キール・ラーナ

解説

GI1015年から見て200年前に存在した町娘。
当時に於いて次期魔王リトルプリンセスに成る筈だった存在であり「最適の魔王候補」。
ランスシリーズとしての彼女の記述はごく僅かであるが、リトルヴァンパイアにおける設定はランスシリーズの設定に置き換えて記述する。（吸血鬼＝魔王など）

魔王継承体質であったため当時の魔王ガイに捕捉され、次期魔王として攫われそうになるも教会を頼りに逃亡した。やがて教会は魔軍の総攻撃を受けて陥落し、逃れられないと悟ったキール・ラーナはそれでも魔王化を拒み自害して果てた。
彼女の自殺により魔王の継承先を失ったガイは、自身の子供ならもしやと考え実娘ホーネットを儲けるも魔王継承に至らず、果ては異世界次元3E2から魔王継承体質を持つ来水美樹を誘拐するに至る。

キールが頼った教会は現在「悪の塔」と呼ばれる魔物界北部に存在する建物であると推測される*1。
元々司教リニアにより建造・管理されていた教会であったが、魔軍により攻め落とされた後は邪悪の巣と変貌した。小川健太郎が聞き出した情報では「数日過ごすと身も心も悪に染まる*2」「悪人がさらに悪の心を磨くために存在」とされる。
塔の番人たる扉曰く、司教リニアはキールを庇いよく戦ったというが、最期は塔内で死亡した模様。

リトルヴァンパイアでは

レーモン・C・バークスハムに攫われた来水美樹を奪還するため、小川健太郎が辿り着いた悪の塔の三階にて、本棚に納められた「緑の本」に宿る幽霊として登場する。

緑の本のタイトルは「キール・ラーナ」であり、何故か同じ本が12冊も並べられている。健太郎も「12冊もあるのだから取っても誰も怒らないだろう」と勝手に一冊拝借した。本を読むと緑の光に覆われて異空間へと転送され、そこで健太郎はキールの霊と邂逅する。
キールは美樹の現状を把握しており、美樹を助けたければ健太郎の手で美樹を殺すのだと諭してくる。これは解決方法ではなく、魔王化すればこの世界を暗黒にしていたに違いないという自身の経験から、殺す＝助かる唯一の道として提示しているに過ぎなかった。
最期まで美樹の殺害を示し続けたキールであったが、最終的に健太郎の手助けをすると告げ、自身の魂を込めた水晶を健太郎に託す。この水晶はのちにレーモン・C・バークスハムに洗脳されかかった健太郎を正気に戻すとともに砕け散った。

レーモン「キール・ラーナの残留思念か、じゃまをしやがって」

やがて健太郎は美樹を救い出し、晴れて次元3E2へと帰っていったのだが……美樹の魔王化は着実に進んでいた。

ランス10では

図鑑モード「魔人 ホーネット」の項にて一文ながら登場。
概要通り、キール・ラーナの自害を起点として魔人ホーネットの誕生、来水美樹への魔王継承のくだりが記述されている。
「最適の魔王候補」と謳われたキールの次点候補として生を受けただけに、ホーネットが魔王を継承できなかったことは魔王ガイの落胆のみならず、ホーネット自身のガイの願いを成就させることへの頑なさにも繋がった。

人間関係

• 魔王ガイ / 次期魔王にされかけた
• レーモン・C・バークスハム / 舌打ちされた
• 小川健太郎 / あなたを助けるとは言ったが、美樹を助けるとは言ってない
• 司教リニア / 文字通り命を懸けて庇ってくれた恩人

特記事項

• 元々何の弊害もなくランスシリーズに組み込める設定だったため登場が待ち望まれた人物
• そういう意味ではリトルプリンセスに登場したドラキュラの娘（＝ホーネット？）の方が調整難
• 健太郎は「あなたがリトルプリンセスにならなかったせいで美樹ちゃんがさらわれた」と八つ当たりした

名台詞

• 水晶「私は、キール・ラーナ あなたを助けてあげます」

  ちょっと待ってほしい
  最後の最後まで美樹ちゃん殺害を示唆してたし、今も美樹ちゃんを助けるとは一言も言ってないよね？？

コメント

Tag: 魔軍 魔王 リトルシリーズ リトルヴァンパイア