勇者ゲイマルク
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解説
RA暦に登場した勇者。RA4年には表舞台に登場していることと、勇者の死なない特性から、アリオスの次代の勇者とみられる。
ハニホンの小説によると、魔王退治をまるでゲーム感覚のように捉えている軽薄な人物で、勇者としての使命感は皆無。また、魔王打倒の大儀の為には他者を平然と犠牲にする事を厭わず、略奪紛いな暴挙も辞さない等、倫理観や道徳観念が欠如しており、勇者としての特性は持っていても、実体は犯罪者に等しい*1。しかも、性質の悪い事に勇者の「絶対に死なない」という特性だけでなく、神異変が原因で勇者任期が無期限化された結果、いかなる猛者が相手になってもほぼ無敵でいられるチートぶりとなっており、手がつけられない状態となっている。ただし、そうでいられるのはあくまでも相手が人間の場合で、魔人や魔王といった同等かそれ以上の規格外の存在が相手の場合だと、純粋な実力差によって太刀打ち出来なくなる。
ランスが魔王となった初期の時代では、人類国家のいずれも魔物と大規模な戦争はしておらず、おまけに魔物界では各地で魔人カミーラを擁立した勢力による内部抗争が巻き起こり人類との戦争どころでは無かった為、エスクードソードの力を発動出来ないゲイマルクの勇者としての存在価値は、殆ど無きに等しかった。そこでゲイマルクは、意図的にエスクードソードの発動を促すべく人類を死滅させるという短絡的も良い所な手段を考え、後に「勇者災害」と呼ばれる世界を巻き込んだ事件を引き起こす事になる。
勇者であるため従者コーラがついているが、此度の彼はただ勇者を見守るだけである。
勇者災害前半期(ハニホン)では
時系列はランス10第一部終了後で、RA4年の勇者災害前半期あたり。
人類のためと謳いながらカイズを襲撃してバランスブレイカーを強奪し、封印された異能者を引き連れて殺戮を繰り返していた模様。
ゼス王国イタリアを襲撃中にアリオスと交戦し、結果ウィチタ率いる世直し組織「ジャスティス」とも全面的に敵対関係となる。
勇者災害後半期
時系列はハニホンの小説終了~第二部の中間。
ゲイマルク一行が世界各地で暴れまわった結果、人口の30%が失われる大惨事となるものの、最終的に自分の女である世界各国の指導者達を守る為に立ち上がった魔王により討伐され人類に平穏が訪れるという、皮肉にも勇者と魔王の立ち位置が逆転してしまう結果となる。
RA7年に再び姿を現し、翔竜山において魔王に決戦を挑むも、今度は胴体に風穴を空けられる形で敗北。しかし、どのような状態になっても死なない勇者の特性から、化け物の呈を晒すこととなってしまい、有体に言うと恐ろしく強いゾンビの風体となっている。また、この勇者特性に自己治癒能力は付与されていないため、常に激痛に苛まれる状態にある。
第二部では
軽い気持ちで魔王討伐を決めたエール一行が、翔竜山を徘徊するゾンビ化した勇者の姿を目撃する。従者コーラによれば後一年で何かが起こるという。
その後エールの二度目の翔竜山への挑戦において勇者ゲイマルクと直接対決が行われる。打倒後、殺してくれと懇願する勇者に、エールは―――
人間関係
- コーラ / 従者
特記事項
- 打倒後放置することも可能。特に何も影響しないのが逆に不気味。
- ウィチタ・スケートはランスクエスト後日談で、勇者の仲間として魔王退治に協力したとされている。
- ランスクエスト自作キャラは後日談の1つで、数年後に勇者の仲間になり世界を救うために、絶望的な戦いに参加して大活躍したとされている。
名台詞
- 先輩が現役の間に、もっと殺しまくってれば、俺も楽ができたんだけどね。何やってたの?
勇者災害にて対峙したアリオスを揶揄する一言。 目的は人類を意図的に死滅させることでエスクードソードの発動を促すこと。 任期中に同じ手段をとったアリオスはあくまでも消極的加担であったが、ゲイマルクは能動的にこれを為す。
- ころして、くれ……だれか……
おれを……ころして、くれ……「勇者は絶対に死なない」という有利特性が引き起こした悲劇
- お、お……死ねる……死ぬ……お、お、お、お、お……
これ、は……ああっ……
あたた、かい……
……こんなもの……ずっと、知ら……な……
ぁぁぁあぁぁ……あり、が、とう……ありが、とう……「楽にさせたい……」というエールの力でゲイマルクは完璧に消滅して救われた だが選択によってはゾンビ状態のまま徘徊を続ける哀れな末路をたどる
コメント
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*1 ただし、第二部で死を迎える際の台詞から推察すると、元々良くない環境で幼少期を過ごしていた可能性が伺われる。