魔物大将軍
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解説
ランス10における、魔軍総大将ケイブリスから人類領の各方面に差し向けられた魔軍の最高司令官達。
一見、魔物将軍と似た形状をしているものの、魔物大将軍は彼らとは全く別種の生物である。
腹の中にあるブレインが本体で、こちらさえ無事ならボディは再生可能な点で魔物将軍と異なる(ただし、ブレインのみでは無力な上、思考能力も低下してしまう)。
ちなみに、4体の大将軍は形式上は司令官であっても、立場は魔人よりも下であるが、いずれも麾下の魔人と良好な関係を築けていない。
中にはやる気のない魔人を出し抜いてケイブリスに魔人にしてもらうことを考える者もいれば、平気で魔人の陰口を叩く者、自分の欲望にのみ熱中している者もいるなど、性格的になんらかの問題を抱えている。
周回ボーナスのなんでもありにチェックを入れると宝箱から出てくる。所属はモンスター枠。攻撃力はそこそこだがHPが非常に高く、作戦3と言う強力なバフスキルを持つ。
特記事項
ツォトン
ゼス方面魔物大将軍。
モデルはブレインの造形と名前、文化大革命のごとく学のある人間を皆殺しにしようとした辺りから、中華人民共和国の軍略家・政治家、毛沢東(マオ・ツォトン)中央委員会主席と思われる。
独特な言葉遣いと価値観を持ち、ニィハオを愛しニィハオでないものを許さない*1。
魔物大将軍全員に言えることだが、彼ら自身指揮能力のみならず高い直接戦闘力を持っており、ツォトンの場合は背後から伸びる巨大な触腕を振り回す他にも、口から白い霧のような毒を吐き出すことができる。
また魔法耐性も非常に高く、アニスの黒色破壊光線の直撃を受けてなお動き回れるほど。
魔軍の総大将ケイブリスからは人間の8割を殺し2割を生かせとの指示が出ているが、ツォトンは乱を起されないような行き届いた管理体制であれば、多少数が多くても問題ないと考えている。
それ故ゼスの一般民衆を知能試験で選別し、優秀な者のみを殺し、そうでない者は洗脳してコントロールしようと画策している。
ランスによるゼス解放作戦では、12名のバニーさんの女の子をハニーキングに送り、同盟を結ぶことに成功したが、後にウルザの配下である氷溶のハニー・マルコが魔人メディウサの犠牲者の写真と手紙をハニーキングに届けることによって離間される。
情勢不利を察知して撤退しようとした所、ウルザに啖呵を切られ足を止められ、そこにやって来たランスたちとハニーキングに倒される。
ランス抜きのゼス解放作戦ではマジノ要塞方面の魔軍を囮に首都への電撃突入を狙う。100名ほどの眼鏡っ子をハニーキングに贈ることでハニー達と共同戦線を張るべく持ちかけるも時すでに遅く、メディウサの悪行を知らされて怒り狂うハニー軍団の襲撃を受ける羽目となる。
頼みにしていた援軍を得られないままそれでもラグナロックアークへと攻め込むものの、都市内部はほぼ無人状態。罠と悟り脱出を図ろうとしたところで発動した首都結界に閉じ込められ、そこにウルザ率いるアイスフレームからの集中砲火を受けてハリネズミ状態になったまま、ウルザにとどめを刺される。
カードの解説に、ホーネットの使徒に作戦の杜撰さを嘲笑われた事をいつまでも根に持っていると書いてあったが、詳細は不明。
ピサロ
自由都市地帯方面魔物大将軍。
モデルはインカ帝国を滅ぼしたスペインのフランシスコ・ピサロと思われる。爪を弾丸のように射出する機能を持つ。
金品の収集癖は多くのモンスターが持っているものだが、ピサロはその頂点にいると言って良い。自軍内に財宝探索隊や財宝運搬部隊を作り、落とした都市の金品を根こそぎ私財にしている。
中でもJAPANのビョウブを特に気に入り、自由都市方面を志願したのも黄金に溢れる国と呼ばれたJAPANの噂を聞いたためである。
実際自由都市を陥落させたら、そのまま対JAPAN方面の最前線に立つことに。ちなみに絵画等には一切興味を示さない。
目的が常人には理解し難く、逆鱗がとこにあるか分からない他の大将軍と異なり、非常に分かりやすい俗物であるため部下にとってはかなりマシな上司である模様。
人類自体への関心が少なく、人類側の裏切り者で元ヘルマン第二軍副将のコンバート・タックスを起用し、離間及び戦後の人間管理を彼に一任しようとしている。
しかしコアの町での会談失敗に続き、セキガハラの戦いまで敗戦すると遂に堪忍袋の緒が切れ、コンバートをその場で処刑する。
ランスによる自由都市解放作戦では、ランス側が流した悪魔回廊にあるゴールデンハニーの噂を聞き、軍を率いて赴いたが、そこで待っていたランスたちに倒される。
その後ハニー(眼鏡職人・菅原)をボディの中に入れ、実体であるブレインを部下の魔物兵に持たせ逃走を図るが、悪魔回廊を巡回中であったネプラカスの脇を駆け抜けるという無謀な策に及び、触腕の一振りによって魔物兵諸共粉微塵に潰される。
ランス抜きの自由都市解放作戦では、レッドに兵力を集中させ人類の本拠地であるMランドを一気に落とすつもりだったが、人類側の軍師篠田源五郎の奇策より軍の足を止められ、占拠した都市も人類によって次々と奪還。ついに本拠地としていたアイスにまで迫られるに至った。
情勢不利を察知し、財宝を持って逃亡を図るも、フラフラとした動きで財宝を盗み出す魔物兵たちに激昂。追跡の果てに辿り着いた裏路地には、マリア・ミル・志津香・そしてランと、カスタム四魔女が勢揃いで待ち構えていた。
かくなる上は彼女たちを倒して窮地を逃れようとするも、息の合ったコンビネーションに大苦戦。最終的にはランの催眠魔法によりフラフラになったところを、志津香の魔法によりとどめを刺される。
ヨシフ
リーザス方面魔物大将軍。
モデルはブレインの造形と猜疑心の強い性格から、ソ連の独裁者、ヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・ジュガシヴィリ共産党書記長(通称スターリン)と思われる。本体の顔の造形がT34-85の砲塔を彷彿させる。
非常に疑い深く、あらゆる全てを信用していない、彼への粗相は些細なものでも何らかの嫌疑となり、独自で定めた規律により処刑される。
そのせいで自分の秘書の魔物将軍を次々と変えた挙句、遂には魔物隊長をも抜擢した。彼の部下は日々極度の緊張に晒されている。
敵に対してより仲間に対してストレスを感じる性格からか、人間の雌に欲情するほどの好色漢でもある。リッチの町に攻め込まずそのまま放置しているのも、町で行われる優れた穴奴隷を選抜するガールズショーが原因である。一年に一度のガールズショーはヨシフの意向で毎月行われるようになった。
ランスによるリーザス解放作戦ではすでに魔人を二人も失った大失態によって己を見失い、普段から部下に押し付けていた厳しい規律が自分に降りかかる事に日々戦々恐々とするあまり、とうとう幼児退行するまでに陥る。
以来、実権は前述の魔物隊長に握られ、ヨシフ自身はガールズショーの優勝者の穴奴隷を与えられて相手が壊れるまで幼児プレイを続ける廃人同然の日々を過ごしていた。
魔物軍の上層にガールズショーの愛好者がいるとの情報を耳にしたランスはチルディをガールズショーに参加させるという謀略を思いつく。
関係者による出来レース、あるいはチルディに再調教を施した結果、見事今月のガールズショーで優勝したランスとチルディは予定通りヨシフの前へと連れてこられ、穴奴隷丸出しの痴態を繰り広げるチルディに興奮したヨシフの巨大な男性器を隙を見て切断する。
結果、ヨシフは正気を取り戻し、今まで自分を利用していた魔物隊長をその場で処刑した上で魔人討伐隊に立ち向かうが、大ダメージを負った状況では敵うはずもなく、あえなく殺害された。彼の最後の言葉は「味方よりも敵のほうが余程信用できる」であったが、ランスにとっては全く意味のわからない戯言でしかなかった。
ランス抜きのリーザス解放作戦では幼児退行こそ起こしてはいないものの、「精鋭兵と民兵とを入れ替えつつ、変化を感じさせない戦術展開を続ける」というバレスの神業じみた用兵術を主軸にした作戦により、赤の軍と黒の軍によってたちまちに本隊を包囲されるという窮地に陥る。
起死回生の逆転策として、士気高揚のためリア女王が前線を慰撫して回っているという情報を元に部下たちを言葉巧みに唆して女王本陣へと全軍突撃させ、姑息にもその裏で単独逃走を図るが、実は全てエクスの掌の内であり、逃げ出した先ではリーザスの主だった勇将に取り囲まれることとなる。
勝敗は短時間で決し、各将らの援護の元振るわれた「リーザスの赤い死神」リックの刃により死出の旅へと送られる。その首級はただちに前線へと送り届けられ、リーザス方面軍をたちまち決壊へと導いた。
ちなみに第二部で登場したリーザスのスケートの街に15年間も立てこもり続けた魔物将軍ダルソンも彼の部下である。
ルメイ
ヘルマン方面魔物大将軍。
モデルはブレインの造形と名前および渾名、特別焼却師団を用いて非戦闘員を逃げられないよう外周を燃やしてから焼き殺す点から、太平洋戦争で東京大空襲を主とする焦土空襲作戦を立案・指揮したアメリカ空軍大将、カーティス・ルメイと思われる。本体の顔の造形がB-29の機首部分を彷彿とさせる。口と体の節々から火を噴き出すことができる。
人間をムシのように軽んじる魔物は珍しくないが、そのムシに尋常ならざる憎悪と嫌悪を抱くのがルメイである。
勝つことよりも殺すことに執着し、お気に入りの殺し方は焼却処分、それ故自軍内に兵数2万のルメイ特別焼却師団及び多数の虐殺小隊を設立した。民からは「鬼畜ルメイ」、「皆殺しのルメイ」と呼ばれている。
苛ついている時は体を小刻みに揺らし、オーダーメイドで人間に作らせたパイプの吸い口を何度も噛む。
ランスによるヘルマン解放作戦では、人類軍に魔軍本拠地がラボリにあると思わせ、実はパルナスの大後方にあるテニアンで2000名の飛行魔物部隊の前線基地を築いた。
ルメイは飛行魔物兵に新型魔法爆弾を持たせてニネティー村とバース村に爆撃させ、また飛行魔物兵エノラゲイにも大将軍ツォトン伝で入手した人破壊爆弾(mボム)を大都市のローレングラードに投下するように命令した。
ところがクリームとセックスしたい一心で前線に赴いたランスは要塞都市であるラボリとパルナスの攻略を面倒くさがり、適当に魔物将軍を殺してルメイにでっち上げようとした所、偶然にも魔軍の本当の本拠地であるテニアンを突き止め、その場でルメイを倒した。
ランス抜きのヘルマン解放作戦では、全軍を3000くらいの小さな部隊に分け、ヘルマン各地に散らばり、人間を根こそぎ殺す「ダウンフォール作戦」を発起する。
しかしヘルマン側の軍師真田透琳の策略により撹乱され、てばさき部隊、アサシン集団闇の翼、及びヘルマン大統領シーラの率いる闘将兵団に阻止される。いよいよ本拠地のラボリが攻め落とされそうになった時、切り札である人破壊爆弾をヘルマン首都ラング・バウに己が手で投下しようとするが、飛行魔物兵エノラゲイによって航続中、キャンテルから飛び降りたパットンによって地上へと叩き落とされる。
何事もなく立ち上がるパットンに驚愕しながら、魔人に匹敵するという戦闘力をもってパットンと一対一で殴りあうも、巧みに芯を外して打突を受け流しながら急所である頭脳部に執拗な攻撃を加えるパットン相手に次第に劣勢となり、苦し紛れの炎撃も虚しく最期はヒューバートからパットンが託された愛刀「焔」でボディのヒビ目を貫かれ、絶命する。
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*1 ただしニィハオが何かについては彼以外誰もわからない