祖国の解放
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解説
ペンタゴンの幹部の一人であるポンパドールが入手したマジノラインの動力源であるマナバッテリーの情報を元に、エリザベス・レイコックが考案。そしてネルソン・サーバーが決定したマジノラインの破壊作戦。
ネルソンは、ゼス本国を防衛するマジノラインを機能停止させ、防衛手段を失ったゼス本国全体に魔物達をなだれ込ませる事で、第1級市民によって支配されたゼスの体制そのものを崩壊に追い込み、その隙を突きペンタゴンの勢力で王都ラグナロックアークを中心とするゼスの主要都市を一挙に制圧する事を目論んでいた。その為にはゼス全体を制圧できるに足る兵力が必要であった為に、ネルソンはアイスフレームを懐柔、同盟を締結。更には第1級市民によって弾圧され続けた数多くの第2級市民達も戦力として組み込むが、これがこの作戦の致命的な失敗に繋がってしまう。
満足のいく教育がなされていない第2級市民達の中には文字さえ読む事の出来ない者もおり、当然ながら計画書の内容を解かるはずも無く、またいきなりペンタゴンの思想に賛同させるなどどだい無理な話であった。結局、ペンタゴンに協力した第2級市民達は統制を行っていたペンタゴンの指示には従わず、ただの暴徒と化して殺戮や略奪・暴行等好き勝手な行動に走り、それを注意したペンタゴンの構成員に対して攻撃意志まで見せるようになってしまう。
この(ペンタゴンにとっては)予想外の事態によってゼス全体が大混乱に陥り、作戦指揮を執っていたネルソンやエリザベスもパニック状態となってしまった中、事態をある程度予見していたランス率いるアイスフレームのグリーン隊がマナバッテリーを破壊し、どうにかマジノラインの機能停止に成功した。しかし、様々な組織に潜入工作を行っていた使徒・オーロラによって魔人四天王の一人であるカミーラには情報が筒抜けとなっており、マジノラインの機能停止後ゼス国土はネルソンが想定していた以上の規模の魔軍から蹂躙される事になり、結果的にこの作戦はゼス王国の存亡に関わる一大事件にまで発展してしまうのだった。この事件は、後に「ゼス崩壊」として歴史に残る事となった。
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