項

• ラフ画集にはランス6OP年表のイメージ画で、織音氏が間違って竜であるアベルを人型に描いてしまったボツ版のラフ画が掲載されている。
• Q. なんでククルククルすら屠ったドラゴン族に喧嘩売ったの？馬鹿なの？死ぬの？
  • A. 魔王様には「メインプレイヤーに安息を与えない」という抗えない就業規定があってだな…
  • 歴代魔王の中で明確かつ能動的にこれを制御したのは魔王ガイのみ
  • ランスが気合で5年、来水美樹がヒラミレモン込みで8年で破壊衝動に呑まれたことを考慮すると、10年も喧嘩を売らなかったアベルは頑張った方ではなかろうか
• 織音設定
  • 魂の汚染により神界側からは不可視となったため、魔王魔血魂は回収されていない
  • 現代の魔王魔血魂はバックアップからインストールされた二代目
  • スラル以前の魔血魂のため、無敵結界も保有していない
  • ブラックドラゴン出身*2
• 織音設定からの推測として、恐らく魔王任期（1000年限り）も存在しない

作った魔人

• カミーラ、メガラス

在任中の主な出来事

人間関係

• マギーホア / ドラゴン族の王。倒されて投獄された。
• カミーラ / マギーホアから奪い、魔人にした。
• メガラス / 気に入ってさらい魔人にした。
• ケイブリス / 自分にすり寄ってきた魔人。色々なことを教えた。

ゲーム的には

ランス10では

第二部最終戦で本人の姿と能力を再現したものが登場する。 ドラゴンらしく、ブレスによる攻撃が強烈。 HP半減ブレスはコンボ4以上で無効化できるので、常に4コンボを出せるAPを確保しつつ戦おう。 6倍ブレスは行動阻止か防御を固めて対応しよう。

名場面

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