鬼畜王ランス のプレビュー
以下のプレビューを確認して、よければページ下部のボタンで更新してください。鬼畜王ランス
解説
1996年発売のアリスソフト初のwin95専用作品で、初代SYSTEM35。
後続の大シリーズとは異なる趣で作られた、初代地域制圧型シミュレーション。
曰く、設定ばかり膨らんできたので、これから先に出そうと思っている物も含めて全部出してしまおう。
今までのランスの世界を、この辺りでまとめてファンに見て貰おう。
そんな一種の顔見せ興行的コンセプトで制作されながら、非常に充実した内容、絶妙なバランス、
自由度、完成度の高さ等々から、今なお根強い人気を誇っている大作SLG。
隊長キャラが兵隊をHP代わりに部隊同士で殴り合う戦闘は、学園KINGの流れを汲む形式。
上がるレベルは個人のレベルではなく、部隊指揮の能力である「戦闘レベル」。
初回版には1〜4.2までに蓄積され、以降も活かす予定でまとめ直された世界観の解説、
登場キャラほぼ全員の詳細な設定、小説、ゲームブックなどが載った豪華な設定本が付属しており、
現在に続く設定の大半はこの通称「初回本」に収録されている。
OHPの紹介にある、ストーリー・設定>の世界設定も、大枠はこの初回本の一部が再掲載された物。
2006年9月1日、OHPの告知でまさかの配布フリー化。
CD音源全盛期のゲームなので、BGMを含めた容量の多さが配布時の課題にもなっている。
また、製品版のままではXPに対応してないので、現代の環境でプレイするにはOHPからsys39を
DLしてくる、有志で作成された非公式パッチを当てるなどの作業が必要になる。
その辺りの詳細については、アリスまとめの鬼畜王ランス>配布フリー関連を参照。
位置付け
ランス1〜4.2後の世界から直接分岐し完結した、
「ランスがもし王様になったら…」というIFの状況から始まる壮大な番外編。
本編と同一時間軸上にこそないが、設定的には1〜4.2の旧シリーズから直接連続しており、
実質、旧ランスシリーズの集大成的な内容になっている。
逆に、時間軸こそ同じ軸線上だが、続編の開発頓挫による5年以上のブランク、大幅な設定変更、
方針の変更を挟んで再スタートしたのが現在の5D以降からの新シリーズと言える。
その後も、5Dからランス6の間、6のラフ画集から戦国ランスの間でと、
細かい設定変更が頻繁に繰り返されているのが現状である。
あらすじ
物語は本編で空白となっていたLP3年からスタート。
しばらく前からヘルマンで盗賊団を乗っ取り優雅な盗賊生活を満喫していたランスだが、
暴れすぎたせいで軍隊に成敗され、シィルを残して一人で逃げ延びる事しかできなかった。
そんな彼がシィルを救いヘルマンに復讐する為、リーザスの軍事力を求めてリアとの結婚を
承諾する事から世界が激しく変動していくというストーリー。一冒険者として描かれる本編
と異なり、一国を握り時代を加速させていく英雄色の強いランスが見られるのが特徴。
また、進め方次第で鬼畜の名に恥じない悪行の数々も用意されている。
主要スタッフ
- TADA
- シナリオ構築/原作、ゲームデザイン、世界観構成、ゲームプログラム
- とり
- シナリオテキスト(メイン)
- ふみゃ
- シナリオテキスト(ゼス*1、士官学校等)
- むーみん
- シナリオテキスト(JAPAN全般)、幸不幸チェック(一人で)、デバッグ
- WAO
- ゲームプログラム、システムプログラム、プロローグ&オープニングDEMO
- むつみまさと
- メイン原画
- MIN-NARAKEN
- メイン原画
- ぷりん
- 世界観構成、原画、ユニット*2、CG塗り、画面デザイン
- 織音
- 世界観構成、原画、ユニット、CG塗り
- Shade
- BGM&効果音、音楽モード、デバッグ
- ふくぽん
- ユニット
- 栗林
- アイテムユニット絵
コメント
*1 コード、マルチナ以外
*2 戦闘グラ等のドット絵の事