魔物隊長ブロビオ

彼に負けてしまうと第二部唯一の陵辱バッドエンドになる。
エールが男だとリセットが、エールが女だとリセットの代わりにエールが彼に陵辱され犯されてしまう。

リセットの場合何があったか聞いた時は「なにもなかったよ」「……なにもなかったよ」とハッキリと断言してくるが、額のクリスタルの色は青くなり瞳からは光が消えうっすらと涙の後があり、スカートに陵辱で付いた土や白濁液が残っている。
その後も普段通り振る舞ってくるが、いつもの笑顔ができないどころか自分の今している表情が理解できない等の不安定な状態になっている。

エールの場合彼女が立てなくなるぐらい犯され、目覚めた後心配するリセットに「なんにもなかったよ」
このあと問答無用でバッドエンドになってしまう、いくらルドラサウムでもこんなクソゲーやってられないだろう。

つまりこのブロビオという魔物隊長、単発マスのBADEND展開ではあるが、シリーズにおいて禁忌といえる「リセットをレイプして処女損失」「ルドラサウムをレイプ」
という偉業を行ってしまったのである（リセットは第二部の年齢的にタブーではなくなったということかもしれないが…）。

ただしレイプ後ブロビオは恐らく消されるだろう…。
それどころか娘達の強姦を噂で知ったランスが憎しみで完全に魔王となってしまうか、最悪の場合はあの世界ぶっ壊されてるかもしれない。

しかし考えようによってはブロビオの魂もいつかルドラサウムに還る物……つまりルドラサウムの一部であるため、
彼の行為も（エールにとってはともかく）ルドラサウムにとっては「シチュエーションプレイのオナニー」なのかもしれないが。

……とまあ、ここまでネタっぽく書いたが、
このBADENDはエールの心情を知る上で非常に意味のあるシーンであり、
1周目をクリアしてプレイヤーがエールの秘密を知り、その後で女エールが解禁され、
このBADENDの内容があのように変わるというのはシナリオとして非常に上手いと言える。
シーンにとって重要なのはエールの心情であり、ブロビオはそのための舞台装置であることは留意したい。

また単発マスのBADENDは強引な展開も多く（シルキィに降伏して気がついたら断頭台にかけられているランスなど）、
本ENDも身内のためには大会をぶち壊すことも辞さないはずの兄弟たちの存在が無視されており、
(証拠は無いものの明らかに不自然な事態であり、彼らがルールとしてこの結果を黙って受け入れるとは考えにくい）
BADENDありきの、ブロビオとエロシーンに期待したプレイヤーにとって都合のいい展開であることは否めない。
あくまで「こういう結果になったらどうなるのだろう」というプレイヤーのスケベ心好奇心に応えた仮定の話であり、
あたかもこれが実際に起こったこと、正史であるかのように語るのは避けるべきであろう。