魔法製品 (マジックアイテム)
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解説
ランスの世界で、電化製品が無い代わりに発達し流通している色々な機器の事。我々が一般生活で使っている電化製品にほぼ近い機能を備えていて便利なのだが、まだまだ高級品で庶民全体に行き渡っている状態ではない。イメージとしては、昭和初期の冷蔵庫が普及しだした頃と同様の雰囲気。高所得かつ散財家のランスの家では溢れてるが、世間的にはまだまだ珍しい品。
原理は単純で、例えば魔法冷蔵庫なら保温性の優れた箱に職人(魔法使い)が寄与魔法(この場合、内部を涼しくする)を付ける事で魔法製品が出来上がる。同じように魔法ライト、魔法ビジョン、洗濯機、掃除機、魔法クーラー、魔法ジャー、魔法バイブなど、様々な家庭用魔法器具が流通している。
ZOLGEの製作現場では、優秀な職人がベルトコンベアの左右で杖を掲げて、流れてくる製品の一つ一つに両側から丹念に魔法をかけている。
寄与魔法で造られる魔法製品には寿命もあり、時間が経つと効果が劣化していく。これは製造時に貯められた魔力が次第に消えていく為で、魔力が無くなったら、魔法使いが直接魔力を注ぐか、魔池を買って補充する。
現在の技術では魔池で補充出来る魔力は非常に出力が弱いので、製品としては、魔池で動く範囲の魔法製品しか作れないのが難点になっている。(ZOLGEの新型掃除機が魔池一個で連続10時間の連続動作、など。)もっとも、ゼス国内では生活インフラとして各家庭にマナバッテリーからの魔力ラインが通っているので、その心配はないのかも知れない。
メーカー
現在はこの3つの巨大企業が、3大魔法製品メーカーとして世界市場の8割を占めている。作業に優秀な魔法使いが必要な事もあり、ほとんどがゼス国の企業。ゼスはこの魔法製品の輸出で多大な利益を上げている。