ブリティシュ -British-
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解説
かつてのエターナルヒーロー達のリーダー、英雄ブリティシュのなれの果て。リーザス城近郊、盗賊集団「かぎりない明日戦闘団」のアジトだった洞窟奥で顔と手首だけを残してコンクリ漬けにされている。
かつてのGL期は、宝剣イングランドを武器に魔人達と勇ましく戦う赤い短髪の顔立ちをした涼やかな騎士で、シーフのカオス、剣士の日光、ヒーラーのカフェ、ソーサラーのホ・ラガの4人と共に魔王ジルの軍勢と戦った、能天気ながらも真っ直ぐな心を持った英雄に相応しい風格と勇気の持ち主だった。
しかし、自分達に復讐心を抱いていたシンに命と引き換えの禁呪を使われ、四角いコンクリ塊に封印されたまま今に至る。この魔法は新陳代謝を停止させ、動く事も出来ぬまま気の狂う時を過ごさせるという恐ろしい物なのだが、元が余程強靱な精神の持ち主だったのか、見た目がかなりくたびれた以外はさして応えていない様子。最近は術の効果も緩みかけて髪や髭が伸びてきていて、相当ヤバイ事になってる。
ランスシリーズでは、本編に全く出番が無いのに何故かエンディングに表示され、そこでランス1から放置されっ放しの自分の身の上を嘆くのが伝統と化している。唯一の楽しみは、リーザス解放戦の最中に出会ったリーザス親衛隊のジュリア・リンダムに食料を差し入れて貰える事で、彼女を可愛い娘のように思っている。(4つの時に別れた娘が居た。)
一応、ジュリアから外の世界の現状について色々と聞いてみてるのだが、いかんせん相手が相手な為に、その能天気で意味不明な言動からも要領を得る事が出来ずにいた模様。
往時の見る影もない「とほほ顔」が染みついてしまった現在の姿からは、エターナルヒーローの仲間達も流石にかつてのリーダーとは判別不能。むしろ信じたくもないだろう。
そしてLP7年の第二次魔人戦争時、先に再会していたカフェによって、遂にブリティシュはカオスと日光の二人と再会を果たすが…彼らがブリティシュの惨め過ぎる姿を見た反応は、悪夢を見ているかのようであった…。
当然ランスも、かつて自分が殴り飛ばしたコンクリ壁の男が、カオス達の仲間だったなど、想像も出来なかった。
ETERNAL HEROESでは
約1500年前のブリティシュは、剣や魔物には滅法強いが酒はからきし、お人好しだが意志は強く、冒険に対する勘は鋭く、リーダーとして頼りになる人物で、実力も人柄も容姿も折り紙付きの好人物だった。相対した敵の正面から心臓を貫いても、相手に自分が死んだ事を自覚させない程の腕と、自分が殺した相手へ最大限の礼を尽くす真摯さの持ち主。人を褒めるのが嫌いなカオスも「あいつは強いし、凄い奴だった」と語る。ホ・ラガに至っては、彼を「私の美、私の全て」と呼んで、彼が自分の力を望んだという理由の為だけにパーティーに同行していた程。カフェ・アートフルにとっては、秘かに恋心を抱いていた相手。そして、彼女の劣等感の原因でもある。
神の失敗作を倒す為に重傷を負った彼だけがプランナーと謁見出来ず、扉の前で3日待った後、仲間達が死んだと思い地上に戻った。その後、結婚して子供も出来たが、シンの罠にはめられ(計算上は彼が中年になったGL550年代)コンクリ詰めになり、現在までに至っている。
ランス01では
エターナルヒーロー時代の話をするようになった。しかしリーザスやヘルマンが国家であることもわからず、未だに人間牧場があると思っていたことからまともに人と話して知識を得ることはなかった模様。また、ランスとの会話を続けたいが為に足元に埋められている貴重なものをプレゼントするというイベントが追加された。黄金像が出てくる事が想像されるイベントだが、出てくるのは全く別の物である。
ランス03では
リーザス観光中のアテンから魔王に関することを教えてくれと頼まれ、ジルの時代の世界がどのようなものだったかを語って聞かせている。
エピローグにてジュリアに餌付けされている様子が描かれる。また、リーザス辺境の洞窟に居るにも関わらずジルの復活を感じ取ったようだ。どんなに情けない姿を晒しても、かつてのエターナルヒーローとしての側面は完全に失われてはいないようである。
ランス10では
相変わらず情けない姿を晒し続けているが、本作でようやくカフェに続いてカオス、日光の二人と再会を果たすが、前述の通り、二人はブリティシュの変わり果てた姿に愕然としており、ブリティシュもまた、剣になってしまったカオスの姿に驚愕している。
カフェが調べた結果、呪いに精通しているパステル・カラーなら現在の呪いを解呪出来る事が判明しているのだが、厄介な事に時を止める機能に関しては、それ自体がブリティシュを何とか生き永らえさせているらしく、迂闊に解呪してしまうと今までの時間が一気にぶり返してしまい、老化どころか灰になって死亡してしまう可能性があった。ブリティシュ本人もその可能性を想定していたらしく、カフェから話を聞いても、割と軽く納得している。
かつての仲間の内、三人と再会し会話できた事で元気を取り戻していたブリティシュは、カフェから危険を覚悟で呪いを解呪するかどうか提案されても、今の自分ではどの道戦えないからと壁の中で待ち続ける事に決め、そしてかつての仲間達が今回の戦争でどう戦い、その結末がどうなったのかを教えてもらう事を約束し、再び別れる事になった。
また、望まずして魔王となってしまった来水美樹と小川健太郎の二人を守ろうとし、カオスと半ば対立状態になってしまった日光の様子を「優し過ぎる」と評しながらも(褒め言葉ではなく批判に近い)、彼女の気持ちを尊重し自分はどんな時でも味方でいると勇気付ける等、この時のブリティシュは、紛れも無くエターナルヒーローのリーダーに相応しい思い遣りを見せていた。なお、どうやって隠したのか不明だが愛剣の宝剣イングランドはこの時にカフェらにパクられてしまった。1500年以上の間、露見しないほどの巧妙な隠しかただったようだが、かつての仲間からすれば探すのは造作もない模様。
ネタバレ注意!! |
鬼畜王ランスでは
シリーズ恒例のコンクリ男。
リーザス城の西側にある盗賊の迷宮におり、ときどきジュリアが食事を運んでいる。過去、カオスら他のメンバーは神と対面したが、ブリティシュは負傷したため神の扉の手前に残された。それがどうしてこのような姿になったのか…は、鬼畜王ランス初回本:小説ETERNAL HEROESに記載。
神との謁見に必要な「ひょうたん型黄金像」は彼から取得できる。
ゲーム的には
ランス10では
周回ボーナスのなんでもありにチェックを入れると宝箱から出てくる。所属はリーザス。攻撃力は皆無に等しく攻撃スキルを持たないが、リーダー配置効果で物理レジスト20%の防御力と非常に高いHPを持つ名実共に壁。もっとも、コルドバを筆頭にもっとマシなガードは他にもいるため敢えて使う人はいないと思うが。
日光の加入の拠点クエストとカフェを宝箱から入手済みであるならば、上記のエターナルヒーローが再会する拠点クエストの発生条件が満たされる。この時入手可能な宝剣イングランドは強化しにくい主人公グループの強化アイテムであるため、是非とも入手しておこう。また、条件を満たすことが難しいホ・ラガと会う「賢者の知恵を授かる」の前提条件のため、イベントを見たいのであればこの拠点クエストは早めにこなしておこう。
特記事項
- ブリティッシュではなく、ブリティシュ。("ッ"は必要ない)
- 恒例のネタキャラ振りが、ジョンブルでのTADAさん(ハニーキング)の一言「ライバルは、ロードブリティシュ(UO)だーー」と関係しているかは定かではない。
- 『鬼畜王』では、1500年前に仲間達が死んだと思い地上へ戻る際、4つの黄金像を回収。その後、仲間達の生存を知り、人の姿を残していたホ・ラガ、カフェ・アートフルの2人に黄金像を託し、別れている。一つは自身が持っているが、残るひとつは生きるために売り、今ではKDの手に渡ったらしい。正史においても、この設定が残っているかどうかは微妙なものとなっている。
名台詞
- 酷いよ、あんた……こんな酷い目にあったのは、初めてだよ……
パンチの練習。いいサンドバックだ(ランス)
- とにかく、皆、頑張ってね……
- 挫けそうなときは挫けてもいいから、なにより、無事でいてくれ
- 私には何も出来ないけど、ここから応援してる。この壁の中から
再会出来た仲間達に対して、ブリティシュが告げたせめてもの激励の言葉。 今はただ、また会える事だけを信じて待つ事にしたブリティシュだったが、 その直後、3人によって大事にしていた騎士の誇りの証・宝剣イングランドを持ってかれてしまう事に…。 ブリティシュは、昔からこういった形で仲間には苦労させられていたのだろう…。
- 誰かに何かを残すなど……もう遠い夢かと思ったが……
- ふっ、最後の最後でようやく、間に合ったようだ
満を持しての解呪。そのひたむきな眼光に一切の陰りはなく エターナルヒーローのリーダーとしての誇りを取り戻している事を証明していた。
画像
©アリスソフト
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*1 鬼畜王設定は外見年齢に1500を足しただけ