ポロン・チャオ
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解説
大陸南東に位置する自由都市国家「パランチョ王国」の現国王。栗色の髪に甘いマスクの美少年。
武に秀でた兄ピッテン・チャオとは逆に、知の才能に恵まれた心優しい人物。育ちのせいで人を疑う事を知らずお人好し過ぎる面もあるが、国民からは愛されている。
神官として優れているだけでなく格闘の若き天才でもあり、ランス6より前の時期に剣から格闘に転向して手ごたえを感じ始めたパットンに格闘技術を指導した。中性的で可愛らしい顔立ちをしているがその肉体は恐ろしく鍛え上げられており、次期王選別の折、一人旅で西へ向かった際はモンスターが増える夜間も構わず歩き、デカントの団体も圧し通り、そのまま昼夜を問わず旅を続けて、7日で魔の森まで暢気に分け入ってしまう程。ピッテン曰く「ポロンが危険になる様な相手はこの世にそういるもんじゃない」とか。でも高い所は苦手気味。さらには道などを覚えない性分で、帰り道を見失ってもあまり気にせず旅してしまうタイプ。ポロンもむしろ武の才能の方が恵まれている気がしなくもない。
かえるにょ・ぱにょ~んでは
本作の主人公。ゲーム中はほとんど謎生物パニョンの姿で過ごしている。
ランスがゼス王国を崩壊させていたLP4年頃*1、当時のパランチョ王国国王ペペロン・チャオが齢60を越えようとしていたため、次期王選別として二人の息子に「より珍しいモノを持ち帰った者を国王とする」という課題を出す。兄ピッテンは北へ向かったため、ポロンは西に向かうことにした。
王位には就きたくなかったので、珍しいモノ探しも適当な物を見繕って帰る予定だったのだが、そもそも国許を離れたことがなかったため、どういうものが珍しいモノなのか分からなかったという天然。
大陸西部の魔の森に分け入ったところで、正体を隠したパランチョ王国宮廷魔術師ニコペリの薬で謎生物パニョンに姿を変えられてしまう。その近くで男の子モンスター「女殺し」に襲われていた少女達を身体を張って助けたのが冒険の始まり。戦いばかりでなく、皆で海で泳いだり酒場でバイトしたりと、楽しく充実した旅を続け、辿り着いた故郷の変事では、父を殺し玉座を簒奪した(ように装った)ピッテン・チャオと、その腹心ニコペリ、彼らの率いる王国軍に仲間達と共に立ち向かった。
エンディングでは無事元の姿に戻り、皆に望まれパランチョの次期国王となる。その後、即位の前に改めて7人の仲間達と共に見聞を広める旅に出立したらしい。
ランス9では
ランスがヘルマン帝国で革命に勤しんでいたLP6年頃、正式にパランチョ王国の国王の座に収まっている模様。恩人であるパットンの援軍要請に答える形で王として多忙な自分に代わり兄のピッテンを派遣した。革命に参加した兄ピッテンからは前王ペペロンも息災と語られているのでこの二年の間に譲位したということになる。尚、デフォルメキャラかつ回想ながら前王ペペロンが作中に登場しているのに対し、残念ながらポロンは語られるのみである。
ランス10では
ぱにょんの結末どおり、国元には七人の女の子が居る。同国の者はポロン王の七人の嫁と認識しているが、本人は大事な仲間と考えており邪な気持ちを抱いていない。(※そもそもぱにょんのエロシーンはバッドエンド時のみであり、ポロンによるエロシーンが存在しない*2)
ポロンの代わりに戦争に出陣することを望んだ子も居たが、兄ピッテンたっての薦めでポロン王本人が戦争に参加することとなった。
非凡な動体視力と回避力を持っており、ランスのデコピンを指の動きを見てから指の長さ分だけ身を引いてかわすという芸当をして周囲を唖然とさせた。
謎生物パニョンとして冒険した経験から、得体の知れぬ背後から迫る圧迫感(強制スクロール)に非常に敏感で殿戦を得意とする。…と言うよりあのスリルが忘れられずに好きで殿を務めたがる撤退戦マニアになってしまい、ピッテンの頭を抱えさせている。この辺りは負け戦の殿戦が好きな戦姫と共通する部分がある。とは言え、戦姫はギリギリの命のやり取りを好むが、ポロンは戦いそのものよりもギリギリの逃げが好きなので動機自体は別物。逃げ上手のなんとやら…。
山林での少人数での作戦行動中に魔軍大隊と遭遇した事で起きた撤退戦では一人で殿を務め、追撃の先鋒にいた魔物兵の喉笛に飛び蹴りを叩き込みながらエントリーしそのままえげつない体術の数々で大暴れしつつ、退避の遅れたロッキーを助けながら自身もその俊足で軽々と追撃を撒いていった。さすがはパットンの格闘の師匠といったところ。
ゲーム的には
ランス10では
コスト3Ap・威力二倍の装甲破壊パンチを扱う数少ないキャラ。
敵支援を一つ排除するとともに、ロック支援である重装甲支援を排除できる唯一の攻撃手段のため主にボス戦の開幕に重宝する。
重めのコストであるため使い勝手は良くないが、通常プレイにおいては他にキバ子くらいしか扱えるキャラがおらず、自由都市方面では宝箱から固定で入手できるため戦略に組み込み易い。
リーザス2枚抜き時における20万+重装甲5の堅牢極まるシルキィの制限装甲をブチ破るキーマンとなるだろう。
かえるにょ・ぱにょ~んでは
作中謎生物パニョン化しているため攻撃能力を封じられている。
ゲーム中強制スクロールに飲まれないようペースメーカーとして前進し、神魔法による女の子支援を主とする。
わいどにょでは
人間バージョンにて参加。高い再行動率と攻撃力で敵を薙ぎ倒す鬼神の如き活躍を見せる。攻撃モーションが連続パンチからの追い討ち連続キックと、格闘力の高さが垣間見える。
特記事項
- 担当レベル神は「トトチャウネ」(未登場)
- 担当レベル神が就いていることに七人の嫁には驚かれた
- ポロンは普通に呼べるものだと思っていた
- 実際に作中で登場するのは異世界の超レベル神「ヤマネ*3」
- 他の「にょ」シリーズにはアリスやナナスに召喚される形で登場する
- かえるにょ国にょアリスでは、格闘キャラ兼唯一の回復ユニット
- ままにょにょでは、優秀な格闘系ユニット
人間関係
- ペペロン・チャオ / 前王にして父親
- ピッテン・チャオ / 武に秀でた兄
- パットン・ヘルマン / 旅先で助けてもらった恩人。格闘のノウハウを教えた
- ライラ、アリサ、シャルム、アリエッタ、エレーン、ウィンディ、キャロット / 七人の嫁
名台詞
- ウィンディ「夜のモンスターってすごくなかった?」
ポロン 「すごかったよ。デカントとかが、団体で出たりするんだ」
シャルム 「…そっか、人間の時は今みたいに闘えない訳じゃなかったんだもんね」
ポロン 「一応神官なんだけど、格闘にも自信があったんだ」
アリサ 「ポロン君って、人間に戻ったら、筋骨隆々のすごい大男だったらどうしよう…」
キャロット「似合わないよね…」昼夜問わず歩き続け、たった七日間で大陸南東端から魔の森まで踏み入る健脚の持ち主。 そんな人間がデカントの団体を薙ぎ倒しながらと言うのだから、女の子たちの反応もむべなるかな。
名場面
緑魔物兵「この、人間が…………!」
ポロン 「ッ……!」
緑魔物兵「ごふっ!?」
殺到し、斧で頭をたたき割ろうとする魔物兵に対し、
ポロンは素早く懐に飛び込み、胴体に拳を叩き込む。
青魔物兵「貴さッ……!
ぐ、がふっ……」
更に突き上げた拳が、二人目の魔物兵の顎を突き砕く。
赤魔物兵「ぐっ、なんだこいつ!
一人で我々を食い止める気か!」
青魔物兵「殺せ!」
ポロン 「――――ッ!」
赤魔物兵「が、ぐふっ……!」
緑魔物兵「くっ、くそっ!応援を呼べ!
こっちだ!」
ポロン 「わ……来た来た。そろそろだ、っと!」
不意に、ポロンは背中を向けて走り出した。
緑魔物兵「なっ、この…………!
今さら逃がすと思うか!殺せ!」
元祖逃げ上手の若君*4。暴れるだけ暴れ、気微を読んでささっと逃げる。出身である「かえるにょ・ぱにょ~ん」の基本戦術である。 その手口を駆使し、一人で魔軍相手の殿を危なげなくやってのけたポロン。さすがはアリス作品の主人公の一人。 何故か戦っている時よりも逃げている時の方が活き活きとしている。
画像
©アリスソフト
コメント
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*1 ランス・ワールド・ノートでのポロンの生誕GI1004年と、作中15歳との表記からの逆算 ただ多少矛盾が発生する
*2 そのため上手にプレイしてしまうと全くエロシーンがないままクリアしてしまう驚愕のエロゲーである
*3 ドラゴンボールのダーブラ似で悪魔風のデザイン
*4 原典は兎も角、描写としてはこちらの方が前だったりする