ダニエル・セフティ
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解説
レジスタンス、アイスフレームの参謀でウルザ・プラナアイスの主治医。元ペンタゴン8騎士で、アイスフレーム最古参メンバーの一人でもある。ウルザの片腕として冷静沈着に組織を運営する屈強な老人。人体の弱点を全て知り尽くしており、医者としても戦士としても凄腕だという。好物はクッキーとコーヒー。
アベルトとの関係は、表向きは父親であるが、実際は逆であり、自身がアベルト・セフティの息子である。少年時代は父親によく似た美少年で、共に旅をしていた。幼い頃から、優しく陽気な父の事が好きで、憧れており、父親の歳を取らない体質*1は病気の様な物、誰にでもある欠点の一つぐらいの認識で、それをなんとかしようと医者の道を志した。
LP3年の大規模救出作戦でウルザを罠に掛けたのがアベルトだと知り、そこで初めて自分の父親がどんな生き方をしてきたのかを明かされて衝撃を受ける。ペンタゴンに入隊するように言ったのも、ウルザに近づいて側から離れぬよう命じたのもアベルトだった(ゼス王国の為だと聞かされていたが、アベルトがウルザに近づく為の布石だった)。
一年前の事故で重症を負ったウルザを寝る間も惜しんで看病し、指導者であったプラナアイス家に代わって組織の全体指示を行った。壊滅に等しい被害を最小限に抑えたのは彼の手腕。しかし、ウルザが立ち直れないと判断し、アイスフレームを去ろうとする父から、共に付いてくるように言われるが、これを説得して引き延ばさせた。ペンタゴンに来る前に妻と死別しており、ウルザにできる事の無かった我が子の姿を重ね、残りの人生を彼女を支える為に使おうと思っていた。
戦闘においては、掌より小さい鉄球を手指の動きだけで高速に放ち、一度に4、5体のモンスターを血祭りに上げる。それがダニエルの本来の武器。敵の躰に拳大の丸い穴を穿つ。音がしたかと思った時には自分の身体を貫き砕くそれに、モンスター達は畏怖し手出しが出来ない。背後の敵も振り向く事なく仕留める*2。凄い技だが躰に負担が大きく、年齢もあって多用出来るものではない。また、槍の扱いにも長けているらしく、ウルザを連れ出したランスに槍を投げつけて牽制しているシーンもある。
ランス6では、
一年前の作戦失敗が原因で立ち直れなくなったウルザは、リハビリも十分出来る状態でありながらも、何も行動に出ようとせず精神的に病んでいく一方であり、ダニエルはそんなウルザを必死に看病を続けながら、アイスフレームの実質的指導者としてレジスタンス活動の指揮を執っていた。
そんな中、アベルトが奴隷観察場から連れてきたランスがアイスフレームに加入する事になるが、ランスは明らかにウルザの身体を狙っているという邪な動機から志願しており、更に入隊初日で、配属されたホワイト隊隊長のムカーダーと諍いを起こした末に、正当防衛とはいえ切りかかって来たムカーダー達ホワイト隊を皆殺しにしてしまう事態まで引き起こしてしまった。当然、ウルザと共に頭を抱える事になるダニエルであったが、単独で実戦部隊であるホワイト隊を全滅させた事で実力は確かにあると見たダニエルは、ランスが人の下につかせる程度のタイプではない事も看破し、彼を実戦部隊「グリーン隊」の隊長として運用していく事にする。
実力はあっても、問題ばかり起こしてウルザに近づこうとするランスの事を常に警戒しており、初任務に置いて、ブラック隊を全滅させた快楽殺人鬼であるサーベルナイトと戦わせる等、意図的に排除する事を計画した事もあり、その事実をランス達に追及されても、冷静に開き直っている。また、魔法使いに対しても嫌悪感や不信感が強く、本人が騙されていたとはいえ、魔法使いであるという理由だけでリズナの入隊に反意を見せたこともある。ただし、ムシ使いであるカロリアに対しては、特に差別意識を見せなかった。また、形振り構わない復讐心に取り付かれている志津香が復讐を遂げた後の事を何も考えていないのを見抜き、ラガールの調査を拒否して新たな復讐心を生んでしまう可能性を諭してもいる。
ウルザがいつまでも立ち直る事が出来ず、自ら行動を起こさない事に不安を募らせており、ランスが消極的になってしまったウルザに代わって組織を影で操作していた事に関しても、どうやら薄々と勘付いていたが、同時に彼がウルザを立ち直らせる為の行動を取っていた事も、最終的には認めている。しかし、隠れ里がモンスターに襲撃されたことで状況は一変。全てを諦めかけていたウルザに、父・アベルトの犯した真実を語り、明確な意思と誇りのある決断をするよう言い渡し、最期は躰の周囲で無数の鉄球を高速回転させたまま、モンスターの大軍に突っ込んだ。
発見された時には、モンスターの死体の山の側で、何かをそっと抱き入れるかのような姿勢で立ち往生していた。死因は出血多量では無く、詳細は不明。その死に顔は優しそうな、幸せそうな表情であった。全てを諦めたウルザを守り奮起させる為に自らの命を燃焼させ切った戦士。命をもってウルザに必要な物を取り戻させた。
現在は、アイスフレームの森を抜けた小高い丘の上に墓が作られ、ウルザの家族や仲間達と共に葬られている。孤児院の子供達も花を供えてくれるらしい。
名台詞
- ランス「ぐは、また、だまされたーーーー!!」
- ランス「どこが、女学生の下着講座だ。このどうそつきめーー!!」
- ダニエル「よし、では今日も講習を始めるぞ。」
また、ダニエルに騙されたランス。つーか、何で騙される…?
- 親睦を深めたいのなら、バーベキュー−BBQ−をするしかないと、誰かが言い出した。
台詞じゃないですけど、彼の信念(笑)
- 儂はな…あんな親父でもまだ…嫌いになれないんだよ…
深いなぁ…
- ペンタゴンにくる前に、死に別れた女房がいてな…
- それとの間には子供はいなかったが…
いればこんな感じなのだろうかと… - だとしたら…離れられん
- 儂の親父のせいで、天涯孤独となり、
動く事さえままならなくなったまま
目に見えぬ重いものを担いだ娘を…… - そんな娘を置いて…
どこかに行けるものか…!!こちらも深い愛情を感じさせます
- 「ランスも…お前に害をなす事ばかりしていたのではないのだな…」
ランスの魂胆を見抜いていたダニエルは、彼に酷くあたり続けていたが、 ウルザが歩けるようになっていたのに気付いた事で、良い影響も与えた事を理解していた。
- このままではアイスフレームは、何もしなかった為、ゼスの歴史から消える。
儂らがそこに生きた…儂らが望んだものがなんだったのか…
それさえも、記述されぬまま、終わってしまう事になる。
お前がここで死を選び、儂らの事と共に消えゆくか。
それとも…儂らがここに生きた証を残す為、お前が生き延びるか…
選ぶんだ、ウルザ!! 自分の意思で!! 生か! 死か!
熱いシーンです
画像
©アリスソフト
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Tag: 人間 ゼス王国 アイスフレーム ペンタゴン ペンタゴン八騎士 医者 故人 ランス6
*1 結果的には使徒特性の不老体質で、医学で治せるものではない
*2 老いが来ているとは言え、Lv39かつ使徒ハーフは伊達では無い