ラベンダー

解説

リーザスの王女リア・パラパラ・リーザスから魅力の指輪を奪い、妃円屋敷を呪われた幽霊屋敷へと変貌させていた悪霊の正体。ランスが館の探索を進めていくと、度々拷問を受ける悲痛な少女の幻影を見せてくる。幽霊なので全身が青く輝いているが、本来は薄い緑の髪を右でサイドポニーにした少女。ランスの前に現れた時には、実に質素な衣服で、希望を失ったような表情をしていた。

元は二年前にパリス学園に入学した生徒で、優秀生徒に任命されて一週間後に眠り薬を使われて浚われ、目が覚めるとリア王女の前で王女のペットにされる事を告げられる。それからはこの妃円屋敷の2F客間に隔離され、夜な夜な王女のSM趣味の玩具として厨房の下に隠された地下室で嬲りものにされていた。その時間帯は夜の九時から十一時。同じ境遇でその手の趣味に目覚めてリアに好意を抱いたヒカリ・ミ・ブランとは違い、彼女の場合はそれを地獄の時間とまで苦にして自ら命を絶ってしまった。

王女を強く憎んで死んだ為、悪霊化して妃円屋敷を幽霊屋敷へと変貌させてしまうが、その原因は彼女の魂が地獄の時間の最中である10:25で止まったロビーの大時計のせいで、死後も同じ苦しみに囚われ続けていた事だった。

その後、王女への復讐で奪った魅力の指輪だけを心の支えにしていた彼女の元へ指輪の奪還と悪霊の退治を依頼されたランスが現れるが、救いを求める彼女の幻影とラベンダーが書き残していた日記から事情を察した彼によって大時計の呪縛を解かれ代わりに王女への意趣返しを約束されたことで安心して成仏していった。

ランス01では

基本は旧作と同じだが、時計の時刻は9時13分になり、そして彼女はランスが日記を読み柱時計の仕掛けに気付くまで殆ど言葉を発していなかった。無印では成仏前に「（リアを止めてくれないと）私化けて出ちゃうから」とランスに念押しして気の強さを見せていたが、ランス01ではランスに穏やかな笑顔と言葉を残して成仏するなど、おとなしい性格に変えられている。

無印ではぼかされていた拷問描写は、ランス01ではリアルに描かれ、媚薬を飲まされて獣に犯される様子を嘲笑されるなどかなり陰惨で、リアの陰険悪質さが際立つ描写になっている。またOVA「ランス01 光をもとめて THE ANIMATION」第3話ではラベンダー拷問シーンを描いたアニメ「リーザスの闇」が映像特典として加えられている。

特記事項

• ランクエにはラベンダーと似たような境遇のメイド幽霊がいる。

名台詞

• ようこそ妃円屋敷へ。貴方も王女の部下かしら・・・・・痛い目に会わないうちに早く出て行った方がいいわ。

  警告のわりにもの悲しい声。……実際何人取り殺されたかは謎。

• また今夜も地獄の時間が始まる。何度死のうと思ったかわからない。でも・・・夜9時から11時までの間、この時間が私の地獄の時間。

  日記の最後のページには、美しい字体でこう書かれていた。

• ありがとう。
• もういかなくっちゃ。お願い王女様を止めてね。そうしてくれなかったら私化けて出ちゃうから。

  ランスの言葉に感謝し、抱きついてひとしきり泣いてから成仏する
  「化けて出ちゃうから」と念押しするところに、さりげなく気の強さを見せている

• お願いです……王女を、止めて……
• 私には、なんにも……
• ここで泣いて、同類を呼ぶ事しか……

  ランス01から
  無印と違い、特に悪態をついていない

• ありがとう、ございます……
• 少し……少しだけ、安心しちゃいました……
• ……じゃ、いきますね……
• ………………ふふっ……

  ランス01から
  ランスが王女を止めてやると言うのを聞いてようやく泣き止む
  「生まれ変わったらお礼でセックスだ」というランスの言葉に微笑んで、穏やかに成仏した

画像

ランス01(画面に入っている中で一番右下。幽霊なので青白くなっている)

©アリスソフト

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