Rance VI -ゼス崩壊-

お金を稼ぐために依頼を受けたランスとシィル。その内容は、奴隷である使用人が盗んだ金の燭台を取り戻すというものだった。燭台を取り戻し、依頼主に届けたまでは良かったが、依頼主であるラドン長官のあまりの魔法使いびいきに腹をたて、斬り殺そうとした。 しかし斬りかかる直前にスリープにより眠らされ、次に目を覚ました時、ランスが居たのは「奴隷観察場」と呼ばれる場所だった。

奴隷観察場内で放たれたモンスターを一掃していると、レジスタンス「アイスフレーム」に所属するアベルトにスカウトされる。お供となったロッキーを連れ奴隷観察場を脱出。その後アイスフレームに所属するが、レジスタンスというにはあまりに保守的でまどろっこしい活動に痺れを切らし、足を患い、気落ちしているリーダーであるウルザを犯し、怪しまれない範疇でウルザを通して裏でレジスタンスを操作するようになる。

任務の途中、アイスフレームとは対極の位置にある過激派レジスタンスである「ペンタゴン」と何度かかち合うことになる。オーロラの暗躍により、ランスはペンタゴンと同盟を結び、ゼス王国を混乱の渦に巻き込むマナバッテリー破壊作戦を実行に移そうとするも、ペンタゴンは軍としてろくな訓練を受けていない民間人達を戦力として加えていた結果、足並みが揃わず、結果的に民間人達は暴徒と化して、王都で目的とは異なる略奪や殺戮に走り始めてしまう。更に三基のマナバッテリーを破壊された魔法要塞線であるマジノラインは活動を停止。迎撃される恐れのなくなった魔軍は、魔人率いる魔物の大軍が国境を超えゼス内部に侵略を開始する。

この緊急事態により、国内で反目し合っていた一級市民と二級市民が魔軍という共通の敵に対し手を取り合うという結果を生む。 ゼス王ガンジーはゼス国民を引き連れ国境付近にまで脱出する計画を実行。ランスはこの間リズナを助けるために首都ラグナロックアークに向かうが、魔人カミーラと戦う事になってしまう。 無敵結界を持つ魔人にかなうはずがなく、ランスは捕虜になるが、仲間の協力により脱出に成功。魔人への対抗手段を持つ必要性を痛感したランスは、神官セルに預けていた魔剣カオスを引き取る。

国境付近に脱出する事は成功したが、ゼスの混乱を聞きつけたリーザス女王リアはこの隙にゼス侵略を実行。ゼスはリーザスとの全面衝突……になる寸前であったが、リア女王の想い人であるランスの制止によりこの緊急事態は回避される。 魔軍を倒すための計画を練るゼス。ランスがレジスタンスをしていた際偶然見つけたマナバッテリーを復活させれば、エネルギー不足により機能停止しているマジノラインを復活できる事が判明。ゼスは魔軍を倒すため、マナバッテリー復旧計画を提案、実行する。

魔剣カオスを得たランス率いる部隊は、マジノラインへの道中、魔人ラ・サイゼルと魔人ジークに遭遇する。しかし、魔人ラ・サイゼルは撃退され、魔人ジークに至っては倒す事に成功。 マジノラインに到着したランス達は使徒アベルトや魔人カミーラの妨害されるも、これらの撃退に成功しマジノラインの復活に成功。これによりゼス国内の魔軍をマジノラインの奥へ掃討される。

かくして、ゼスで起こった大事変は無事解決し、大きな功績を出したランスは、ゼスの王位継承権を与えられる式と同時に、マジックとの結婚式が行われる…はずだったが、ランスはあっさりと式を放棄。シィルを連れ、次なる美姫を求め、JAPANへと渡るのだった。