鬼畜王ランス
鬼畜王ランス
解説
1996年発売のアリスソフト初のwin95専用作品。「ランスがもし王様になったら…」というifのストーリーを活用して、設定ばかり
膨らんできたので、これから先に出そうと思っている物も含めて全部出してしまおう。
今までのランスの世界を、この辺りでまとめてファンに見て貰おう。そんなコンセプトで
制作され、一種の顔見せ興行的位置付けながら、非常に充実した内容、絶妙なバランス、
自由度、完成度の高さ等々から、今なお根強い人気を誇っている大作SLG。
動作環境 |
OHP |
ジャンル | 地域制圧型シミュレーション |
発売日 | 1997年 4月4日(金) (初回版:1996年 12月19日) |
対応OS | Windows95 |
DirectX |
CPU | Pentium 100MHz以上 |
メモリ | 16MB以上 |
HDD容量 | 60MB以上 |
メディア | CD-ROM |
音源 | CD音源、WAVE音源 |
グラフィック |
音声 | なし |
しばらく前からヘルマンで盗賊団を乗っ取り優雅な盗賊生活を満喫していたランスだが、
暴れすぎたせいで軍隊に成敗され、シィルを残して一人で逃げ延びる事しかできなかった。
そんな彼がシィルを救いヘルマンに復讐する為、リーザスの軍事力を求めてリアとの結婚
を承諾する事から世界が激しく変動していくというあらすじ。一冒険者として描かれる本
編と異なり、一国を握り時代を加速させていく英雄色の強いランスが見られるのが特徴。
本編と同一時間軸上にこそないが、設定的には1〜4.2の旧シリーズと直接連続しており、
実質、旧ランスシリーズの集大成的な内容になっている。逆に、時間軸は連続しているが、
設定的には細かく、あるいは大胆に変更されて行くのが5D以降の新シリーズと言える。
2006年9月1日、OHPの告知でまさかの配布フリー化。
CD音源全盛期のゲームなので、BGMを含めた容量の多さが配布時の課題にもなっている。
©アリスソフト
©アリスソフト
鬼畜王memo
調べたり聞いたりしたメモからつらつらと…《インストール》
- ノーマルのSETUP.EXEがwin95専用の為、SETUPNT.EXEかゲームデータを直接HDDにコピー。~
デフォルトのセットアップは、当時のスペックのPC用に施されたインスト容量の軽減対策*1
が不具合を起こして、CGが正常に表示されない。
- BGMは当時主流のCD音源。ドライブレターの一番若いドライブから読み込む仕様になって~
いるが、system3.xの初代なので自分でwindowsの設定で弄ってやる必要がある。
- :\GOMI\新ver.lzhに入っている修正ファイルは、「各種データー」機能のグラフ表示~
ルーチンを修正した物。それ以外は何も変わらないので差し替えなくても不具合は無い。
《戦闘について》
- 攻撃/防御力の計算は、部隊攻/防+指揮修正値+(力が漲っていれば+2) ~
市街戦では防衛側に都市の防衛力が加算される。
- 戦闘メッセージは物理、魔法ともに3つぐらいずつ?~
- 敵味方の名前の上で右クリックすると、情報の閲覧やオート戦闘の設定ができる。~
- 経験値の取得は通常、勝利7〜20、敗北2〜6の間でランダム。 ~
ふくマン効果がある時(抱いた直後の戦闘)は、勝利1〜50、敗北1〜15に変化。
Table of Contents
市街戦で数値分の戦闘効果を得られる。防衛力10は作戦の10%UPに同じ。
防衛力+1に対して、費用は現在値×200万G。
解説
1996年12月19日発売のアリスソフト初のwin95専用作品で、初代SYSTEM35。後続の大シリーズとは異なる趣で作られた、最初の地域制圧型シミュレーション(国取りSLG)。 [戦闘域]その場所で一度に戦える人数の限界。
1000人いても戦闘域が5の狭さの戦場では一度に5人ずつしか戦えないという理屈。
平地では5000固定だが、市街戦を繰り返すと戦闘の被害でそれ以上に拡大していく。
拡大率は一戦ごとに元の広さに+10%。
兵数が戦闘域以下なら隊長も攻撃に参加する。個人武力の高い武将はここで有利。
[将軍の3要素]
・指揮能力の高い将軍。部隊の能力に直接影響(確実)。
・作戦能力の高い将軍。不確定だが派遣した全軍に影響。参謀役。
・個人武力の高い将軍。部下には影響しない。
ランス1~4.2後の世界から直接分岐し完結した、「ランスがもし王様になったら…」というIFの状況から始まる壮大な番外編。 [指揮修正]
レベルUP時、攻撃・防御指揮修正がそれぞれ+1〜3までランダムで上がる。−修正は固定。
「人望の杖」装備中は上昇しない。「力が漲っている」はさらに+2状態。
曰く、「設定ばかり膨らんできたのでこれから先に出そうと思っている物も含めて全部出してしまおう。今までのランスの世界を、この辺りでまとめてファンに見て貰おう。」
そんな一種の顔見せ興行的コンセプトで制作されながら、非常に充実した内容、絶妙なバランス、自由度、完成度の高さ等々から、今なお根強い人気を誇っている大作SLG。 [作戦成功率]
敵味方で一番率の高い人物が実行出来る。成功すれば+10〜50%の戦闘効果。
ゲームの影では陽動伏兵誘い出し、糧食焼き討ち流言飛語等々と様々な戦術が駆使されて、
その総合で成功値が出されているのだとか。
成功(%) | 知将名鑑 |
100 | 源五郎 |
80 | アールコート |
77 | クリーム |
60 | エクス |
40 | アリストレス |
20 | ラファリア |
13 | アビァトール |
8 | レイラ |
4 | 健太郎 |
隊長キャラが兵隊をHP代わりに部隊同士で殴り合う戦闘は、学園KINGの流れを汲む形式。上がるレベルは個人のレベルではなく、部隊指揮の能力である「戦闘LV」。 [魔法攻防]
隊長の魔力が部隊の攻防両面の基本値になる。
自軍以上の魔力の相手には魔法攻撃は通用しないと思っていい。
魔力 | 保持者 |
15 | レッドアイ、ベベター |
14 | ナギ決闘 |
兵数が戦闘域以下なら隊長までダメージが届く。HPの自然回復は毎ターン3。
隊長から隊長への攻撃は、1〜(攻撃回数/5)回の攻撃。上限は6回。
あくまで回数であって、ダメージがどの程度通るかは別。
《必殺技》
限られた武将だけが使える特殊攻撃。右クリックで待機1ターン後、選択可能。技名 | 性能 |
ランスアタック | 残り兵数を無視して隊長が敵隊長に攻撃。 |
バイ・ラ・ウェイ | 〃 |
疾風天破 | 敵隊長に1のダメージを確実に与える |
ハイスピード | 〃 (対魔人可) |
武舞乱舞 | 敵部隊に兵数分だけ直接攻撃(自分に敵兵数1/100の被ダメージ) |
破邪覇王光 | 敵部隊に兵数分だけ魔法攻撃 |
白色破壊光線 | 〃 |
黒色破壊光線 | 〃 |
ミルとアスカを一緒に出撃させるとイベント発生。一時離脱して必殺技を覚える。
ミルが大人になっているとこのイベントは発生しない。ターン開始イベントで進行するので、
他のイベントを起こさないように注意すれば、最短6ターンで復帰する。
過程は、おっかけ→住み着く→教えようか?→ぽかぽか→頑張れ→完成!の6段階。
ちなみに、アスカ離脱中にテンプルナイトを仲間にすると初期定員に+120人。
配布フリー化
2006年9月1日、OHPの告知でまさかの配布フリー化。 [パットンの必殺技]武舞乱舞は、パットンが敵兵100につき1のダメージを必ず受けてしまうという
非常にリスキーな必殺技。初期HPが16なので、1500人の敵部隊までなら
ギリギリ生還出来る。イベントなどで体力面の強化をしてから使用した方が無難。
CD音源全盛期のゲームなので、BGMを含めた容量の多さが配布時の課題にもなっている。その上、CD音源という概念自体を知らない世代が、BGMの鳴らし方が分からず困惑する例も多い。 [健太郎の必殺技]
部下コマンド3回目。鍛えてやる、と出た時点で次回もリピートか習得かが決まる。
成功は1/3の確率。覚えても攻撃回数の低さから強化しないと使い勝手が悪い。
- - また、製品版のままではXP以降に対応してないので、現代の環境でプレイするにはOHPからsys3xをDLしてくる、sys39では有志で作成された非公式パッチを当てる、などの作業が必要になる。その辺りの方法については、旧・鬼畜王ランスwikiの配布フリー関連、非公式修正のページが詳しい。 (新・鬼畜王ランスwikiにも移行済み)
鬼畜王 on Web
あらすじ
物語は本編で空白となっていたLP3年からスタート。いつもの如くギルドからの依頼を受けたランスは、ヘルマンで問題を起こしていた盗賊団を壊滅させたのだが、何を間違ったのか、ランスは盗賊団を乗っ取ってそのボスとなってしまい、盗賊の略奪や誘拐にすっかり味をしめてしまった。 が、ランス率いる盗賊団は、調子に乗って好き勝手に暴れすぎたせいで、遂にヘルマン軍が出撃。堕落しきった小悪党に成り下がっていたランスは軍隊にあっけなく成敗されてしまい、結局シィルを残して一人で逃げ延びる事しか出来ないという、どこまでも無様な有様であった。 そんな彼がシィルを救い、完全な逆恨みでヘルマンに復讐するため、リーザスの軍事力を求めてリアとの結婚を承諾する事から世界が激しく変動していく、というストーリー。 一冒険者として描かれる本編と異なり、一国を握り時代を加速させていく英雄色の強いランスが見られるのが特徴。また、進め方次第では、鬼畜王の名に恥じない悪行の数々も用意されている。*3 本編と同一時間軸上にこそないが、設定的には1~4.2のいわゆる旧シリーズから直接連続しており、実質的に旧ランスシリーズの集大成的な内容になっている。逆に、時間軸こそ同じ軸線上だが、続編の開発頓挫による5年以上のブランク、大幅な設定・方針の変更を挟んで再スタートしたのが、現在の5D以降からの新シリーズと言える。 その後も、5Dからランス6の間、6のラフ画集から戦国ランスの間でと、細かい設定変更が頻繁に繰り返されているのが現状である。人気投票
ユーザーカード集計(好きなキャラアンケート)1997年会報 アリスの部屋Vol.28より 全体として満遍なく票が入り、主要なキャラのほぼ総てに得票があるというスタッフとして非常に嬉しい結果だったそうな。登場人物
所属 | 名前 |
担当絵師
絵師 | 名前 |
織音 | ムーララルー、サルベナオット、ガーウィン・トローフ、ルチェ・デスココ387世、アラジン、グラック・アルカポネ、火星大王、篠田源五郎、怪獣王子、怪獣王女、都市長、自由都市軍将軍、砂漠案内人、メアリー・アン、フレイア・イズン、オールハウンド・ドックドッグ、ロッテンマイヤー・ゴルチ、魔物使い、チェネザリ・ド・ラガール、カバッハーン・ザ・ライトニング、アレックス・ヴァルス、サイアス・クラウン、ウスピラ・真冬、コード・パッセンテーデ、双葉&萌、ウォール・ガイ、奴隷将軍、魔法将軍、織田信長、柴田勝家、月光、しのぶ、侍大将、弓大将、ブリティシュ、ホ・ラガ、エンジェルナイト、一般市民の男の子、一般市民のお爺さん、街の権力者、ならず者、ケイブリス、ケッセルリンク、メディウサ、ラ・サイゼル、レイ、ジーク、ガルティア、ラインコック、ファーレン、アレフガルド、ラ・バスワルド、魔物将軍・物/魔、メガラス、ラ・ハウゼル、ドラゴン、オロチ、怪獣 |
ふくぽん | 一般市民の女の子 |
登場モンスター
作品舞台
用語集
スタッフ
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ランスシリーズ | |
本編以前 | ETERNAL HEROES - リトルプリンセス - リトルヴァンパイア |
本編 | Rance -光をもとめて- - Rance II -反逆の少女たち- - Rance III -リーザス陥落- - Rance IV -教団の遺産- - ランス4.1 -お薬工場を救え!- - ランス4.2 -エンジェル組- - Rance5D -ひとりぼっちの女の子- - Rance VI -ゼス崩壊- - 戦国ランス - 戦国ランス後日談 - 三匹が斬ったり突いたり燃やしたり - ランス・クエスト - マグナム - Rance IX -ヘルマン革命- - Rance X |
本編後 | 闘神都市1 - かえるにょ・ぱにょ~ん |
IF | ランス温泉へ行く - 鬼畜王ランス - 乙女戦記 |
リメイク | Rance 01 -光をもとめて- - Rance 02 -反逆の少女たち- - Rance 03 -リーザス陥落- |
番外 | SDらんす - SFらんす - 闘神ランス - 走り女2 - なぐりまくりたわぁ - にせなぐりまくりたわぁ - おかゆフィーバーの逆襲 |
*1 CGの半分をinstせずにCDから読み込み、一度読み込んだ物をtempに保存する
*2 ただし、ディスクイメージの入手は必要
*3 ランスが魔王になるエンドもある
*4 コード,マルチナ以外
*5 背景専門