勇者ゲイマルク
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解説
RA暦に登場した勇者。RA4年には表舞台に登場していることと、勇者の死なない特性から、アリオスの次代の勇者とみられる。
緩く波打つ黒髪の端正な容姿をしており、頭の回転が速く状況判断に優れ行動も迅速で、口も達者。確かな剣の腕からの近接戦闘の他に状況に応じて魔法も使い分け、勇者特性である不死、幸運、見切り、異性からの好意を効果的に使いこなす器用さも持ち合わせている。
コーラの評価では賢く魔王退治も良いところまで行くかもしれないとのこと。
周りには魔王を倒し一億人以上を救うと嘯いているが魔王退治をまるでゲーム感覚のように捉えている人物で、勇者としての使命感は皆無。
本人の話術や勇者という肩書きや特性からか正当性があるように見せるがアリオスにはその本性を看破される。
魔王打倒の大儀の為には他者を平然と犠牲にする事を厭わず、略奪紛いな暴挙も辞さない。倫理観や道徳観念が欠如しており、他者の命を楽しむ風でもなく気負うでもなく自然体で刈り取っていく。人類の命は剣を強化する餌と認識していたり役立つものは駒と見るなど他者の命を軽く都合のいいように見ている。
およそ勇者と思えないゲイマルクだが、それ故に彼は非常に効率的にその特性を使いこなしている。
痛みに対する反応は淡白で負傷した後作業的に正露丸を食べたり、アリオスとの戦闘で脇から胸元まで切り裂かれても平然としており勇者特性の素晴らしさを語っていた。
少女に優しい言葉をかけながら勇者特性で好意を得て情報を得た後、礼を言いながら後ろから刺殺するといった残忍で狡猾な手段も平然と行う。
ランスが魔王となった初期の時代では、人類国家のいずれも魔物と大規模な戦争はしておらず、おまけに魔物界では各地で魔人カミーラを擁立した勢力による内部抗争が巻き起こり人類との戦争どころでは無かった為、エスクードソードの力を発動出来ないゲイマルクの勇者としての存在価値は、殆ど無きに等しかった。そこでゲイマルクは、意図的にエスクードソードの発動を促すべく人類を死滅させるという手段を考え、後に「勇者災害」と呼ばれる世界を巻き込んだ事件を引き起こす事になる。
従者コーラの対応は方針に口を出していたアリオスとは打って変わり、此度の彼はただ勇者のサポートに徹している。
勇者災害前半期(THE GUARDIAN HERO OF・・・・・・⦅ハニホンⅩ⦆では
時系列はランス10第一部終了後で、RA4年の勇者災害前半期あたり。
人類のためと謳いながらカイズを襲撃してバランスブレイカーを強奪し、封印された異能者を引き連れて殺戮を繰り返していた模様。
ゼス王国イタリアを襲撃し魔物を無限に発生させるる壺壺を仕掛ける算段だったがその途中ウィチタと遭遇し、彼女と正義についての問答をしながらその心を動かしていき自身に協力しないかと勧誘する。
その途中で災害の引き金を引こうとするもアリオスに阻まれ、彼と対峙する。
先代の勇者であり自身と拮抗するアリオスとの戦闘や会話の中で興味を持ったゲイマルクは、普段の効率的な判断からは撤退するところを彼との殺し合いを楽しんでいた。
勇者特性もありアリオスを窮地に追い込むゲイマルクだったが、そのやり取りの中で自分の中に答えを見出したウィチタがる壺壺を壊したことで自身の破壊工作を阻止されてしまう。
状況を総合的に見たゲイマルクは流石に撤退を判断し、あっという間の速さでその場から姿を消した。
このような経緯からウィチタ率いる世直し組織「ジャスティス」とも全面的に敵対関係となる。
勇者災害後半期
時系列はハニホンの小説終了~第二部の中間。
ゲイマルク一行が世界各地で暴れまわった結果、人口の30%が失われる大惨事となるものの、最終的に自分の女である世界各国の指導者達を守る為に立ち上がった魔王により討伐され人類に平穏が訪れるという、皮肉にも勇者と魔王の立ち位置が逆転してしまう結果となる。
RA7年に再び姿を現し、翔竜山において魔王に決戦を挑むも、今度は胴体に風穴を空けられる形で敗北。しかし、どのような状態になっても死なない勇者の特性から、化け物の呈を晒すこととなってしまい、有体に言うと恐ろしく強いゾンビの風体となっている。また、この勇者特性に自己治癒能力は付与されていないため、常に激痛に苛まれる状態にある。
第二部では
軽い気持ちで魔王討伐を決めたエール一行が、翔竜山を徘徊するゾンビ化した勇者の姿を目撃する。従者コーラによれば後一年で何かが起こるという。
その後エールの二度目の翔竜山への挑戦において勇者ゲイマルクと直接対決が行われる。打倒後、殺してくれと懇願する勇者に、エールは―――
人間関係
特記事項
- 打倒後放置することも可能。特に何も影響しないのが逆に不気味。
- ウィチタ・スケートはランスクエスト後日談で、勇者の仲間として魔王退治に協力したとされている。
- ランスクエスト自作キャラは後日談の1つで、数年後に勇者の仲間になり世界を救うために、絶望的な戦いに参加して大活躍したとされている。
- 第二部で死を迎える際の台詞から推察すると、元々良くない環境で幼少期を過ごしていた可能性が伺われる。
名台詞
- 先輩が現役の間に、もっと殺しまくってれば、俺も楽ができたんだけどね。何やってたの?
勇者災害にて対峙したアリオスを揶揄する一言。 目的は人類を意図的に死滅させることでエスクードソードの発動を促すこと。 任期中に同じ手段をとったアリオスはあくまでも消極的加担であったが、ゲイマルクは能動的にこれを為す。
- そうさ、本当のところ、人類はどうでもいい・・・・・・積極的に死ねとも思っちゃあいないが・・・・・・要は、この剣を強化する為の餌だ!
- 嘘はついちゃいないよ?重要でも替え難い使命でもないが・・・・・・駒を増やすのにちょうどいい宣伝文句だからね
建前の裏の本音。ゲイマルクにとって他者は駒であり餌である。
- ころして、くれ……だれか……
おれを……ころして、くれ……「勇者は絶対に死なない」という有利特性が引き起こした悲劇
- お、お……死ねる……死ぬ……お、お、お、お、お……
これ、は……ああっ……
あたた、かい……
……こんなもの……ずっと、知ら……な……
ぁぁぁあぁぁ……あり、が、とう……ありが、とう……「楽にさせたい……」というエールの力でゲイマルクは完璧に消滅して救われた だが選択によってはゾンビ状態のまま徘徊を続ける哀れな末路をたどる
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