玄武城

解説

500年前に、魔人ザビエルの使徒、玄武(魔導)が建てた城。永久保護魔法がかかっており、場内には人間が最低1名いなければならない。即ち、脱出するためには誰か一人を取り残さなければ脱出する事ができない。身の回りの世話は、自動的、もしくはモンスターがやってくれるらしい。場内にはモンスターもはびこっており、ゲンジという甲冑の兵がメイン。桜が綺麗で、ハニーが酒盛りをしている姿も目撃される。ちなみに、元々城内にいた人間は、玄武により和華を除いて皆殺しにされた。

目的は恋慕の人、和華を保護(幽閉?)するために作られたが、その当人である和華は以前玄武城に訪れた者を犠牲にし、あっさりと脱出。その後、訪れる者は入れ替わる形で次々とその輪廻にはまっていく。尤も、それはこの仕掛けに気付いた者に限られるのだが、閉じ込められた者は永久保護魔法の影響で年をとって死ぬ事はない為、よっぽど鈍感な人間でもない限り、長い時を経て調べた末に、いずれはこの城のからくりへ気付くと思われる。
また、一般市民に発見される確立こそ少ないが、冒険者には発見されてしまう事が多いようで、その点を考えると、あまりこの城は特別厳重に隠されている訳ではないようである。

作中、ランスがここに訪れたときは、約30年間閉じ込められていたリズナ・ランフビット(と景勝)が閉じ込められており、景勝のアドバイスによりシィルを犠牲にし、一度は脱出。今度はシィル・プラインを脱出させるために、ランスはバード・リスフーイを(悪意は無いとは言え、復讐ちゃんを差し向けたとして)半殺しにし、彼を犠牲にしてシィルとリズナの二人を脱出させる事に成功させた。
その後バードは、約3年間閉じ込められ、和華人形と仲良くなっていたらしいが、戦国の時期に帰ってきた魔導の怒りを買ってボコボコにされた挙句、玄武城からも叩き出されたらしい。

魔導の死後もそのまま放置され、魔法効果も継続しているようだが、ランスの航跡行脚の旅に出たダークランスが迷い込み、閉じ込められてしまっている。だが、そこを偶然訪れたアテン・ヌーがダークランスを追い出す形で乗っ取ってしまったらしく、永久保護魔法の特性から、アテンにとって悠久の時を引き籠っていられる理想的な場として利用される事になった。
おそらくアテンが出て来る事は二度と無いかもしれない。

玄武城の謎

・何故、永久保護魔法で出られないのが「最後の一人」だけという設定で、中に入った人間全てを完全に閉じ込められなかったのか*1。おそらく魔導の魔力をもってしても、そこまで強力な魔法を展開できなかったのかもしれない。

・アベルト・セフティはどうして玄武城の存在を知ったのか。これは単に記憶を失って放浪していた時に偶然迷い込んで知った可能性もある。

・リズナがチドセセーの子を身篭るが、永久保護魔法下では胎児はどうなるのか。年を取らない、つまり身体の成長が止まったままである事を考えると、妊娠しても胎児もお腹の中にいるままで、成長しない可能性が高い。

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