悪魔
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解説
悪魔王ラサウムの配下達。普段は悪魔界に棲んでいる。ルドラサウムの循環から輪廻転生する魂(=生命力)を掠め取って、創造神に成り代わろうとする悪魔王へと献上するのが彼・彼女らの仕事。ひたすら地道で気の遠くなるようなスケールでの神に仇なす存在と言える。
神に対して強い反発心を持っているが、勢力的には天使の方が圧倒的に上なので、悪魔狩りを行う天使や神の僕のAL教から隠れる為、基本的に目立たないように行動する。
悪魔全体の方針は極めて慎重かつ消極的で、表立って目立った行動をする者は稀で保守的。神異変があった際に神側に邪魔されなくなると、罠かもと疑心暗鬼になり、魂集めが捗ればそれはそれで頑張らなくてもいいと思ってしまう程。
主な魂の集め方は、生命体が死んだら急いで駆けつけ、天使に先回りして魂を回収したり、悪魔召喚で自分を呼び出した生命体と契約して3つの願いと引き替えに死後の魂を要求するなど。JAPAN最大宗教の天志教は、この悪魔側に魂を送るシステム。
悪魔が率先して集める魂とは、本来なら地獄で鬼に浄化されるような汚れた魂である。地上の生命体と接触して堕落させ、魂を汚してこのような収集に適した魂を自分たちでつくりだすことも回収と並ぶ主な仕事。悪魔との契約行為には、契約の時点で強い負い目を感じさせ、魂を汚す効果もある。
悪魔を呼び出すには本格的な儀式や生贄がなくても「悪魔の御札」があれば素人でも簡単。その悪魔の力を越える願いは叶わないし、屁理屈じみた話術で無駄に願いを消費させられたりもするが、魂の回収を死後まで待ってくれるという点は意外と良心的かもしれない。契約への誠実さがないと悪魔に魂を売ってでも願いを叶える者がいなくなるため、もっともなこととも言える。そのため、ザカリテのような悪魔の評判を落すような存在は非常に迷惑とも言える。もっとも、その後の魂の運命は不明だが……。
悪魔の見た目は、人間に近い者からほとんど魔物と見分けのつかない者まで様々。いずれも悪魔の羽を持ち、肌の色は濃く、明るい所が苦手。聖域や聖なる物も苦手。これらに近づくと体調不良を起こして力が半減する。絶対ではないが基本的には不死身らしい*1。また下級層の悪魔を除き、人間の武器では圧倒的に力不足なため殺せない*2。
一般の悪魔達は、ラサウムが自分の部下として魂のほんの一部から直接創り出した者達が、繁殖して数を増して行ったもの。やがてそれらにプロキーネが階級を定めていった。この男悪魔が女悪魔を妊娠させて繁殖する方法にも汚れた魂が必要になる。そのほか、汚れた魂のカラーから変化したり、悪行を積み認められた人間が悪魔化する事でも増えていく。頭数を増やす点においては心許なく、エンジェルナイトを「生産」できる神サイドと比較すると数量面でも悪魔サイドが劣ることが伺える。
神と同じく悪魔もラサウムを頂点とした社会と厳格な階級制を形成しており、この階級で上位に当たる者に悪魔達は逆らう権利を持たない。それ故か、悪魔達は上昇志向が強く、少しでも悪魔ランクを上げようとする。なお、魂回収役の悪魔は全体から見れば比較的上の方に属する。また、妖精や天使と同じく「真の名」を知られた最初の人間には絶対の服従を誓わねばならない。これを以て命ぜられた悪魔の契約を無視すれば、灰になって滅びてしまう。
時折、この階級制度からドロップアウトする「はぐれ悪魔」と呼ばれる者も存在する。騙し取った人間の魂を上級悪魔に献上することなく己が私物として弄ぶザカリテが好例である*3。
一般の神(天使)とは魂を奪い合う関係で仲は悪いが、互いの原点が同じルドラサウムなので、本質的には所属が異なるだけの同族、又は兄弟といったカテゴリになる。しかし、頂点のラサウムが永遠の八神と同等以上、三魔子が一級神未満・魔王*4以上と言ったクラスなので、全体的に力の差があり、人間からすれば強い印象のある悪魔達も天使からは逃げ隠れするしかない。
第二部では、神々とは異なり、悪魔は「神異変」の影響をまったく受けてはいない。
鬼畜王ランスから、設定担当者は織音氏。 悪魔界を含めて丸々織音設定で構築されていると言ってもいい。
階級
呼び方は、第○階級魔神が正式。(第○階級悪魔に非ず)
正式な数字表記は大字数字*5になっている。
階級 | 役割 | 解説 |
零階級 | 悪魔界の支配者 | 最高位のラサウムと悪魔妃及び三魔子の階級。 |
無階級 | ||
特階級 | ||
第壱(一)階級 | 悪魔界の君主 | 三魔子直属の部下。悪魔達の長。高い能力を持つ者達の集り。 第四階級からの悪魔を管理し、 彼らが集めてきた魂をラサウムに献上する役目を担う。 広い悪魔界の土地を区切り、それぞれが統治している。 |
第弐(二)階級 | ||
第参(三)階級 | ||
第肆(四)階級 | 魂の収集役 | 通常、人間界に多く姿を見せる一般的な悪魔達。 様々な姿と能力を持つ。願いを叶える代償に束縛した魂や、 死して漂う魂を捕獲して集め、税の如く己の上司に献上する。 この時、レベルの高い者の魂は貴重な宝石のように扱われ、 ただ多くの魂を集めるよりも、昇進査定で優遇される事が多い。 |
第伍(五)階級 | ||
第陸(六)階級 | ||
第漆(七)階級 | ||
第捌(八)階級 | カラーから悪魔になった者達は、自動的にこの階級から始まる。 | |
第玖(九)階級 | 悪魔界の住人 | 最下級の悪魔。 悪魔が増え、プロキーネによって階級が決められて行く中、 魂も特殊能力もなかなか手に入れる事が出来なかった者達。 |
第壱拾(十)階級 | ||
第壱拾壱(十一)階級 | ||
第壱拾弐(十二)階級 | 生まれたばかりの悪魔はここから始まる。例外はない。 | |
無階級 | 悪魔のイレギュラー | その存在の特異性からダークランスはテェロ・エティエノとは別の意味で無階級になっている。 |
登場した悪魔
階級 | 名前 | 解説 |
零階級 | ラサウム | 悪魔王。悪魔達の大いなる父。 永遠の八神と同等以上の力を保有する。 |
無階級 | テェロ・エティエノ | 悪魔妃。悠久なる母。 ラサウムの最初の分体。三魔子を産んだ母。 |
特階級 | プロキーネ | 三魔子。ラサウムの最初の三人の息子達。 能力的に8:2から7:3で魔王(二級神以上)に優る存在。ただし10から魔王の強さは二級神バスワルド未満であると変わったこともあり、現在でもそのままかは不明。 |
ボレロ・パタン | ||
レガシオ | ||
第壱階級 | ネプラカス | ラサウムの忠臣。 フェリスの強制出産地獄の刑を決めた張本人。下位の悪魔からも怖れられる存在。山羊、人、猛禽、蛇など多様なパーツで構成される。 人を誑かす際は執事風の恰好をした老人の姿を用いる。 定期的に悪魔の通路を視察する。 極めて凶暴な一方、邪智にも長ける。 ランス10における最も邪悪な存在のうち一柱。 |
第参階級 | 月餅 | ラサウムの忠臣。 藤原石丸の参謀をしていた悪魔。天志教と陰陽道の創始者。 翁の面と白頭巾を被り、鎌を背負った老人に扮しているが、正体はワームと植物の中間的なタイプで花のつぼみのような頭の先から花弁のような触手を出している。 世界中に天志教を広めるために藤原石丸を煽って大陸に侵攻するが、道半ばにして魔王ナイチサに真意を気付かれ、魔人ザビエルを差し向けられた事でその野望は阻まれる。 最後の戦いで石丸と黒部を失いながらもザビエルの封印には成功したが月餅自身も大きな深手を負い、 悪魔なので本来は不死のはずだがその数年後に死亡した。 |
バンオペタ | キナニ砂漠においてデスココ387世の望みを叶えた悪魔。虫とモンスターのバグをかけたような悪魔。 見た目は巨大なハエのような怪物の頭の上に王冠とコートを身に着けたバグが乗っている。ソロモンの悪魔にいそうなデザイン。 一応はぐれ悪魔なのだが、契約は曲解せずに叶える。また悪魔界に所属する後輩たちへの面倒見も良い模様。 グロイ見た目に反してこのレベルの超常存在に似つかわしくない善性を持つ事から人間には天使と勘違いされることがある。 | |
ザカリテ | かつて禁断の書[テビルコール]によってゼス女王パセリに喚ばれ、その後もゼスの危機に乗じ王族達を食い物にし続けた邪悪なはぐれ悪魔。 契約を積極的に曲解して捻じ曲げる詐欺師。ある意味悪魔らしい悪魔。 赤いポリゴンフェイス。 元ネタはシューティングゲーム「シルフィード」の同名キャラ。 | |
第壱階級~ 第参階級 | フィオリ・ミルフィオリ | 闘神3登場。悪魔界に広大な領地を持つ君主。 領地を持つ事から第参階級以上と推測される。 |
第伍階級 | ヘケート | マリアとカンパンに登場。悪戯好きの小さな女悪魔。 マリア作の人工知能カンパンに色々と吹き込んだ。 アリオスの彼女でもある。 |
梨夢・ナーサリー | 闘神3に登場。本人の弁で五階級と明かされる。 | |
アトランタ | レキシントンの使徒となる前の階級。織音設定。 | |
第陸階級 | フェリス | ランス2で初登場した時の階級。当時はエリート。 |
レンリ | 闘神3登場。パラレル世界でのカラーの女王リディア・カラーのなれの果て。 | |
リターンデーモン | 悪魔の洞窟に生息する身体の大きなデーモン達。 洞窟を通ろうとする者を入口へ転移させる。女性を抱かないと力を維持出来ない。 ランス03にて降格前のフェリスと同格だったことが明かされている。 | |
第漆階級 | フェリス | ランス5Dで登場した時の階級。頑張っていた。 |
第捌階級 | ダ・ゲイル | ロゼに支配される悪魔。田舎臭いしゃべり方。 彼女のセックスフレンド。 |
第玖階級 | フェリス | ランス3、4で登場した時の階級。悪魔の洞窟の門番。 |
第壱拾階級 | セラスワ | 地獄?でフェリスの刑罰(輪姦)を行っていた悪魔達。おそらく10階級以上。 いたぶる悪魔。ゲーム上の戦闘では何故かドラゴンナイトとコンタートル。 |
ヤオヤンレ | ||
第壱拾壱階級 | フェリス | 罪人として刑罰を受けている状態のフェリス。 |
無階級 | ダークランス | ランスとフェリスの息子。 只今悪魔界の追手を返り討ちしつつ、母と逃亡中の身。 |
階級不明 (上級) | ルシファ | ランス2で神官ロゼが抱かれたがっていた上級悪魔。 |
ダリス | 闘神1の迷宮に城を構える女悪魔。闘神3でも再登場。 | |
セルジィ | 闘神1の迷宮に城を構える女悪魔。闘神3でも再登場。 | |
キラ | GALZOOアイランド登場の美男子の悪魔。 | |
シークアーサー | いずれかの高名な悪魔の化身と見られる念話をする柑橘。レベル神ミカンのファン | |
階級不明 (その他) | ミニデーモン | R2で真知子のパソコンのメインCPUにこいつの脳が使われている。 |
血吸いベッタンの悪魔 | 呪具に宿る男性悪魔。使用者エレナ・フラワーの男性人格になっている。 | |
血吸い*7ギーコの悪魔 | ベッタンの兄弟呪具に宿る悪魔で上記とは別個体。エロ以外ではランスと気が合う。 エレナのランスへの恋心が影響した結果ツンデレ気味に。 | |
階級不明 (敵) | くずの悪魔 | 赤い瞳。茶色の頭に青い体。悪魔らしい尻尾。 ランス1の妃円屋敷で通常出現した。闘神3で19年ぶりに復活。 |
上位くずの悪魔 | 闘神3ハードモードで、くずの悪魔と差し替えで登場。 | |
カース | 異次元に棲む、ローブを纏い宙に浮かぶ赤い仮面の悪魔。5Dで登場。 4本の腕から繰り出される火炎流石弾は脅威その物。 | |
ちゃいくろぷちゅ(☆) | 青い体で下半身を獣毛に覆われた禿頭の巨人。712cm 3257kg。 悪魔界のアイドルで、外見に似合わず「~でちゅ」口調。 赤い単眼から怪光線[astral mist]を発射する偽殴り紋章ボス。 DALKでエルフ王女のパンツを要求した変態サイクロプス(灰色)の色違い。 | |
ベベター | カマと爆弾を持った赤いマントの白い悪魔。スタッフの栗林氏の分身。120cm 36kg。 持っているのは罰則の鎌。ぬいぐるみのような可愛い外見だが、意外に侮れない敵。 R8ではLvがドべの人を狙い撃ちにしてくる厄介な悪魔。 | |
ベベター変異種(ev) | ネコミミと尻尾の生えた無害なべべター。鬼畜王でのお宝扱い。 元ネタはたみゅたみゅ(ねこ)が着てる猫用パワードスーツ栗林3号。 これが茶色で犬耳になると、お馴染みもじゃ人形のデザインに。 | |
V2ベベター(☆) | 各ゲームでボスとして登場する巨大ベベター。1780cm 32500kg。 ベベターとは、ビリヤードでドンベの人の元に現れる謎の生き物。 ほほほほと笑いつつ、エグイ攻撃をしてくる。ランス6ではふさふさ。 | |
ポリゴンベベター(☆) | かえるにょ国にょアリスのボス。 パステルカラーのマップにそびえ立つ、のっぺりとしたポリゴン製の巨大ベベター。 | |
メタボリ君 | ハンマーを持ったフランケン顔。RQ登場、わいどにょ出身 |
※べベターはランスクロニクル++で男の子モンスターの簡易表に載せられたが、ランス8で改めて悪魔に分類。
特記事項
- 一般的な階級で見れば神/天使から1-2段落ちぐらいという推測からの見解があるがこれは明記されていないので注意。
- 下級魔人のサテラとフェリス(ランス3時の第六階級)が同格ぐらい。*6
- 消極的な傾向の強い悪魔界上層部は神異変でも積極的行動を取らず、ネプラカスはそれに対して不満を覚えていた。この結果、大怪獣クエルプラン創造へと至ったものと推察される。
- 悪魔も魔血魂を取り込むと魔人となる。ランスの魔人の一人、ネルアポロンはイミテーション・エンジェルという悪魔の出身。
コメント
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*1 ランス3で首尾良くフェリスを倒しても復活する時の台詞から
*2 魔剣カオスや宝剣グラムは人間の武器ではないため、上級悪魔さえも殺害可能である模様
*3 なおダークランスの希少性から、フェリスのように不幸に不幸が重なってそうなってしまった者は極めて少数だと思われる
*4 魔王は二級神より上
*5 公式でも表記がブレる事がある
*6 20年も前のランス4裏話の話であり、最新設定は怪しいが、ランス10では第六階級のリターンデーモンが魔人並と作中では言われている。
*7 残虐との表記ゆれあり