アム・イスエル
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解説
導く者の指導者。銀の髪に黒い草冠をのせ、黒のゴシックドレスを身に纏った女の子。
その正体はクルックーの二代前、テュランの先代に当たる元AL教法王。ランス・クエスト マグナムから41年前のGI979に史上初の女性法王となったが、就任直後に失踪。以降はずっと行方知れずだった。
元々真面目で負けずぎらいなAL教信者だった彼女は、法王となってこの世界の真実を知らされ、強い抵抗を覚えた。神の娯楽の為にいたずらに争乱を起こし、罪もない人々を苦しめるAL教の正体は間違っている……そう考えた法王はアムのほかにも何人か居たらしい*1が、彼らはみな女神ALICEによって何百回何千回と肉体と精神の破壊と再生を繰り返されるうちに心が折れ、従順な神の下僕となってしまうのであった。
だがアムは女神ALICEの圧倒的な力には服従せず、就任から二ヶ月で失踪してしまう。どうにか逃げ延びた彼女だったが、この世界の歪んだ在り方にどうしても納得がいかず、神に対抗する手段を探していた。やがて「汚染された魂は神の元に戻れない」という世界のしくみを知るにいたり、汚染された魂をたくさん作れば神の総量はやがて目減りし、いつかは殺すこともできるだろう、という結論を得た。この考えを実行するため秘密組織「導く者」を結成し、世界中の人間を汚染人間化させるべくひそかに暗躍している。その過程で彼女もまた自分自身の魂を汚しきり、完全汚染人間となっている。一般的に正気を失っている完全汚染人間に比べ、非常に理知的な存在。しかし恐らくは、人類救済のための手段としての汚染蔓延化→神殺しのための汚染蔓延化、と手段と目的の倒錯が起きているという部分に汚染の影響が出ているのかも知れない。
汚染人間化は上記のとおり、ルドラサウムの輪廻から逃れるための手段のひとつであるため、神の在りようを認められないアムはこれを救済と捉え、世の中のあらゆる階層に浸透して組織的に汚染化をすすめていった。その根幹となるのがバランスブレイカーに等しい話術LV3の技能LVであると考えられる。十分な組織力をもち、各国政府が危機感を抱くレベルの「導く者」を組織したことや、自殺をこころみた老人をいともあっさり思いとどませてしまったり、リーザスの地方貴族を王家を裏切るかたちで汚染化させたり、その威力のすさまじさが見て取れる。目を合わせる事で精神世界に引きずり込み、そこで会話する事で洗脳が完成する。*2
カラー女王パステルを誘拐し、彼女の魔法である拡散モルルンによって世界中の人間を一挙に汚染化させる計画に出るが、導く者の活動に危機感をもった各国首脳とランスらの尽力により、その活動は潰えることとなった。戦闘後、自分を抱きにきたランスを洗脳して逃亡しようと試みるが、セックスを楽しんでいるランスには付け入るタイミングが無く何度か突っ撥ねられる。苦戦しつつも射精の直後気の抜ける一瞬を狙い、見事術中に落とすも寸での所でクルックーが止めに入り失敗。殺すことも出来ない完全汚染人間の為、現在はAL教団が厳重に封印している。
ネーミングセンスがあまりにも酷く、はっきり言うと中二病。彼女がつけたダークランスの名前(漆黒の王子-フォアリュッケン・クレッペ-)を聞いた時はクルックーも「ぷっ」と吹き出してしまった。*3ランス9で登場したミラクル・トーもヘンなコードネームをつけたがるが、あちらが英語なのに対してアムはドイツ語なので、中二度はアムのほうがより重篤らしい。
ゲーム的には
ランス・クエスト・マグナムでは
マグナムのラスボス。
攻撃の全てが全体攻撃であり、毒や能力低下も自然回復される。特別レベル上げをしていなければ苦戦は必至。
非公式パッチながら、パラレル世界であるワールド3にて仲間入り。
神に対抗した経緯から、ALICE加護を付ける事ができない。
修得技能
特記事項
名台詞
- いいのよ、気にしなくて。私が抱きしめてあげるから……
傀儡と化したパステルへかけた言葉。 老人の自殺を止めた時にもほぼ同じ言葉をかけていた。
画像
©アリスソフト
コメント
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*1 女神ALICEが「理想の神様像を押し付けてきた法王も居た、と語る。」
*2 月夜の綺麗な風景の中、剥き出しの精神の対話という事でお互い全裸と言う仕様
*3 クルックー本人は「笑っていません」と否定している。