Rance IV ストーリーダイジェスト
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プロローグ
リーザス解放戦の果てにヘルマン軍や魔王ジルを倒し、リーザスを救ったランスだったが、油断からジルの最後の抵抗を受け時空の狭間へと引きずり落とされてしまう。時空の狭間の中、ランスを追って来たシィルとHしながら2人漂っていた時、目の前に光の神を自称するGODが現れた。前作の悪魔の通路で、GODのブロマイドである「神様プレート」を踏んでしまったランスは、GODの腹いせによって素っ裸な上にレベル1に戻された状態で、どこなのかも分からない場所へと吹っ飛ばされてしまい、リーザスでは行方不明として扱われてしまうのだった。飛ばされたランスが目を覚ました場所は、緑豊かで空が青く穏やかな草原だった…。
一方、ヘルマン軍の第3軍によるリーザスの侵攻に失敗してしまったヘルマン帝国では、ヘルマン評議会で評議委員を務めるビッチ・ゴルチが、自分の家のメイドで考古学に強いメリム・ツェールに、遺跡らしき場所で何らかの調査をさせていた。ヘルマン皇帝が死去したヘルマン帝国では、その娘であるシーラ・ヘルマンが新皇帝へ即位。また同時にリーザスでも、リア・パラパラ・リーザスが新女王として即位していた。ビッチ・ゴルチは、リーザスの上空に浮かぶ浮遊大陸「イラーピュ」の探索を提案。自分の家のメイドで考古学に強いメリム・ツェールがイラーピュの正体に気づいたため、自ら指揮を執り手柄を立てるつもりでいるのだ。評議会のパメラ・ヘルマンは、この提案を許可し、メリムによる調査の結果、遺跡に隠されたある装置を作動させる事に成功。それに歓喜するビッチ・ゴルチは、部隊の進軍を命令し、ビッチを指揮官とした浮遊大陸調査部隊はイラーピュへと旅出った。
これが、闘神都市「ユプシロン」を巡る戦いの始まりとなった…。
第1章
素っ裸の状態で飛ばされていたランスは、シィルに何とか服や鎧、剣を調達してもらい、近くにある小さな街・カサドへ辿り着くが、そこでランスは、シィルからお金を調達する為にメシ屋で借金をしてしまった事実を聞かされる。そこを切り盛りするババアであるフロンソワーズのメシ屋で、シィルは3ヶ月間看板娘として働かなければならなかったのである。無論、そんな話など受け入れなかったランスは、フロンソワーズに戦いを挑むことになるが、レベル1であるランスでは全く歯がたたず、フロンソワーズのフライパン攻撃の前にあっけなく敗れ去ってしまった。
仕方なく諦めたランスは、カサドの街にある謎の建物で暮らしている青年団の事務所に訪れて、青年団から「闘神都市」と呼ばれる地上2500メートルに浮遊するこの大陸と、カサドの街が造られた経緯について聞かされる。カサドの住民達は、地上の大国であるヘルマンとリーザスの間に存在していたダラスと呼ばれる小国からの探索部隊の子孫であり、数百年前、闘神都市に伝わる戦闘兵器の奪取に将来をかけていた彼等の先祖達は、サイオマの遺跡の転移装置を使う事で、87名の精鋭が闘神都市への潜入に成功した。探索部隊は、闘神都市にある高度な古代文明の遺跡に狂喜したものの、同時に闘神都市は強力なモンスター達の生息する死の巣窟でもあり、次々と捜索隊の戦士達が命を落とす中、脱出用の転移装置までも破壊されてしまった。結果、帰還する術を失い、生き残った者達は、いつか助けがくるのを信じて、街を造り生活する事になった…それがカサドの街が生まれた真実だったのである。ランスやシィルは、実に30年ぶりの異邦人として、この闘神都市に訪れていたのだ。
ランスが青年団の話を聞いていたその頃、魔王ジルの脅威が去ったリーザス王国では、リーザス城の地下にて、リアがマリスにジルとの戦いの後行方不明になったランスを探させており、マリスは水晶玉でランスの探索を行っていた。その結果、ランスがリーザスの上空に浮かぶ浮遊都市「イラーピュ」にいる事が発覚し、直ちにリアの命令で、マリア・カスタードを中心に、チューリップシリーズの最新型である飛空挺「チューリップ4号」の開発が進められる事になった。一方、帰る方法が無く、シィルもメシ屋のババアに取られてしまい、途方に暮れていたランスは、青年団から聞いた大陸にある5つの搭を調べてみるしかないと考え、その時岩場にあった石に「AX33-右-右-左」と書かれているのを見つけるが、ランスはそれがただの落書きと判断する。
青年団から、西の搭だけが入れると聞いていたランスは、まず西の搭の調査から開始する。レベル1の身な上、一人で戦っているが故に、低級モンスター相手にも苦戦させられるランスであったが、どうにかレベルを上げていったランスは、一度カサドの街にある食堂に戻ってフロンソワーズに打ち勝つ事にも成功。シィルを取り戻し、寝食をタダにしてもらう事も約束させる。他の住民の様に諦めようとしないランスの気骨さが、カサドの街を変えてくれるかもしれないと、一種の希望を見たフロンソワーズは、彼に紹介状を渡して青年団事務所で自由に情報が手に入るよう、取り計らうのだった。
食堂から出たランスは、一人の美しい少女・マイに呼び止められる。実はカサドの街では、100年前から洞窟に住み着いた悪魔「おかゆフィーバー」に、3年に一度街の女を生贄として差し出すよう要求されており、一度断った際には、住民の多くが殺されてしまっていた。そして、一週間後はマイが生贄として差し出される事になっており、青年団に助けを求めても、ひ弱な青年団達からは全く相手にされず、マイは地上から来たランスを見込んで助けを求めてきたのだ。ランスは彼女の命が危険なのを良い事に、身体を捧げるのを条件で、悪魔の討伐を引き受ける。青年団からおかゆフィーバーの住む迷宮の入り口が協会にある事を聞き出したランスは、ついでに青年団から金も巻き上げる鬼畜を行い、神官のシンシアの静止も無視して、地下迷宮への入り口に入った。
ランスがおかゆフィーバー討伐の為に地下迷宮で暴れまくっているその頃、闘神都市の別の場所では、潜入に成功したビッチ・ゴルチ、メリム、イオ、ヒューバート、デンズを中心としたヘルマンの探索隊が、魔法陣の上で浮遊する闘神都市が動く為に必要な魔力を貯える魔気柱を発見。更に闘神都市の魔力注入装置も発見したビッチは、事前に拉致していた聖ヨウナシ降臨教会の神官の一人であるアリシアを水晶球の中に設置して、魔力注入装置を稼動させる。司令室に移動したビッチは、闘神都市を稼動させてリーザスへの攻撃を目論んでいたが、メリムの調査によると、司令室にはロックシステムが掛けられており、簡単な命令なら出せても、システムが解除されないと闘神都市を完全に稼動させる事は出来ないのだった。システムを解除するには、「闘将コア」、「防空コア」、「研究コア」、「食料コア」の4ヵ所それぞれに設置されている4つの制御キーを必要としていた。
地下迷宮で快進撃を続けるランス達は、馬鹿正直に立てられている立て札を辿りながら、3年前に生贄にされたパープル・ソウルを発見。彼女を助けてHしようと目論んだランスは、おかゆフィーバーを難なく撃退する。しかしその光景を、闘神都市の下部司令区にいたヘルマンの探索隊が映像越しで目撃しており、ヒューバートはランスがかなりの実力者である事を看破していた。するとビッチは、ランスに催眠術を掛けて4つの制御キーを回収させるようイオに命令するのだった。地上に戻ったランスは、牢から開放したパープルが約束を反故にしてさっさと出て行った事に腹を立てており、今度は助けたマイからも約束を反故されそうになったが、さすがにそれは逃さず、ランスは宿に連れ込んでマイとHをするのだった。
その翌日、リーザス上では遂にチューリップ4号が完成し、リアによってかなみ、マリア、志津香、リック、ジュリア、リック、レイラの6人が選抜された。しかし、リアにはある思惑があり、かなみとジュリアの2人を直接自分の部屋に呼び出していた。
第2章
おかゆフィーバーが持っていた「おかゆのキー」を使って鍵の掛かった扉を開けたランス達は、その先にあった移動装置に乗り、南の搭地下から上部中央エリアに移動する。そこでモンスターにHな事をされているイオを発見したランスは、助けようとはせず、彼女が自分で撃退するまで傍観していた。モンスターを撃退したイオに駆け寄ったランスは、あっさりイオの催眠術に掛かってしまい、シィルがどんなに説得してもランスは聞き入れなかった。ランスは彼女に言われるがまま、闘神都市に隠された4つの解除キーを捜す依頼を引き受けてしまい、そのままイオはランス達に同行する事になった。
その夜、寝ようとしていたランスの元へ、約束を反故にしたパープルが現れ、突然乱れた様子でランスにHを求める。もちろんそれに応えたランスであったが、やけに様子がおかしいと想い、翌日シンシアに相談すると、彼女は恥ずかしがり屋な筈のパープルがおかゆ毒に置かされてしまった事で重度の淫乱な体質になってしまったと推測。それを治すには、おかゆフィーバーが持っていた「フィーバー下し」で解毒するしかない事を知ったランスは、また自分に夜這いを掛けてきたパープルに、フィーバー下しで正気に戻すが、元の恥ずかしがり屋に戻った彼女は、恥ずかしさのあまり悲鳴をあげて即逃げ出してしまい、ランスはちょっとだけ後悔するのだった。
4つの解除キーの内、一つがある研究コアの地下1階にまで辿り着いたランス達は、そこで天才モガンダを名乗る奇妙な外見をした老人と遭遇。モガンダはランス達を侵入者とみなして新型の闘将を使ってランス達に襲い掛かり、ランス達はこれを撃退するも、モガンダには逃げられてしまう。それに気付いていたシィルは、ランスに責められ、それに乗じてイオは鞭でシィルをいたぶる。シィルはランスに目を覚まして欲しいと願うも、催眠術で洗脳されたままのランスは完全にイオの支配下に置かれたままであった。やがて研究室らしきフロアに辿り着いたランス達は、大量の複雑的な本等を調べていく内に、一つの資料を発見する。そこには、修理中の「闘将」を再起動させる為の方法や闘将のエネルギー、闘将の命令等についてが書かれていた。
研究コアの地下2階に降りたランス達は、そこで幽霊の美少女であるナチュリ・ドラと遭遇。彼女はルクラ村と呼ばれる村の出身で、どうやら何百年も前に「教団」と呼ばれる集団の生体実験により死んだが、成仏する事が出来ないらしく、成仏させてくれたら鍵を渡すとランスに約束する。ナチュリと約束したランス達が先を急ぐと、その先の通路では毒ガスが充満しており、止む無くランス達は、迂回して別の道を行き、地下3階にまで降りる。そこにはモガンダの研究室が存在し、机の上に毒ガスの効果を消す「毒消し玉」を発見したランス達は、それを使って地下2階の毒ガスの通路を通れるようにして先へ向かう。しかし、そこにはいくつもの牢屋があり、それぞれの牢屋には繋がれたまま屍になった人間達の無残な姿が晒され、その中にはランス達が幽霊として出会ったナチュリの変わり果てた姿もあった。その事実を伝えに、幽霊のナチュリのいる地下2階へ向かうが、事実を聞いてショックを受けたナチュリは泣き出してしまい、とても成仏など出来そうに無かった。途方に暮れるランスに、シィルは神官のシンシアに相談すれば何とかなるのではないかと提案し、ランスはコアを出てシンシアのいる協会へ向かった。シンシアから幽霊を成仏させるには、屍に聖水を振り掛ければ良いと言われたランスは、「聖水(ヨウナシ様の搾り汁)」を受け取ると、それを地下2階にあるナチュリの屍に振り掛け、ナチュリを成仏に導く事に成功するが、ナチュリは最後の未練としてSEXして欲しいとランスに頼み込み、ランスはそれを快諾するものの、ナチュリは実体が無い為に、シィルの身体を借りてランスはナチュリとSEXするのだった。
成仏していくナチュリから「研究室の鍵」を受け取ったランスは、地下3階にある鍵の掛かっていた魔鉄匠の研究室に向かい、そこで動かなくなった闘将の一体を発見する。イオに唆されたランスによって、シィルは闘将に魔力を注がされてしまい、起動した闘将は自らをボォルグ・ラウゼン・ストマウスと名乗り、時空コアに飛び込んできた魔人達がどうなったのか聞いてくる。どうやらボォルグは、機能停止されたまま記憶が止まっているらしく、ランスは止まってから数百年が経っている事実を教え、目覚めさせた自分が新しい主人になると言うも、それでもボォルグは自分に課せられた「聖魔教団の敵である魔人と地上人の抹殺」を成そうとし、魔法を使わない地上人のランスを「裏切りの代償」として襲い掛かってくる。ボォルグと交戦し不利に陥るランス達であったが、修復されていないボォルグは徐々に崩壊を始めていき、その隙を突いたランス達によって何とか倒される。修復されていない闘将一体でも、ランス達を圧倒する戦闘力を持っており、闘神都市全体の戦力は、非常に計り知れないものがあった。
魔鉄匠の研究室を出たランス達は、引き続き「魔鉄匠の手術室」へ向かい、そこに置いてあった一つの日記帳を発見する。どうやらそこで働いていた研究員の日記帳であるらしく、日記にはモガンダ博士が許されない研究をしていた事についてが書かれていた。また、他にもメモが置いてあり、同時にミスリー・ソウ・カレンと呼ばれる少女の写真も挟まっていた。日記帳にモガンダの秘密の地下通路についてが書かれていた事から、ランス達は早速モガンダの研究室に戻り、本棚を移動させる事で秘密の地下通路の入り口を発見する。階段を降りて地下4階、地下5階と降りていったランス達は、再びモガンダ率いるモンスター軍団に遭遇。ランス達は彼の持っている4つの解除キーの内の一つ、「Eキー」を渡すようモガンダに要求するが、既にモガンダはまともな会話のキャッチボールが成立しないまでに狂ってしまっており、新開発した闘将であるメカコールを仕向けてくる。何とか撃退したランス達であったが、モガンダにはまたしても逃げられてしまい、イオに言われるがまま、ランスは八つ当たりに近い形でシィルにオナニーを強要するのだった。 シィルに八つ当たりのお仕置きをした後、地下5階を回るランス達は、いやに生々しい石像が大量に置かれている場所も通過し、やがて「モガンダ大先生の手術室」という張り紙の張られた部屋の入り口を発見するも、扉には鍵が掛けられていて開かなかった。仕方なく引き返したランス達は、さっきの石像が置いてあった部屋で、ぶたバンバラに石像を運ばせているモガンダと遭遇。独り言をぶつぶつと言いながら、モガンダは石像の中でも200年間封印していた騎士の石像を解凍しようと思いつき、懐に入れた水筒から謎の液体を彫像に振り掛けると、騎士の石像は忽ち人間の姿になってしまった。石像と思っていたのは、モガンダによって長年実験材料として封印されていた者達であり、そしてこの部屋は、実験材料を石像にして保存する部屋だったのだ。当然、モガンダを殺そうとするランス達であったが、ぶたバンバラに阻まれてしまい、逃げられてしまうも、どこへ逃げたのか見当のついていたランス達は、モガンダのいる手術室へと向かう。
通路の途中で暢気にダンディダンス(?)をしているモガンダを発見し、それを追うランスであったが、モガンダは手術室の扉にまた鍵を掛けてしまった。しかし、間抜けな事に、モガンダはもう一箇所の出入り口の扉には鍵を掛けておらず、ランス達は簡単に突入に成功。モガンダは全然気付いておらず、騎士の鎧を脱がしていくが、騎士が女であった事に気付き、がっくりとしていた。ランスは俄然やる気を出して女騎士を助け出そうとするも、ランスのガタイの良さを見たモガンダは、ランスを実験台にするべく、闘将達に襲わせる。が、キ○ガイの科学者の造った闘将など大した強さではなく、ランスはモガンダ諸共、闘将達を倒した。ランス達は鎧を脱がされた女騎士の元へ駆け寄るが、ランスは本当に女かどうかと、「身体検査」を名目に、鬼畜のセクハラを敢行。当然目を覚ました女騎士は悲鳴をあげ、ランスは白々しい態度で女騎士に接するが、自分の身体にイタズラしていた事はバレており、とりあえず助けてくれた事に感謝した女騎士は、自分の名である「サーナキア・ドレルシュカフ」を名乗るのだった。
年号が変わっていた事で、自分の思っていた以上に時が経っている事に気付いたサーナキアだったが、助けてもらいながら騎士である事をハナに掛ける等、少々どころかかなり生意気な態度をとった結果、ランスを怒らせてしまい、戦闘になってしまう。が、実はあまり強くないサーナキア一人では、ランス達に勝てるはずも無く、敗北。なおも生意気な態度を崩さず、死ぬとまで言い出すサーナキアに対し、イオは騎士の誇りとしている剣の柄でサーナキアの処女膜を破るという、屈辱的な仕打ちを行う。鬼畜なランスですらもさすがにやりすぎだと思い、イオを止めようとするが、彼女は止めようとしない。無理矢理イオを止めさせたランスは、サーナキアを犯せと言われるが、気絶している彼女を犯す事など出来ず、拒否。意識を取り戻したサーナキアは、屈辱のあまり「死んで名誉を守る」と自ら命を絶とうとしてしまうが、女の子の自殺を良しとしないランスは、彼女のプライドの高さを利用し、自殺したら死姦した上で死体愛好家に売りさばくと宣告。生き恥どころか死に恥まで晒されそうになったサーナキアは、自殺を止めて、騎士の死を馬鹿にしたランスの首を必ず取ると言い残し、その場を去っていった。
研究室の先にある小部屋の宝箱から「Eキー」を発見したランスは、操られるままにそれをイオに手渡すのだった。色々と調べても闘神都市について分からない情報がまだ多くあり、イオの神か悪魔くらいしか分からないという台詞から、ランスは第9魔人に昇格した悪魔のフェリスを召喚する。フェリスから闘神都市についての情報を聞き出し、彼女にによると、ランス達のいる闘神都市は第20号…通称「ユプシロン」と呼ばれる場所であるという。
かつて、世界を魔人ガイが治めていたGI350年(約660年程前)、「M・M・ルーン」と呼ばれる一人の人間の男が、魔人に支配される事を拒んで立ち上がり、魔法使いによる「魔教団」を組織。魔教団は人類を統一化させる為に、諸王国に戦争を仕掛けた。その時、魔教団側は魔法で製造された「鉄兵」と呼ばれる闘将の試作品が主力兵器となり、魔教団は「聖魔教団」と名を改めて力を貯えていった。やがて、聖魔教団は対魔人用として開発された闘神都市の第1号「アルファ」を完成させ、それに次ぐ形で次々と闘神都市が開発されていき、GI363年には人間の世界を統一させる事に成功した。その後のGI420年、聖魔教団は遂に魔人側に戦争を仕掛け、やがてそれは32年間にも及ぶ「魔人戦争」へと発展していく事になったが、永い戦いはやがて人々の心に疑心暗鬼をもたらす事になり、戦争から31年目に突入した時、戦いを止めて欲しいと望んでいた人類は、魔人に唆される形で聖魔教団を裏切ってしまう。戦いを延々と長引かせてしまったが故に、自分が守っていた人類に裏切られてしまったルーンは、完全に正気を失くしてしまい、残存の闘神都市に魔人と人類の双方に攻撃させるという暴挙に出たルーンは、仲間の魔法使いに殺害される形で最後を迎え、戦いは終わりを告げる事になったのだった。しかし、魔人の部下である数多くのモンスターは死んでも、肝心の魔人に至っては戦争中に一名が倒れたのみであったという。
フェリスによる闘神都市についての説明が終わった後、闘神都市の秘密を知ったランスは、闘神都市を自分の物にして、最強の王として世界征服しようと、神をも恐れないとんでもない事を言い出すのだった。
第3章
ランスがとんでもない野心に目覚めているその頃、リーザスの上空にて「チューリップ4号」を操縦するマリアは、かなみ、志津香、リック、レイラ、ジュリアの5人と共に、「シィルちゃん&ランス救援隊」を結成し、ランスのいる闘神都市「ユプシロン」に向かっていた。完成したばかりの飛行船で大丈夫なのかと不安に陥る一行であったが、上機嫌なマリアは構わずヒララエンジンを全開にして、チューリップ4号を飛ばしていた。が、案の定、ろくにテスト飛行もしていない飛行船では無理があった様で、ユプシロンが見えた時にチューリップは煙を出しながら大きく揺れだす。パニックになる周囲に対し、マリアは何とかユプシロンに辿り着かせようとするも、ハンドルも折れてしまう始末。チューリップ4号は、火を噴きながらイラーピュへと落ちていってしまう羽目に…。
何とか誰一人欠ける事無くイラーピュに辿り着いた一行であるが、チューリップ4号は物の見事に大破してしまった。それでもメンバーは前向きであり、後方基地を製作する必要があるという志津香やリックの提案で、早速マリア達は物資を運び出し、テントの製作を開始する。その一方、ヘルマン軍のいるユプシロンの司令室では、メリムの操作する探査システムが新たな侵入者を探知。映像には、テントを組み立てるマリア達の姿が写し出されていた。食料コアの端にいる彼女達が、リーザスから派遣されてきた者達である事に気付いたビッチ・ゴルチは、ヒューバートに出撃を命令する。そんなヒューバートは、テント製作を行う騎士が「リーザスの赤い死神」と恐れられたリックではないかと気付きつつあったが、将軍である彼が単独で行動する訳が無いと、一旦は考えるのを止めるのだった。
チューリップ4号だった残骸を使ってテントを完成させたマリア達は、救援隊のリーダーを決める事になるが、それぞれが意見を言い合う中、結局リーザス解放軍司令官の実績があったマリアがリーダーに選ばれ、マリアは当初の目的に従ってランスとシィルの捜索を開始。ランス達がイラーピュの中心に立つ大きな塔の近くにいる可能性が高いと推測したマリアは、そこへ向かおうとするものの、途中で通る事の出来ない大きな溝があった為に断念し、遺跡にも似た地下通路へ入る事にする。
マリア達が入った地下迷宮の正体は、闘神都市の「食料コア」であり、そこの地下1階へ降りたマリア達は、襲いかかってくるモンスターを撃退しつつ、先へと進んでいくが、地下2階へ降りると、そこでビッチ・ゴルチ率いるヘルマン探査隊と遭遇してしまう。ビッチは図々しくも闘神都市が自分の物であると主張し、ヒューバートはマリア達に攻撃をしかけるも、ヒューバートの前にリックが立ち塞がり、双方の壮絶な交戦が始まる。しかし、状況的に不利と判断したヒューバートは、ビッチの命令を無視して、一旦その場を退却する。ヘルマン軍の闘神都市を渡さないという発言が気掛かりでありつつ、マリア達は先へ向かうも、通路の先では石焼きイモやおにぎりといった食料だけでなく、魔術の材料になるマンドラコといった植物がなっている不思議な畑があり、そこでは「魔農民」と呼ばれる案山子の姿をした人形達が畑を耕していた。そんな中、仲間と勘違いした魔農民の一体から、焼きイモやおにぎりを持ってくるよう言われたマリア達は、他にやれる事も無い為に、渋々それに従う。そしてマンドラコも持ってくるよう言われ、レイラからマンドラコを引き抜くと叫び声によって死んでしまうと聞いていたマリア達は躊躇うも、ジュリアは簡単にマンドラコを引き抜いてしまう。しかし、マンドラコは叫び声をあげる事無く、実はレイラが知ったという図鑑では嘘ばかりが載っているという事実が発覚し、マリア達はマンドラコも魔農民に渡す事に成功する。すると魔農民は、また明日も手伝ってもらうから今日は戻って休むよう言った為、仕方なくマリア達はテントに戻る事にした。
その日の夜、レイラと会話したマリアは、自分や志津香がリーザスの男性達の間で人気が有る事を聞かされ驚くも、思わずランスの事が口に出てしまう。それを聞いたレイラは、マリアがランスの事が好きなのではないかと尋ね、マリアはランスの事を「鬼畜で酷い男」と言いながらも、2度も助けてくれたと言う事実から、気になっている事については認める。そんなマリアのランスに対する複雑な想いを理解していたレイラは、ランスを「素直な子」と評し、自分にも気になる人がいる事と、彼本人はマリスの事が好きであるがそれでも諦めないという決意を告げ、マリアはランスに対する複雑な思いに悩むのだった。
翌日、先日同様、魔農民の指示に従おうとしたマリア達は、収穫物の詰まった籠を、貯蔵庫へ入れるよう言われ、水路の交差した所に設置された貯蔵庫の鍵である「一つだけ色の違う赤いレンガ」の存在を教えてもらう。魔農民に言われた通りの場所で、貯蔵庫の鍵を見つけるマリア達であったが、そこへビッチ・ゴルチ率いるヘルマン軍が乱入。デンズの体当たりをまともに受けたリックとレイラは水路に落ちてしまい、卑怯にもその隙を突いてビッチ達がマリア達に襲い掛かってくる。が、姑息な手段が通用するはずも無く、すぐにリックとレイラはマリア達の危機に駆けつけ、再びビッチ達は撤退した。レイラはピンピンしていたのだが、ヘルメットが外れ童顔の素顔となったリックは、別人の様に気弱になってしまい、やむなくマリア達は引き上げる事になった。その夜、ヘルマン側では、ヒューバートがデンズに対し、消息不明になったパットンについて語っていた。パットンと親友の間柄にあったヒューバートは、前作にてリーザスに攻め込んだ第3軍の生き残りであるミネバの「パットンが魔人に裏切られて死んだ」と言う報告を信じる事が出来ずにいたのである。
翌日、紛失してしまったリックのヘルメットを探す為にも、また食料コアに訪れていたマリア達は、今度は魔農民から溝さらいをしてくるよう指示が下される。何でも先日、南の水路に何かが詰まったせいで流れが良くなっていないらしく、指示された場所へ向かって調べてみると、そこにはリックのヘルメットが障害物として詰まっていた。無事にヘルメットを回収した事で、リックも元通りになり、魔農民から貯蔵庫の鍵を受け取ったマリア達は、貯蔵庫を目指すのだった。その頃、ヘルマン側ではリーザス側を一向に排除できない事に業を煮やしたビッチ・ゴルチが、闘将を戦力にしてリーザス側を始末しようと画策。「闘将コア」に向かったヘルマン探索隊は、ようやく闘将の内の一体を発見するが、メリムの解析によると闘将は昏睡状態になっており、例え魔法で脳に刺激を与えて起動出来たとしても、ビッチの言う事を聞く保証は無いらしい。しかしビッチは、ヘルマンで開発されたぷちハニー爆弾を、闘将の内部の至る所に仕掛ける事で、言う事を聞かせようと考え、爆弾を仕掛け終えたビッチは、闘将の脳に自分自身の魔力を注ぎ込む。が、ビッチの魔力だけでは起動するはずも無く、ビッチはリーザスの魔法使いを利用して、起動させる事を思いつくのだった。
食料コアの地下3階に降りたマリア達は、女の子モンスターであるセェラァと遭遇。彼女がランスの事を知っていると聞かされたマリア達は、急いでその後を追うも、通路の先に男結界と呼ばれる男の通れない結界が張られていた為に、やむなくリックだけが残りマリア達は通路の先へと向かう。しかし通路の先には、天使の様な可愛らしいモンスターがおり、遊んで欲しいとねだってきた事でマリア達は気を許しかけてしまうが、レイラによると「女殺し」と呼ばれる女性にとってはとんでもなく危険なモンスターであるらしく、男結界を張ったのも女殺しが女の子だけを引き寄せる為であったのだ。正体がばれた女殺しは、本性を現して襲い掛かり、マリア達は迎撃するのだが、女殺しは女性の攻撃では倒す事が出来ず、撤退を余儀なくされるのだった。それでもしつこく追いかけてくる女殺しに辟易するマリア達であったが、男結界の張られた場所にまで何とか戻っリックと合流。女殺しは男のリックによってあっけなく倒されるのだった。再び女殺しの潜んでいた場所に戻り調査したマリア達は、そこに置いてあった石版のスイッチを押す。しかし、何も起こらなかった為に、別の場所へ移動したマリア達は、今度はグリーンハニーと遭遇し、通行税としておにぎりか世色癌を要求される。おとなしく戻って畑からおにぎりを採ってきたマリア達は、それをハニーに渡して通してもらい、先へと向かうが、そこには宝箱が置かれており、宝箱を開けるには誰かが橋を出すスイッチの上で待機していなければならなかった。そこで、ジュリアがスイッチの上で待機する事になるのだが、マリアが宝箱から「Wキー」と書かれた謎の鍵を発見したその時、潜んでいたヘルマン探索隊が、ジュリアを人質にする形で現れた。ビッチ・ゴルチは、人質を助けたければ魔法使いである志津香に来るよう要求し、やむなく志津香は要求に従うが、卑怯にもビッチは、ジュリアを捕まえていたデンズにスイッチから離れる事を命令。デンズがスイッチから離れると、マリア達の足元に掛かっていた橋が消えて、用済みになったマリア、かなみ、リック、レイラ、ジュリアの5人は、まっさかさまに落下してしまう。志津香に「卑怯者」と罵られながらも、自らの勝利を確信したビッチは、部屋中に響き渡る程の厭らしい高笑いをあげるのだった。
第4章
マリア達がビッチによって橋から落とされていたその頃、宿に停泊しているランス達であったが、相変わらずシィルはイオによって虐められていた。相変わらずイオの催眠術に操られていたランスは、お仕置きに苦しむシィルを、ただ笑いながら見ている有様だった。
その頃、「闘将コア」に戻っていたヘルマン探索隊は、ビッチ・ゴルチが志津香に闘将の脳へ魔力を注ぎ込む事を命令。無論、口汚く罵って拒否する志津香であったが、ビッチは志津香に容赦なく暴力を振りかざし、ヒューバートからもビッチの冷酷さを忠告された為に、志津香は渋々と闘将の脳に魔力を注ぎ込んだ。すると、闘将は「フリーク」という人物に対する怒りを発しながら昏睡状態から覚醒し、ビッチは「覚醒させた自分の為に働け」と、図々しい事を言うが、いきなりそんな尊大な命令に闘将が従うはずも無く、まずは最初にビッチを殺すといって襲い掛かろうとする。しかしビッチは仕掛けていたぷちハニー爆弾の一つを作動させ、まだ13個の爆弾が体内に仕掛けられていると脅しを掛けられた闘将「ディオ・カルミス」は、その爆弾がある内は従ってやると言うのだった。完全に増長したビッチは、用済みとなり、身動き出来ない志津香を性的に辱めるが、その傍若無人ぶりをさすがに見るに見兼ねたヒューバート達は、デンズに殴られてビッチが気絶させられた隙に、志津香を逃がそうとする。彼らがビッチについていけない事に気付いた志津香は、助けてくれた礼に、リーザスへ亡命する事を持ちかけるも、パットンの生死が気掛かりであったヒューバートは、それを丁重に断るのだった。
その頃、ランス一行は、相変わらず宿でシィルにお仕置きを続けている有様であったが、そこへリックとジュリアの二人が現れる。ヘルマンの軍人であるイオがいた事に気付いたリックは臨戦態勢をとるも、催眠術で操られたままであるランスは、イオが自分の恋人といってはばからない。それを見兼ねたシィルは、リックにランスが催眠術でイオに操られている事実を明かし、事情を知ったリックはシィルを殴るランスを止めようとするが、ランスは完全にイオの言いなりであり、彼女に言われるがまま、ランスは剣を持ってリックに攻撃を仕掛ける。しかし、あっさり返り討ちにあったランスは気絶し、リックに追い詰められたイオであったが、余裕な態度を見せながら、Eキーを持ってさっさと逃げていった。意識を取り戻したランスは、自分を打ち負かしたリックに食って掛かるが、それを止めたシィルに事情を話され、ようやくランスは自分が催眠術で操られていた事に気付くのだった。
リック達から、リアの命令で自分を助けに来た事や、ヘルマンの罠によってマリア達が遭難してしまった事を聞かされランスは、彼等と共にマリア達が遭難した食料コアに向かう。南の搭の地下1階から転移装置で上部中央エリアに来たランスは、リックが内側から鍵を空けた扉の先にある転移装置に向かうが、その途中でハニ子達にカレーを御馳走しているハニーキングに遭遇。ジュリアの潜在能力に目をつけたハニーキングは、ジュリアを1日自分の元で修行させないかと提案し、ランスはその提案に乗ってジュリアをハニーキングに預ける事にする。ジュリアと分かれたランス達は翌日、見違える様に強くなったジュリアを連れて、転移装置でマリア達の遭難した食料コアの地下1階へ移動する。
食料コアの地下3階にまで降りたランスは、そこで「クルピストン星破壊ボタン」というものを発見し、近くの立て札には「遠く数千光年離れた所にあるクルピストン星に重核ミサイルを打ち込む発射装置です。良識があるなら押してはなりません。」と書かれてあった。ランスは立て札の言葉の意味が良く分からなかったが、「押すなと言われると押したくなる」と言って、いつもの鬼畜ぶりからボタンを押してしまう。しかし、押しても何も起こらなかった様に見えたが、その頃、地球から数千光年離れた惑星クルピストンが、ランスの悪意によって発射された重核ミサイルにより、壊滅してしまい、何百億というクルピストン人が死んだ。が、本編の物語には、何の影響を及ぼす事も無かったのだった。さらば、クルピストン…。
話は戻り、食料コアの地下4階にまで降りたランス達は、大量のぷりょ達に襲われているかなみを発見。ぷりょ達からかなみを助け出したランスは、一旦街へ戻り、かなみの入っている風呂に乱入。全身にくっついたぷりょの粘液を洗い落としていたかなみは当然仰天し、「ぷりょ落とし」5段を自称するランスは、ぷりょを落とす事を名目に、かなみの服を破いてセクハラしまくり、遂には全開状態のハイパー兵器で、かなみと強行的にHするのだった。その頃、イプシロンの司令区に戻っていたイオは、ランスから手に入れたEキーをビッチ・ゴルチに渡していた。EキーとWキーの2つを手に入れたビッチは上機嫌で、本格的に探索を行うと宣言する。ヒューバートは空防コアか闘将コアのどちらを行くのか聞くが、ビッチはその前にランス達が行動できないよう、破壊工作をする必要があると言い出す。またその頃、闘将コアでは、一人の女闘将が、何者かが闘神都市を動かそうとしている事態に気付き、フリークとの約束を果たそうとしていた。
その翌日、宿を出たランスの前にサーナキアが現れ、モンスターを倒してレベルを上げていた彼女は、次に会った時に決闘を申し込む事を言い渡し、その場を去っていった。シィルはサーナキアが相当ランスを恨んでいる事を不安に想っていたが、ランスはいつもの余裕を見せていた。その後、他の遭難した仲間を探す為、また上部中央エリアへ向かったランスは、そこで転移装置を破壊しようとしていたビッチとイオ、メリムの姿を目撃。ランスの存在に気付いていないビッチ達に、ランスは積年の恨みを晴らすべく戦いを挑む。ヒューバートやデンズがいなかった事もあって余裕で勝利したランス達であったが、ビッチは姑息にも、フラフラ状態のメリムを突き飛ばして、イオと共に逃げ出した。散々協力させていたビッチに簡単に使い棄てられたメリムを気の毒に思ったランスは、彼女が可愛い女の子でもあった事から、情報を聞き出す為にも捕虜として迎える事を決意。一度街に引き返す。
ランスはお楽しみの尋問タイムに心をときめかせ、わざわざ鞭や蝋燭、ダイコンまで用意していたのだが、あっさりとランスの質問に答えたメリムは、彼らにヘルマン軍の任務や調査隊のメンバー、捜しているキーの詳細、ヘルマンが手にしているキーの数、そして転移装置の扉を破壊しようとした理由等、重要な情報を次々に明かし、更には防空コアへの転移装置も使える様になった事も教えた。実は彼女は正規の軍人ではなく、ビッチの屋敷でメイドとして仕え、たまたま考古学に強かったから同行させられていたに過ぎず、守秘義務等とは全くの無縁だったのである。あっけなく全てを話しただけでなく質問に無い重要な情報までくれたメリムに、完全に拍子抜けしてしまったランスは、お約束の鬼畜展開に持っていけず、悔し泣きをしてしまうのだった。既に行き場を失ったメリムは、ランス達の冒険に同行させて欲しいと願い、ランスは可愛い女の子は嘘をつかないと、リックの忠告を無視してメリムの同行を許可するのだった。
その夜、シィルを自分のベッドに呼ぼうとしていたランスの前に、ベビードール姿のジュリアが「よばび(夜這い)」に現れ、唐突な展開にさすがのランスも言っている意味が分かっているのかと戸惑う。するとジュリアは、リアからの手紙を手渡し、それを呼んだランスは、夜這いに来たジュリアが、リアからの「プレゼント」を意味していた事を知り、お言葉に甘えてジュリアの処女をおいしく頂く事にする。しかし、ジュリアは初めてのセックスに、ランスがあまりうまくない事もあってか、痛みしか感じなかったようだ。
翌日、マリア達の捜索を再開したランス達は、食料コアの地下4階にて、巨大なぷりょに取り込まれたマリアやレイラを発見。周りにいた小型のぷりょ達を倒すものの、マリア達を巨大ぷりょ達までを倒す事は出来ず、やむなくランス達はマリア達を助ける為に必要なアイテムを探しに退却する。その夜、メリムを別途に読んだランスは、彼女を抱こうとするが、彼女の全身に痛々しい傷があった事に驚愕。全身の傷は、自らを棄てたビッチの趣味によるものであり、真性のサディストである彼によって、毎日の様に痛めつけられていたのである。メリムは13歳の時、父親の失業によって多大な借金を背負った事で、その返済としてゴルチ家にメイドとして売られてしまった挙句、処女まで奪われてしまい、現在に至ったのである。メリムは抵抗しようとしなかったが、あまりにも悲惨な過去を知ってしまったランスは、彼女を欲望に任せて抱く事が出来ず、ビッチを自らの手で倒してからメリムを抱く事を決意。彼女に服を着せて、部屋に戻すのだった。
翌日、巨大ぷりょからどうしてもマリアとレイラを助けられなかったランス達は、二人の救出を後回しにして、残る志津香を探すのと同時にユプシロンの探索を続ける。そんな中、闘神都市の構造に詳しいメリムは、上部中央エリアにある巨大な扉を開ける事が可能で、ランス達は扉の先にある階段を下りて上部動力エリアに向かう。上部動力エリアを探索し続けるランス達は、魔気柱室、注魔室と回っていき、注魔室で巨大な水晶玉に組み込まれていた神官の少女・アリシアを発見する。何とか彼女を助け出したいランス達であったが、全く動かす事が出来ず、メリムによると、エネルギーを逆流すれば助かるが、逆流したエネルギーに人体が耐えられずバラバラになってしまう危険性があり、誰かを身代わりとして入れなければ駄目らしい。仕方なく、もう少し様子を見る事にしたランス達は、その下である上部指令エリアも回り、更に下となる聖棺エリアにまでたどり着いた先で、「レプリカ」と言う名の女性型闘将と出会う。しかし、今まで戦った闘将と何かが違っていたレプリカは、自身が「フリーク」という人物の意を受け、来るべき魔人との決戦が来るまで、この闘神都市を500年もの間、止めていた事を明かす。ランスは最初、行く手を阻もうとするレプリカを倒そうとしたが、揺ぎ無い決意で戦う覚悟を見せる彼女に何かを感じたのか、その場を引き下がる事にするのだった。
上部中央エリアにまで戻ったランス達は、転移装置で今度は防空コアに向かい、そこの地下2階のある部屋にて、2つの台座に書かれた字のとうりに、南の搭地下で回収した「青銅の鈴」と「アキカン」の二つを、台座の上に置いた。すると、何処かで扉の開く音が聞こえ、音の方へ向かったランス達は、更に下である地下3階に降りる階段の扉が開いたのに気付く。地下3階へ下りて進んでいくランス達であったが、そこでまたしてもヘルマン探索隊と遭遇。当然、ビッチ・ゴルチの姿もおり、目の前の扉が開かない事であれこれと騒いでいたが、ヒューバート達はおろか、無理矢理言う事を聞かしていた闘将のディオ・カルミスですらも、「殺し以外は興味が無い」と反抗する始末だった。闘神都市の構造を理解していたメリムを自分で捨て駒にしていながら、それを棚に上げて周囲を無能呼ばわりするビッチに、ヒューバート達はいい加減辟易しており、自分を棄てたビッチに怒りを見せたメリムは、足元に落ちていた小石を彼に投げつける。ようやくランスやメリムの存在に気付いたビッチは、メリムを「裏切り者」呼ばわりし、ランス達諸共抹殺するべく、ディオ・カルミスをけしかける。それに恐れる事無くディオに戦いを挑むランスや仲間達であったが、これまで戦った闘将とは段違いの実力を誇るディオの力の前に、ランス達は次第に劣勢へと追い込まれ、撤退を余儀なくされる。しかし、ディオの常軌を逸する執念深さや殺しの執着心は凄まじく、どこまで逃げても執拗に追い掛けて来る。遂に、行き止まりまで追い込まれてしまったランス達に、ディオは至福の喜びを抱きながら必殺技の構えを取るが、ランス達は間一髪の所で、「お帰り盆栽」を使って脱出に成功するのだった。カサドの町の停泊している宿に逃げ延びたランス達であったが、ディオの圧倒的過ぎる強さを思い知ったシィル達は弱気になりがちで、メリムも闘将は魔人に勝つ事は無理だが人間相手なら圧倒的であると漏らすが、それでもランスはいつもの根拠のない自信満々な態度を崩さなかった。
その夜、かなみから客のいない深夜のメシ屋に呼び出されたシィルは、かなみから「ランスの事が好きなのか?」と質問され、戸惑う。実はランスに買われた時に掛けられていた服従の魔法は既に解けており、シィルはとっくに自由の身になっていたのである。それでもシィルがランスに同行しているのは、「ランスの事が好きだから」であるのだが、かなみはランスを最低で鬼畜で女と見れば見境無く襲う節操無しとまで徹底的に罵倒し、シィルがランスの傍にいる事に理解が出来なかった。さすがに言い過ぎではないかと言うシィルに、かなみはなおランスと別れるよう言い、ランスにも良い所はあると庇い続けるシィルに、かなみはそれでもランスと分かれるべきだと、より強く言う。いくら何度も犯されているからとは言え、どうしてそこまでかなみが自身とランスの関係に口を出すのか理解出来ないシィルに、かなみは自身がリアからシィルの暗殺を命令されている事実を明かす。ランスにぞっこんしているリアにとって、彼の傍にいるシィルが何よりも目障りな存在であり、服従魔法の効力を知ったリアは、現在のシィルが自分の意志でランスの傍にいる事実に気付いてしまったのだ。かなみがリアの命令でイラーピュに送り込まれた本当の理由も、シィルが自分の意志でランスの元にいるのならば、かなみに殺させる為であった。さすがに、かなみにとってもこれは不本意な任務であるが、かといって自分を拾ってくれたリアに忠誠を誓っていた彼女でも逆らう訳にはいかず、それ故にシィルにランスと別れる事を追求していたのである。しかし、それでもシィルはランスと別れる事を拒み、遂にかなみは任務を実行に移そうとするも、シィルはかなみに殺される事でランスへの想いを貫こうとし、それに気付いたかなみは結局、シィルを殺す事ができなかった。そこへ、騒がしい物音を聞きつけたランスは、かなみがシィルを殺そうとしていた事実に気付く。いつになく真面目な態度でランスはかなみを睨み付け、任務に失敗したかなみは自らの命を絶とうとするが、それを止めたランスによって部屋に連れ込まれる。
ランスはかなみがシィルを殺そうとした理由が全く分からず、また彼女が本気でシィルを殺そうとはしなかった事にも気付いていた。その事実について聞き出す為にも、ランスは身体でかなみの尋問を行う。身体を押さえつけられながら、愛撫による尋問を受けるかなみであったが、断固として真実を答えようとせず、全身に襲い掛かる快楽に必死で抗う。業を煮やしたランスは、ハイパー兵器でかなみの膣を貫きながら何度も中出しを行い、それでもかなみは答えようとしなかったが、ランスが強情を張るかなみを「女らしくない」と評した事でコンプレックスを刺激された彼女は、忍としてのプライドが崩れ、一人の少女として泣き出してしまうのだった。ランスは、かなみが自分の意志ではなくリアの命令で動いていた事に内心気付いており、かなみは泣きながらリアが恋敵であるシィルを自分に始末させようとしていた事実を明かす。忍者である以上、主君の命令は絶対であると言うかなみに対し、ランスはリアを大事と思うなら注意をする勇気と持てと優しく諭し、マリスがリアを甘やかし過ぎた為にこうなったと実感する。そしてランスは、今回の件は自分からリアに文句を言うから自殺をしない事と、気まずい展開にならないようシィルにも誤っておく事をかなみに言い聞かせ、再びHを再開する。かなみは、折角カッコいい事を言いながら、相変わらず欲望に忠実なランスに呆れつつも、何処か嬉しそうな様子を見せるのだった…。
翌日、童顔の人妻であるベルとすれ違いざまにぶつかったランスは、因縁をつけて彼女を犯してしまう。泣きじゃくるベルを犯した後、そこへやってきたキセダ達青年団に懲役刑として逮捕されそうになるが、ランスはカサドの町で最強の実力者だったフロンソワーズを倒した自分の実力を良い事に、キセダ達に強引に事件の揉み消しをさせてしまう。その後、青年団の元へ向かったランスは、さすがに街で起こした強姦事件の揉み消しを問題視されていたが、同じ事をされたくなければ若い女を用意しろと、逆に理不尽な脅しを掛ける鬼畜振りを見せるのだった。
闘神都市の探索を諦めていないランスではあったが、同じルートを通れば必ずディオと鉢合わせになってしまう危険性がある為、別ルートから移動する方法を考える必要があると考えていた。そこで、再び防空コアに入ったランスは、地下3階に行ってみると、相変わらずビッチ・ゴルチ達が扉を開けるのに苦戦しており、それを見たランス達は別ルートから探索を再開する事にする。
地下2階に戻って、オクトマン達の家となる壺が大量に置かれた部屋に入ると、そこでサーナキアと再会する。何でも彼女はランスの停泊する宿に、この場所へ来いという果たし状を送っていたらしいが、ランス達にそんな覚えなど全く無かった。ランスは「スケベ合戦の勝負だったら受けてやるぜ」と相変わらずの調子で、破廉恥な返答に逆上したサーナキアは、問答無用でランスに決闘を挑もうとする。ランスは、「負けたらHする」と言う条件を出し、勝つ気満々のサーナキアは安請け合いしてしまうが、1対5の状況で勝てるはずも無く、結局負けたサーナキアはランスにHされてしまい、負けた上に犯されたサーナキアは、泣いて負け惜しみを言いながら走り去っていった。
その夜、寝床にいるランスの元に、「おじちゃん」呼ばわりしてくる一人の少女・ベッキーが現れる。彼女はキセダのおつかいで、ランスに処女を卒業させてもらうべく来たのだと言う。キセダの用意した相手が子供であった事から、ガックリとするランスであったが、なんとなくシチュエーションに惹かれたランスは、結局彼女とHする事にする。未経験故にHのプロセス等が分からず、処女喪失の痛みに苦しむベッキーを宥め愛撫をしながら、ランスは彼女の処女をハイパー兵器で美味しくいただき、自覚が持てないながらも次第にベッキーも感じていく。が、さすがに中には出さずランスは外で絶頂するのだった。痛みを感じながら、ベッキーも何だかんだで満足しながら宿を出て行くのだった。
翌日、防空コアの地下2階で、水路のある部屋に入ったランスは、この場所が「オクトマン王国の聖バウレス湖宮殿」と呼ばれる場所であり、「国王の宮殿につき、一般庶民の入水を禁じる」という立て札があった。それを見たランスは、水路に向けて小便してしまい、すると水路から怒ったオクトマン達が現れて、罰として死刑を宣告すると言って襲い掛かる。難なく撃退したランス達であったが、今度は白いオクトマンであるオクトキング率いる軍団が現れ、世界最強たる我らの力を思い知らせると、さっきと同じ様に襲い掛かってくる。結局負けてしまったオクトキングは、ランスに服従させられてしまい、ランスは「Sキー」の場所を聞き出すが、彼は知らなかった。しかし、この下にある迷宮にならあるかもしれないという言葉から、ランスはオクトキングに迷宮へ行く為の裏道を案内してもらう事になった。別ルートから地下3階へ降りる事に成功したランスは、「西の搭の鍵」と「ぷりょスレイヤー」を発見し、更にビッチ・ゴルチ達がいた扉の反対側に来た事で、彼らを出し抜いた事を確信する。しかし、先を急いだランス達は恐るべき極寒に襲われてしまい、結局先に進めなかったランス達は、予定変更して退却するのだった。
ランス達が協会へ行くと、シンシアは再生の儀式という物で、ヨウナシ様の身体を復活させようとしていた。最大の使命を果たす時が来たと興奮しているシンシアは、青年団長のキセダを読んで欲しいと、半ば強引にランスに頼み込み、協会から追い出されたランスはしぶしぶと青年団事務所へ向かう。しかし、キセダに会った時、シンシアが彼を儀式に参加させようとしている事に気付いたランスは、何かHな予感がした為に、キセダを呼ばずに協会へ戻り、シンシアにキセダがうしに踏まれて大怪我をしたという大嘘をぶっこいて、自分が代理として参加する事にする。その時、突然協会に光が差し込んで、ヨウナシ様は時間が無いと酷く苦しんでいた。そこへ、ランスの存在に目をつけたヨウナシ様は、オロオロするシンシアに、ランスを司祭の代理にするよう言い渡す。ヨウナシ様の意を受けたシンシアは、ランスに再生の儀式について説明する。ヨウナシ様は30年に一度、新しい身体に生まれ変わっているらしく、ヨウナシ様は処女の娘の子宮の中に入る事で身体を再生させる為、神官であるシンシアは、この時の為に貞操を頑なに守っていたのだ。儀式が始まり、まずは清めの儀式から始まる事になるが、それはシンシアがヨウナシ様の全身を嘗め回すと言うもの。明らかに厭らしい顔をしながら喜ぶヨウナシ様であったがヨウナシ様は気付いていない。そして、司祭代行となったランスは、ヨウナシ様をシンシアの膣に押し込む手伝いをし、これによってシンシアは処女を喪失してしまう事になるのだった。
翌日、ぷりょスレイヤーを手に入れたランス達は、食料コアの地下4階へ向かって、巨大ぷりょに取り込まれたマリアとレイラの二人を助け出す事に成功。ようやくマリアはランスとの再会を果たすのだったが、なにやらマリアの様子がおかしい。シィルはマリアがぷりょを取り込みすぎて身体を乗っ取られてしまったのではないかと予想し、ランス達はいなくなってしまったマリアを探し回るが結局マリアは見つからなかった。やむなく引き返す事にしたランスはその夜、レイラを自室に呼び込むが、明確に好きな人の出来たレイラは、ランスとHする事を拒否。代わりに一緒に酒を飲む事になるが、酒豪であるレイラに対し、次第にランスは酔い潰れてしまい、とうとう寝込んでしまうのだった。
翌日、ランスの泊まっている宿の外にキセダが現れ、青年団事務所にマリアらしき少女がバズーカで暴れ、大量の食料を奪って逃走した事をランスに話す。マリアが明らかにぷりょ達に操られている事を確信したランスは、キセダからマリアが南の搭へ走っていった事を聞き、急いで南の搭へと向かう。南の搭の鍵はマリアが開けたらしく、中に入ったランス達は、3階に登った螺旋状の通路の先にて、ぷりょ達に操られたままのマリアを発見する。マリアはぷりょ達の意志で盗んだ食料を食べており、こういう時にはHするしかないと、ランスは公私混同で、正気になっていないマリアにハイパー兵器をぶち込む。ランスに犯されているマリアは正気を取り戻すが、ランスはお構いなしにピストン運動を続け、結局最後まで愛のスパークアタックを続けた。複雑な心境ながらも、ようやくマリアはランスと合流する事に成功するのだった。
6階に登り、扉で閉ざされた部屋の四方の部屋にあったスイッチと円盤の仕掛けをクリアしたランスは、最上階の7階にまで登る事に成功。そこで「たま」と呼ばれたメイドの少女と「フロストバイン」という名の魔女と出会ったランスは、彼女が「あてなシリーズ」という人造生命体の製作を行っている事を聞かされる。しかし、記念すべき「あてな1号」は、賢くなりすぎてしまったのが原因で、ぶたバンバラと駆け落ちしてしまったらしく、半世紀近くかけて欠点について解析した結果、「思考能力は持っても自分の意志を持ってはならない」という結論に至ったのだという。フロストバインは現在、容姿端麗、才色兼備、質実剛健、歌って踊って戦える「あてな2号」を製作中であるが、最後の材料として「天使の蜜」と「悪魔の蜜」が必要で、ランスがそれを集めてきたなら、モニターとしてあてな2号をプレゼントする事を約束する。早速、目当ての材料を探したランスは、ウィリスから「天使の蜜」を、フェリスからは「悪魔の蜜」を採取するのだが、フェリスの時はハイパー兵器を挿入して採取した為に、ランスの皇帝液が混じってしまった。結果、無事にあてな2号は誕生するのだが、性格面に関してはフロストバインの予想通り、かなり残念な事になってしまう。兎にも角にも、フロストバインは、あてな2号のモニターも兼ねて、ランスに彼女を託すのだった。
西の搭の鍵を使って、西の搭へ侵入する事に成功したランスは、そこの6階で「耐寒カイロ」を入手。これによって極寒の通路を歩ける様になったランスは、防空コアの地下4階を抜けて、地下6階の最深部にまで辿り着いたランス達は、そこでなんと巨大なドラゴンに遭遇する。メリムによると、このドラゴン・キャンテルは、かつて闘神都市の防空を担っていた存在であるらしく、本人は魔人軍と戦う為に闘神都市に入ったのだと言う。地下4階からの極寒も、彼が放ったくしゃみが原因で、何十年もの間風邪を引いていたキャンテルは、体温の調整が出来ない状態であるらしく、ランスに「Sキー」を差し出す条件として、浮力の杖の上層部からドラゴン用の風邪薬を持ってくる事を要求する。竜の風邪薬を入手すべく、ランス達は浮力の杖に向かうも、魔法使いでなければ通れない結界の張ってあったそこでは、ヘルマンの元から抜け出して以来、行方の分からなかった志津香の姿があった。彼女は何やら魔法の研究をしているらしいが、結界に入れないランスは竜の風邪薬を取ってくるよう頼み、何とか入手する事に成功した。防空コアの地下6階の戻ったランス達は、龍の風邪薬を渡したキャンテルから、約束通り、「Sキー」を入手する事に成功するのだった。
第5章
研究コアのEキー、食料コアのWキー、防空コアのSキーの3つが発見され、残る鍵は闘将コアにあるとされる「Nキー」の一つのみとなった。しかし、肝心の闘将コアに向かう為のワープポイントは壊れてしまっており、闘将コアへ行く方法が無かった。悩んだランスは、シィルの意見で動力室の通路から下の方を調べてみる事にする。
下部動力エリアに辿り着き、調査しようとしたランスは、そこで依然聖棺エリアで会った女性型の闘神・レプリカが、ディオ・カルミスと交戦しているのを目撃する。レプリカはユプシロンを覚醒させようとしているディオやビッチ・ゴルチ達の行動を危惧しており、それを止めるべく立ちはだかったが、狂気的な戦闘力を誇るディオの前に、レプリカは倒されてしまい、ビッチやディオ達は先へと向かっていく。一部始終を見ていたランス達は、ビッチ達の目的が明らかにNキーであると推測し、急いでその後を追うのだった。
ランス達がビッチ達を追って下部中央エリアの転移装置から闘将コアへ移動する中、頭部内の脳に損傷を受け、致命傷を負ってしまったレプリカは、下部動力区の通路にて、永らく待ち望んでいた同志・フリーク・パラフィンと再会。フリークが「ミスリー」と呼ぶレプリカの正体こそ、ランス達が研究コアの資料で見たある国の王女「ミスリー・ソウ・カレン」が闘将となった成れの果てであったのだ。駆けつけるのが遅すぎた事に深く悔やむフリークであったが、ミスリーもまたフリークに任され使命を果たせなかった事を詫び、ユプシロンを止める事を願いながら、ミスリーは遂に機能停止する事になった。フリークは自信の過去に決着をつけるべく、ビッチ達の後を追うのだった。
ようやく闘将コアへ辿り着いたランス達は、地下2階のある部屋にて、何故かちゃぶ台を前にして座りながらお茶を飲んでいる女性・チャオと出会う。お茶に誘われたランスは、なんとなくそれを受けて、向き合う形で座ったが、するとチャオは突然泣き出してしまい、ランスはその理由を聞いてみる事にする。何故かランスの事を知っていて、お茶を勧めた彼女は、ランスに闘将コアの迷宮に住んでいる魔女「アトランタ」を倒して欲しいと依頼してくる。アトランタは、かつて魔人に仕えていた存在であるらしく、人々を鏡の中に閉じ込める能力の持ち主で、今回の冒険の先々で入手した鏡の破片に閉じ込められていた女性達も、全員がアトランタの被害者であったらしい。恋人か肉親がアトランタによって鏡の中に閉じ込められていると推測したランスは、自分がアトランタを倒す事を引き受ける。何故かNキーを捜している事まで知っているチャオから、昇降機の始動コードを教えられたランスは、報酬としてHもしてもらう約束をした事から、俄然やる気を出すのだった。
チャオのいる通路から出たランス達の目の前に、突然灰色の肌をした女が現れる。その女こそがチャオが言っていた魔女・アトランタであり、不幸を与えに来たという彼女が両手に持っていた2つの鏡の中には、街で待機しているはずのかなみとレイラの姿があった。鏡からは声も聞こえており、間違いなく本人達が鏡の中に閉じ込められてしまった事を確信するランスは、面白いからという理由でやったアトランタに激怒する。襲い掛かるランスをかわして消えたアトランタは、二人の閉じ込めた鏡をバラバラにして迷宮に隠す事を宣言し、元に戻したければ探せといった。やむなくランス達は、かなみやレイラを救うべく、鏡の破片探しを開始するのだった。
迷宮を探し回って、かなみとレイラの閉じ込められた鏡の破片を集めていったランスは、かなみを助け出す事には成功。やがて地下5階にて、強力な魔法壁によって通れない道に出くわす。強力過ぎる魔法の障壁は、シィルでも解除する事が出来ず、志津香にしか出来ないという事で、再び志津香が研究している浮力の杖へと向かう。しかし、志津香は姿を現そうとしなかった為、ランスはニセ魔法使いの服を使う事で障壁を通り抜け、障壁の仕掛けを解除させる事に成功した。先に進むと志津香がいたのだが、闘神都市の高度な魔法の技術に完全に魅入ってしまっていた彼女は、ランス達はおろか親友のマリアに対してまで傲慢な態度をとって去ってしまう。激怒したランスは志津香を捕まえてお仕置きしてやると宣言するのだった。志津香を追って上の会に上ったランス達は、彼女が四方に魔法書が置かれた巨大な魔法陣の中心で、何やら呪文を唱えている所を遭遇する。何処か、神々しい光に包まれている志津香にムラムラしたランスは、これが彼女の自身に対する求愛を意味しているという、無茶苦茶な解釈をする。当然、我慢出来なくなったランスは、呪文に集中するあまり自分の存在に全く気付いていない志津香に襲い掛かり、Hなイタズラをしまくる。自分自身にかけていた呪文が原因で体質に異常をきたしていた志津香は快楽を抗う事が出来ず、そのままランスに犯されてしまうのだった。志津香のしていた魔法実験は、潜在魔法力を出す実験で、闘神都市の書物を調べていく内に発見した聖魔教団の秘法であった。ランスの邪魔はされたものの、魔法レベルを3にまで引き上げる事に成功して喜々する志津香は、どうにかランス達と同行する事になるのだった。ところがその後の戦闘にて、実験がランスの邪魔によって見事に失敗した事が判明。モンスターとの戦闘後、逆に経験地を失ってしまう事になってしまった志津香は、「一生恨んでやる」と、ランスに怒鳴るのだった。
闘将コアの地下5階に向かったランス達は、不完全とは言えパワーアップした志津香の魔力で、魔法壁を破壊。先に進んだランス達は奇妙な置物のある部屋に到達する。メリムによると、この部屋に置いてあるのは闘神都市の揚陸艇であるらしく、闘将等を地上に降ろす際に使われていた物であるという。感動するメリムに、シィルはこの乗り物を使えば、地上に帰る事が出来るかもしれないとランスに言い、それに同意したランスは、メリムに揚陸艇について調べてもらうよう頼む。メリムが綿密に調査した結果、この揚陸艇はある信号が原因で起動できない事が判明し、彼女の推測によると、その信号を発しているのは、おそらく「闘神」と呼ばれているものであるらしい。闘神がある限り、揚陸艇を起動させる事が出来ないと知ったランスは、やむなくその場から離れる事にするのだった。一方、戦闘するにつれて経験値が減る一方になっていた志津香は、とうとう魔法レベルが2に逆戻りしてしまい、「この事は忘れない」と、儀式を邪魔したランスを恨みがましく睨み付けるのだった。
その後、ようやくライラの閉じ込められた鏡の破片も揃い、救出に成功したランス達は、ひとまずチャオの元へ向かう事にする。すると、そこではビッチ・ゴルチやヒューバート達がおり、ビッチはチャオとちゃぶ台について、何やら交渉をしていた。ビッチはチャオにアトランタの居場所を聞いているが、チャオはかなみやレイラと同じく鏡に閉じ込められてしまった部下のイオを探し出せば、アトランタと戦えるだけの実力を認めて居場所を教えると言って答えない。あと1枚の破片があればイオを鏡から出せる事もあって、ビッチはおとなしくこの場は引き下がる事にする。ランス達は隠れてビッチ達からやり過ごし、彼らが去った後にチャオの元へと向かう。チャオは、何故かかなみとレイラが助け出された事実を知っており、シィルは彼女を怪しいと見ているが、ランスは聞かない。チャオからアトランタが第2昇降機を使って行ける5階にいる事と昇降機のパスワードを教えられたランスは、どうして最初からそれを言わなかったのか尋ねるが、チャオは実力の低い者ではアトランタを倒せず殺されてしまうかもしれないからと答え、ランスはそれ以上は何も聞かず、第2昇降機に乗って地下5階へと向かう。
地下5階に降りたランス達は、その先で鎖につながれているテッドと言う男を発見し、彼から助けを求められたランスであったが、ランスはそれをあっさりと拒否。それどころか、ランスは傍にあったスイッチの様な生き物の仕掛けを踏んで、テッドを虐めて楽しむ鬼畜ぶりで、それをやっていく内に、閉ざされた扉が開いた。そのまま繋がれたテッドを見捨てて先に進んだランスは、今度は裸で繋がれていたナナミという少女を発見。当然ランスは、彼女が繋がっているのをいい事に、夜盗同然で犯し、また閉ざされた扉が開いた。実はランスは、自身に「悪の才能がある」と言ってくるテッドやナナミの正体について疑っており、ナナミに何者か質問をするも、彼女は何も答えなかった。更に先へ進んだランス達の目の前にはアトランタの姿があり、ランスは今までのお返しと言わんばかりに戦いを挑む。アトランタを倒したランスは、早速アトランタにHなお仕置きをしようとするも、突然アトランタの姿が消えてしまった。しかし、倒した事に変わりは無い為、ランスはNキーとご褒美のHをするべく、喜々とした状態でチャオの元へと向かい、そんな姿に志津香は呆れるのだった。
チャオのいる地下2階へ戻ったランス達は、彼女のいる通路で、再びビッチ・ゴルチ達の姿を目撃。イオを鏡から出す事に成功した彼等は、アトランタがどこにもいないと言うが、チャオは迷宮の何処かに必ずいるといった為、再び彼等はアトランタを探す為に去っていった。チャオに会おうと、彼女にいる通路にまで向かうランス達であったが、チャオしかいないはずのそこから、聞きなれない笑い声が聞こえてくる。すると、チャオはアトランタの姿へと変わり、ビッチが見込みの無い存在であると、独り言を言っていた。実はチャオはアトランタが化けた姿であり、地下5階でランス達が倒したと思っていたアトランタは、偽者に過ぎなかったのだ。アトランタは、自らの主を復活させる為に、屈強な男の肉体を欲しており、その為にランスやビッチ達を騙して、主の生贄の肉体に相応しいか、その実力を試していた。真実を知ったランスは怒り、すぐにぶっ殺そうとするが、シィルにキーが手に入らなくなってしまうかもしれないからもう少し待ってみた方が良いと諭され、それに同意したランスは、騙された振りをして、隙を伺う事にする。騙された振りをするランスは、再びチャオの姿に戻ったアトランタから、Nキーが闘将コアの最下層にある事を聞かされ、そこへ行く為に必要なパスワードを教えたチャオは、先に最下層へ行っているから一人で来て欲しいとランスに言って、去っていった。
第2昇降機の最下層へ行く為のパスワードを使って最下層にまで降りたランス達は、チャオの待っている通路へと向かい、一気にアトランタを総攻撃を仕掛けようとするも、直前でシィル達の足が動かなくなってしまう。アトランタは、何が何でもランスを一人で来させたいらしく、呪縛によって動けないシィルは、危険だからとトランスを止めるが、ランスはフェリスを呼び出して、彼女に見つからない状態で護衛を命じる。フェリスの護衛を密かにつけた状態で先に進んだランスの前に、裸になっていたチャオが現れ、その姿に見とれてしまうランスではあったが、チャオに導かれるまま歩んだその時、足元に干からびたモンスターの死骸が瓦礫に埋もれているのを発見して驚愕する。瓦礫に埋もれているのは、「レキシントン」と呼ばれる魔人であり、その瞬間、チャオはアトランタの姿へと変わった。チャオの裸に見とれて油断してしまっていたランスは、あっさり呪縛によって身体が動かなくなって、ピンチに陥ってしまう。アトランタの目的は、自らの主であるこのレキシントンを復活させる事にあり、実力を見込んだランスの身体に、そのレキシントンの血を継がせようとしていたのだ。レキシントンの頭から魔血魂を取り出したアトランタは、それをランスに飲ませようとするが、フェリスがその窮地を救う。悪魔と契約していたという予想外の事態に戸惑うも、アトランタはすぐに冷静さを取り戻し、ランスを殺そうとする。しかし、ランスはフェリスに呪縛を解かれたのと同時に、レキシントンの魔血魂を奪い取っており、それを盾にしたランスは、アトランタにNキーを渡させた後、オナニーを強要した挙句にハイパー兵器でバックから犯し、激しい責めを受けたアトランタは、そのまま気絶した。アトランタの気絶によって、シィル達も呪縛から解放され、ランスは遂に、最後のキーを入手するのだった。
第6章
ヘルマン側が、EキーとWキー、ランス側がSキーとNキーを揃えた翌日の朝、ビッチ・ゴルチ自らがランスのいる宿に現れた。ビッチは、ランスを騙したイオを引き渡すのを条件に、持っている2つのキーを渡す事を要求。ランスは2つのキーを取り戻すのも、4つのキーを奪うのも同じ手間で、それならこの取引で2つのキーを渡しても後で取り返すなら同じ事と判断した結果、2つのキーを渡す事にした。ヒューバートやデンズは納得のいかない様子を見せたが、元からイオの事を用済みと見ていたビッチはお構いなしであり、イオはあっさりとランスに売られてしまうのだった。かなみやリックはヘルマンにキーを渡してしまった事に異議を唱えるが、あくまでも一時的に預けておくだけと言って、イオをベッドルームへと連れて行く。今迄のお返しと言わんばかりに、ランスはイオの服を脱がして超お仕置きを開始。SMプレイや言葉責め、そして鞭で容赦無くしばきまくり、抵抗もまともに出来ず、すっかりしおらしくなってしまったイオを徹底的にいびり倒すのだった。
ランスがイオのお仕置きを楽しんでいるその頃、闘神都市の地下指令区では、4つのキーを手に入れたビッチ・ゴルチが上機嫌な様子を見せていた。ビッチはロックシステムを解除すべく、Nキー、Sキー、Wキーと次々にキーを挿入していき、最後にEキーを挿入しようとしたその時、フリーク・パラフィンが現れ、今の人類ではユプシロンの力は手に負えないものだと言って、ビッチを止めようとする。父親のトーマ・リプトンと戦友関係にあり、かねてから連絡を取り合っていたヒューバートもまた、ビッチを止めようとするが、ビッチは聞き入れようとせず、やむなくフリークはビッチの殺害を決意する。しかしそれを、魔人戦争の時に受けたフリークに対する積年の恨みを爆発させたディオ・カルミスが妨げ、ディオに言われるがまま、ビッチは最後のEキーも挿入し、遂にユプシロンのロックシステムが解放されてしまう。そして、ロックシステムが解放された扉から、フリークがセルジオと呼ぶ闘神「ユプシロン」が姿を現し、ビッチは自分が主人で言う事を聞けと、フリークやヒューバート達の皆殺しを命令するが、従う筈も無く、ユプシロンはビッチを殺害して自らに課せられた使命である「人類と魔人の撲滅」を宣言。闘神都市本体に前進を命令する。完全に不利な状態に陥ったフリーク達は撤退しようとするも、ディオがそれを見逃さずに襲い掛かり、それをデンズが身を挺して防ぐ。ヒューバートが逃げるまで絶対に離れないと、最後の力を振り絞るデンズを見捨てられないヒューバートは戸惑うも、フリークに諭された事で、下部指令区から逃げ出すのだった。
その頃、イオへの御仕置きが終わって大満足のランスであったが、そこへ覚醒したユプシロンからの指令を受けたヒトラー達がカサドの街を襲撃。ランス達は総力を持って迎撃する事になるが、数の多さから休む間もなく連戦を強いられる。どうにか撃退する事に成功したランスは、すぐに下部指令区へ向かってビッチを倒そうとするも、全員で行くのはカサドの街が手薄になってしまう為、止む無くランス達は、闘神都市の下部指令区に向かう者と、カサドの街に残る者の二手に別れるのだった。
一方、闘神都市の内部で、下部指令区から逃走し、研究コアにてユプシロンの命令で動くヒトラー達に追い込まれたヒューバートとフリークであったが、何とか撃退する事に成功し、一息ついていた。ヒューバートはフリークが闘神都市とどういう関係なのかについて質問し、それを聞かれたフリークは、自らの隠された過去について静かに語り始める。
フリークの正体は、ディオやレプリカと同じく、「闘将」と呼ばれる闘神都市の守護者の一人であり、かつてはM・M・ルーンと共に聖魔教団の中心的存在であった24人の一人として魔人戦争で戦っていた。そして闘神ユプシロンは、フリークと同じく中心的存在の一人であった「セルジオ」の仮の姿であり、フリークも本来ならば、最後の闘神「オメガ」となるはずであったが、闘神となって自分の意志を失ってしまう事を恐れたフリークは、結局その道を選ばずにいた。そんな中、フリークは人間に裏切られたルーンが、怒りによって正常さを失って魔人も人類も見境無く攻撃する事を闘神に命令しているのを目の当たりにし、壊れていく親友を不憫に思ったフリークは、自らの手でルーンの生涯に幕を閉じた。つまり、闘神都市の伝説に出てくる「裏切りの魔法使い」とは、他ならぬフリーク自身の事だったのだ。その後、いつの日かまた、人類と魔人の戦争が起こる事も予感していたフリークは、自らが亡き友・ルーンの本来の遺志を継ぐべく、残された闘神達を全て封印し、自らは闘神や闘神都市の機能を完全に制御する為の研究を数百年間も続けていた。しかし、それでもまだ、今の人類に闘神都市は過ぎた力でしかなく、ミスリーが守り続けていた闘神都市ユプシロンの存在をビッチが嗅ぎ付けた事を知ったフリークは、それを止めるべく、自らもユプシロンに訪れたのである。
ヒューバートは、フリークに隠された秘密が、自分の予想を遥かに超える壮大さを持っていた事実に、ただ驚く事しか出来ず、闘神都市を迂闊に起動させようとしていたビッチをすぐに殺さなかった事を後悔する。フリークもまた、最初から全てを話さなかった事を後悔し、闘神都市を止めるには、動力にされている者を何とかするしかないと考えていたが、ユプシロンの配下が周囲を徘徊する中、二人だけで辿り着くのは到底無理である為に、途方に暮れるのだった。
一方、南の搭の地下にある転移装置から、大きな搭の上部中央エリアにまで転移してきたランス達は、下部指令区エリアに向かって進んでいた。しかし、ユプシロンの指令によって、これまで搭に現れなかった強力なガーディアン等が立ちはだかり、ランス達は苦戦を強いられていた。ようやく下部指令エリアにまで辿り着いたランス達は、司令室に突入するも、そこにいたのは闘神のユプシロンと、柱に叩き付けられて首と胴体が千切れた無残な死体姿となったビッチだった。ユプシロンは、指令に従ってランス達に襲いかかり、ランス達は応戦するものの、狂気の闘将であるディオをも上回る次元の違いを見せ付けられ、完全に追い込まれてしまう。メリムによると、魔人と戦う為の切り札であった闘神は、闘神都市の全てといっていい程の存在で、それに比べれば、闘将はただの護衛に過ぎないらしい。まともに戦って勝てる相手ではない事を実感したランスは、一時退却するのだった。
どうやってユプシロンを倒せばいいか悩むランス達に、メリムは研究コアや食料コアに向かって、ヒューバートやデンズを探して協力してもらった方が良いと提案。男を仲間に入れるのは気が進まないランスであったが、とりあえずその提案を了承する事にした。研究コアへ向かったランス達は、そこでユプシロンの配下に襲われているヒューバートやフリークの姿を発見。ランスは放っておこうとするが、リックはそれに反して助けに向かった為、仕方なくランスも参戦する。何とか撃退したランス達は、フリークからユプシロンを倒す為に協力して欲しいと頼み込むが、ランスは全く相手にしない。ランスは自分の部下になるなら考えたやると言った結果、フリークはそれに従うことにする。ヒューバートはそれに反対しようとするも、フリークはユプシロンを止める為ならば手段を選ばないと言い、それを聞いたヒューバートも、渋々という形で従うのだった。 フリークは、正面からユプシロンを倒す事はリスクが多すぎる為、闘神都市の動力源を破壊して、ユプシロンの力を封じる事を提案。しかしその為には、動力源にされてしまったアリシアを殺さなければならない事から、ランスは猛反対する。その結果、多少は手間が掛かるものの、エネルギーを蓄えている合計で8本となる魔気柱を破壊する事になり、ランス達は再びユプシロンのいる大きな搭へと向かう。
魔気柱の置かれている部屋には、フリークの予想通り、ユプシロンの配下達が守護しており、それを撃退しながらランスは次々と魔気柱を破壊していく。ようやく全てを破壊したランス達は、水晶玉に捕らわれたアリシアを助け出しに向かうが、魔気柱を全て破壊したにも拘らず、一向に闘神都市の魔力が衰えない事に、フリークは不安を覚えていた。注魔室に入ったランス達は水晶玉からアリシアを助け出す事に成功するも、いつもの如くランスは欲望に任せてアリシアにHなイタズラを開始。フリークもランスの行動振りには呆れ返っていたが、その愛撫を受けてアリシアは意識を取り戻す。一応ランスに助けてくれたお礼を言ってアリシアは帰っていき、フリークはユプシロンを倒しに向かう事を提案するも、耳元でアリシアから今晩の逢引を誘われていたランスは、それを拒否して街に戻る。
しかし、街に戻ったランス達は、そこでボロボロになったレイラやジュリアと遭遇。マリアを中心としていた別働チームは、モンスターによる度重なる襲撃で深いダメージを負っており、彼女達の話によると、闘将のディオに襲撃を受け、街にこそ大きな被害は無かったが、教会にいたシンシアが連れ去られてしまった。それを知ったフリークの推測にだと、闘神都市の魔気柱を破壊され、注魔室にいたアリシアも解放された事で、ユプシロンは教会からシンシアを連れ出し、新たな動力源にする事で、エネルギーを得ようと画策していたのだ。ただし、あくまでも簡易的なエネルギー供給に過ぎない為、ユプシロンは本来の実力は出せないらしく、倒せるなら今しかないと判断したランス達は、ユプシロンとの決戦の為に、大きな搭へと向かうのだった。
再び大きな搭の下部指令区に辿り着いたランス達は、水晶玉の中に捕らわれたシンシアを発見。ユプシロンと再度の激突をする中、ランスはフェリスを召喚し、彼女にシンシアを連れてカサドの街へ向かうよう命令する。フェリスは命令通りに水晶玉を破壊してシンシアを救出し、フェリスとシンシアがその場を脱出した後、ランス達もお帰り盆栽を使って、すぐに脱出するのだったが、ユプシロンのスーパーティーゲルによる最後の攻撃で、シィルだけが取り残されてしまう形になった。
カサドの街への帰還後、ランスはシィルだけが取り残されてしまった事実に気付き動揺。フリークの予測では、シィルも魔術師である為に、ユプシロンに殺されず、エネルギー源として利用されている可能性があるらしく、すぐさま引き返してシィルを救出しに向かう。そこへ、街に残っていたマリアも合流し、ランス達は総力を持ってユプシロンとの最終決戦へと突入する。
大きな搭に入り、下部動力エリアまで進んだランス達の前に、ディオ・カルミスが現れ、フリークは自分が囮になると言ってランス達に先を行かせ、ヒューバートもまたフリークと共に、ディオに挑む。しかし、魔力の効かない特異体質であるディオ相手には不利があった。一方、先へ急ぐランス達の前にモンスターの大部隊が現れ、かなみ、レイラ、リック、ジュリアの4人が、それを引き受ける。ランス、マリア、志津香、あてな2号、メリム、イオの6人は、下部指令室に辿り着き、そこで待ち受けていたユプシロンと対峙。その傍には、水晶玉に捕らわれていたシィルの姿もあり、怒りに震えるランスは、ユプシロンに最後の戦いを挑む。
一方、ディオの狂気染みた実力の前に、フリークとヒューバートは完全に追い詰められてしまい、ヒューバートは死を覚悟してパットンに別れを告げるが、そこに前回のリーザスとヘルマンの決戦時に、行方不明になっていたハンティ・カラーが駆けつける。実はフリークは、ハンティと手紙で連絡を取り合っており、今回の事態を知ったハンティは、闘神都市ユプシロンに乗り込んで来たのだ。ハンティはヒューバートの愛刀である「不知火」を借り受け、自らの本性を晒す事で力を全開させ、それを見たディオはハンティの姿をあざ笑うが、魔刀である不知火はハンティの強大な魔力を受けて咆哮を上げるのだった。
その頃、シィルを救出するべくユプシロンに戦いを挑んだランス達は、次第に追い詰められていく事になるが、かなみ、ジュリア、レイラ、リックが次々と駆けつけ、ランス達は総力戦へ展開。ランスはユプシロンからシィルを引き離す為に、フェリスを召喚する。前回と同じ方法で救出し、脱出させようとしたのだが、同じ手はユプシロンに効かず、シィルの水晶玉に近づいたフェリスは、その場で倒れてしまった。やむなくランス達は、シィルを救出していないまま、ユプシロンに戦いを挑むも、ユプシロンは水晶玉にいるシィルから魔力を受けて、傷を容易に再生させてしまう。人間では自分に勝てないと豪語するユプシロンに、それでもランス達は諦めようとしない。このままではランスが死んでしまうと思ったシィルは、自分自身にファイヤーレーザーを撃ち込む事で、ユプシロンの再生能力を無効化する無茶な行動に出る。重傷を負ったシィルの姿を見て、怒りの咆哮を上げるランスと共に立ち向かうメンバーの総攻撃を受け、遂にユプシロンは倒されるのだった。
ようやくユプシロンを倒す事に成功するランス達であったが、ランスの胸にあったのは、動かなくなったシィルと、シィルを失った事による絶望だけであった。マリアや志津香もその心境を理解していたが、都市全体の管理を行っていたユプシロンが倒れた事で、闘神都市は崩壊を始めた。このままでは崩壊していく都市に巻き込まれて暮らしている者達全員が命を落とす事になり、動揺するメンバーであったが、ユプシロンが倒れた事で機能を制御されていた揚陸艇が使えるようになると言うメリムの提案で、メンバー達は揚陸艇を使っての闘神都市からの脱出を決意する。ランスは無気力に等しい状態であったが、マリアや志津香にカサドの町の住民達等も全ての揚陸艇に乗せる事を指示し、自身は司令室に残った。シィルは全く動かず、ランスはシィルを抱きしめたまま、ただ独り言を呟いた。
「シィル…馬鹿が。奴隷が主人よりも先に死んでどうする。俺の葬式の世話も奴隷の仕事だぞ。アホがアホがアホが…」
しかし、何故かシィルの身体は冷たくはならず、心臓の音もしていた。ランスが揺さぶってみるとシィルは生きており、実はシィルは単に気を失っていたのである。意識を取り戻したシィルを怒って殴ったランスは、崩壊していく闘神都市から脱出すべく地下5階の揚陸艇の格納庫に向かったが、既に揚陸艇は全て無くなってしまっていた。自分達が見捨てられたと思ったランスは、自棄を起こして、自らの望む腹上死を成し遂げるべく、シィルを抱こうとしたが、そこにかなみが現れる。かなみはランス達をヘルマン軍が乗ってきた揚陸艇に乗せるべく、ランス達を待っていたのだった。ヘルマン軍の揚陸艇がある1階に向かったランス達は、そこで巨大な揚陸艇を動かそうとしていたマリア達と合流。ヒューバートとフリークとは合流できず、ランス達は巨大揚陸艇に乗って脱出するのだった。こうして、今回の闘神都市を舞台としたランスの冒険は終わりを告げるのだった…。
エピローグ
それから数日後、闘神都市は崩壊し失われ、事件後にランス達はそれぞれの日常へと戻っていった。ランスの闘神都市を利用した世界征服の野望はあえなく崩れ去ったが、ランスは諦めておらず、いつの日か世界征服を成し遂げて一大ハーレムを築き、面白おかしく暮らしてやると豪語する。そんなランスに、シィルはがんばるから捨てないでと言い、ランスはいつもの如く、シィルを抱く。こうしてランス達のいつもの日常が戻るのだった…。
コメント
- 編集お疲れ様です -- 2013-02-10 (日) 12:49:19
- ありがとうございます。何となく思い出せたような。リメイクにすると、操られているランス君の姿にもやもやしそうですねw -- 2013-02-10 (日) 17:05:44
聖魔教団 | |
筆頭 | ルーカ・ルーン |
5人衆 | ルーカ・ルーン - フリーク・パラフィン - 闘神Λ - 闘神Θ - セルジオ・コンポ |
闘神 | Α - Β - Γ - Δ - Ε - Ζ - Η - Θ - Ι - Κ - Λ - Μ - Ν - Ξ - Ο - Π - Ρ - Σ - Τ - Υ - Φ - Χ - Ψ - Ω - MM |
闘将 | フリーク・パラフィン - レプリカ・ミスリー - ディオ・カルミス - ボォルグ・ラウゼン・ストマウス - モガンダ - バステト - スカーレット - ダイロス |
聖骸闘将 | ロンメルシリーズ - マーダーシリーズ - 魔農民 - ダイロス親衛騎士団 |
その他 | 魔鉄匠 - 聖魔法 - 魔法具 - 魔池 - 魔蓄技術 - 鉄兵 - バイオメタル - マナバッテリー - デトナ・ルーカ - イラーピュ |