勇者ゲイマルク
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解説
緩く波打つ黒髪の端正な容姿で、切れ者であり状況判断に優れ口も達者。勇者の能力には精到しており、秀でた近接戦闘のみならず魔法も行使し、勇者特性である不死・幸運・見切り・異性からの好意を効果的に使いこなす。
周囲には正義を嘯いているがこれは効率を考えたうえでの建前であり、実際は魔王退治というゲームを楽しんでおり使命感は持ち合わせていない。非常に自己中心的であり残忍で狡猾な性格をしている。
- 倫理観・道徳観、他者への共感性に薄い
- 自分の欲望の為に他者を犠牲にすることを厭わない
- 楽しむ風でもなく自然体で他者の命を刈り取る
- 人類の命をエスクードソード強化のための餌と認識している
- 役立つ者を駒として捉えている
- 勇者特性で異性を魅了し、用が済むと礼を述べながら背後より刺殺する などなど
RA暦初期では大規模な戦争は起こっておらず、メインプレイヤーの魂総量に反比例して力を解放する勇者の剣エスクードソードは沈黙したままだった。このためゲイマルクは意図的にエスクードソードの発動を促すべく、後に「勇者災害」と呼ばれる世界を巻き込んだ事件を引き起こす事となる。(勇者の項『勇者の歴史』参照)
勇者の従者コーラの評価では「賢い勇者」であり、魔王退治も良いところまで行くかもしれないとのこと。また今期の勇者の在り様に不満はないらしくサポートに徹している模様。
勇者災害前半期
「ハニホン vol.X」内の小説「THE GUARDIAN HERO OF・・・・・・」において語られる。
時系列はランス10第一部終了後で、RA4年の勇者災害前半期あたり。
人類のためと謳いながらカイズを襲撃してバランスブレイカーを強奪し、封印された異能者を引き連れて殺戮を繰り返していた模様。
ゼス王国イタリアを襲撃し、魔物を発生させる「る壺」をさらに無限に発生させる「る壺壺」を仕掛け、イタリアを壊滅に追い込む算段だったがその途中ウィチタと遭遇する。彼女と正義についての問答を通じて「異性からの好意」という勇者の特性を生かして彼女の心をたぶらかし、自身に協力しないかと勧誘する。
だが、その途中で災害の引き金を引こうとしたところでアリオスに阻まれ、彼と対峙することとなる。
先代の勇者であり、自身と拮抗し本性を看破するアリオスとの戦闘や会話の中で興味を持ったゲイマルクは、普段の効率的な判断からは撤退するところを彼との殺し合いを楽しんでいた。
勇者特性もありアリオスを窮地に追い込むゲイマルクだったが、そのやり取りの中で自分の中に答えを見出したウィチタが「る壺壺」を壊したことで自身の破壊工作を阻止されてしまう。
状況を総合的に見たゲイマルクは流石に撤退を判断し、あっという間の速さでその場から姿を消した。
このような経緯からウィチタ率いる世直し組織「ジャスティス」とも全面的に敵対関係となる。
勇者災害後半期
時系列はハニホンの小説終了~第二部の中間。
ゲイマルクが引き起こした勇者災害は人口の30%が失われる大惨事となるが、最終的に魔王ランスによりゲイマルクが討伐され人類に平穏が訪れる。皮肉にも勇者と魔王の立ち位置が逆転する結果となった。
RA7年に再び姿を現し、翔竜山において魔王に決戦を挑むも、今度は胴体に風穴を空けられる形で敗北。しかし絶対に死なない勇者の特性から、恐ろしく強いゾンビの風体となって翔竜山を彷徨う存在となる。
勇者特性に自己治癒能力は付与されていないため、常に激痛に苛まれる状態にある。そのうえ神異変により勇者の任期が無期限となっており、生きた屍状態から逃れられない。
第二部では
軽い気持ちで魔王討伐を決めたエール一行が、翔竜山を徘徊するゾンビ化した勇者の姿を目撃する。
従者コーラによれば後一年で何かが起こるという*1。
その後エールの二度目の翔竜山への挑戦において勇者ゲイマルクと直接対決が行われる。打倒後、殺してくれと懇願する勇者に、エールは―――
人間関係
特記事項
- 打倒後放置することも可能。特に何も影響しないのが逆に不気味。
- ウィチタ・スケートはランスクエスト後日談で、勇者の仲間として魔王退治に協力したとされている。
- ランスクエスト自作キャラは後日談の1つで、数年後に勇者の仲間になり世界を救うために、絶望的な戦いに参加して大活躍したとされている。
- 第二部で死を迎える際の台詞から推察すると、元々良くない環境で幼少期を過ごしていた可能性がある。しかし三超神が創り出したシステムからの解放の際の台詞なので、まさにこの世ならざる暖かな光の中の台詞なので一概には言えず留意されたし。
名台詞
- 先輩が現役の間に、もっと殺しまくってれば、俺も楽ができたんだけどね。何やってたの?
勇者災害にて対峙したアリオスを揶揄する一言。 目的は人類を意図的に死滅させることでエスクードソードの発動を促すこと。 任期中に同じ手段をとったアリオスはあくまでも消極的加担であったが、ゲイマルクは能動的にこれを為す。
- そうさ、本当のところ、人類はどうでもいい・・・・・・積極的に死ねとも思っちゃあいないが・・・・・・要は、この剣を強化する為の餌だ!
- 嘘はついちゃいないよ?重要でも替え難い使命でもないが・・・・・・駒を増やすのにちょうどいい宣伝文句だからね
建前の裏の本音。ゲイマルクにとって他者は駒であり餌である。
- ころして、くれ……だれか……
おれを……ころして、くれ……「勇者は絶対に死なない」という有利特性が引き起こした悲劇
- お、お……死ねる……死ぬ……お、お、お、お、お……
これ、は……ああっ……
あたた、かい……
……こんなもの……ずっと、知ら……な……
ぁぁぁあぁぁ……あり、が、とう……ありが、とう……「楽にさせたい……」というエールの力でゲイマルクは完璧に消滅して救われた だが選択によってはゾンビ状態のまま徘徊を続ける哀れな末路をたどる
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*1 一年後は創造神ルドラサウムによるプレイヤー体験期間の終了、つまり神異変の終結を意味する