ステッセル・ロマノフ
Table of Contents |
解説
ヘルマンを自分のものにしようと暗躍する野心家。元は一介の事務員だったが、出世を重ね国家中央政務官となり、パメラに接近して言葉巧みに篭絡、弱冠19歳でヘルマン共和国宰相の地位を得る。現皇帝であるシーラも、肉体関係を持ったパメラとの間に生まれた実の娘である。
ヘルマンは軍人の権威が強い気風のため、宰相と言えど将軍の下に位置しているが、自らに頭の上がらない甥であるケチャックを軍のトップにすることで軍を裏から掌握し、実際はシーラとパメラを隠れ蓑にして好き勝手に政治を執り、事実上の最高権力者となっている。
普段は余裕に満ちた冷静さを振舞っているが、器量は狭く、追い詰められると半ば自暴自棄になって錯乱する等、小物ぶりを露呈させてしまう。自分にとって少しでも都合の悪い者は、それをうまく利用するのではなく、陰謀によって抹殺する手段ばかりを取っているのだが、それが結果的に自分の足場を崩しかねない事を全く予想する事も出来ずにいる。ランスの鬼畜が感情にストレートだったり、天邪鬼だったりで本当の鬼畜ではないとするなら、ステッセルは正真正銘の鬼畜である。
実はロマノフの名は偽名であり、本名はステッセル・イグノンと言う聖魔教団時代から続く魔鉄匠の家系の者。闘将αに所属していた闘将・バステトが素直に従ったのも、その為。鬼畜王では技能LVは何もなかったが、ランス9では政治LV1と魔鉄匠LV1が付いた。
LP2年に、パメラや私兵と言えるミネバと共謀してシーラを後継者に仕立てるべく、パットンに魔人達と結託させて同じく邪魔な存在であった第3軍のトーマ・リプトンと共にリーザスへ強引な侵攻を行わせている。反撃によって追い込まれた彼等に対し、何ら援軍も送り込まない事でトーマを戦死に追い込む事には成功したが、パットンはハンティによって逃がされ、生存を許してしまっている。
その後、前ヘルマン皇帝を暗殺。シーラを「皇帝」として擁立し、ヘルマン共和国を帝政国家「ヘルマン帝国」へと変貌させる。
パットンやフリーク、ハンティの追放後、ラング・バウの地下に眠っていた闘神MMを覚醒させる為の研究を行っている。その強大な力によって人間の世界を完全に支配した後、魔王と交渉して魔人になり、不老不死になろうとしていた。しかしその一方、パットンが「ステッセルの専横で数年前の半分の国力しかない」と語っているように、権謀術数にのみかまけていて、民政には殆ど手がけておらず、最終的な野望を考えれば、ヘルマンという国を切り捨てるつもりだったのかもしれない。
ランス4では
直接登場してはいないが、評議会議員のビッチ・ゴルチが闘神都市Υの調査を提案した際にステッセルの傀儡も同然になっているパメラからの許可を得ており、ステッセルが魔鉄匠の血を引いている事からも、おそらく闘神都市に強い興味を持っていた可能性が高い。
ランス・クエストでは
直接登場してはいないが、AL教の次期法王を取り決めるムーラテストの期間にて、司教の一人であるローレ・エンロンをヘルマンがバックアップしていた事実が明らかになっている。
また、後のランス9のストーリーより数ヶ月前の時期、ステッセルがAL教に秘匿されていたとされるM・M・ルーンの魂が秘匿された『箱』を取り戻している旨を明かしている点から、エンロンへのバックアップがステッセルの差し金で、それと引き換えにステッセルはエンロンに『箱』の返却を要求する裏取引を行っていた可能性が出ている。
ランス9では
ヘルマンの人物でも重要な存在の為か、ほぼ鬼畜王の設定を踏襲した形で登場。髪の色が灰色で、肌の色が褐色がかっているのが特徴。
その設定が設定なだけに、ランス9ではある程度の修正が加わる可能性があるかと思われたが、正史である本作でも実の娘であるシーラに対し劣情を抱いている。ただし、まだ手までは出していなかったらしく、その後シーラは城からの脱出後、主人となったランスに純潔を奪われている*1
自分以外の人間を誰一人全く信用していない故に、自らの手で覚醒させた闘将・バステトを自身の護衛にしている。
宰相としてヘルマンを牛耳るその裏では、最強の闘神MMを起動させる為の研究を行っている。しかし、その覚醒には、M・M・ルーンの魂と魔剣カオスが必要であったが、ルーンの魂の箱はシーラに持ち出された上に、カオスはランスの帯剣となっていた為、結局その野心が成就される前に、ヘルマン帝国は崩壊寸前となり、最後はバステトを失い無防備同然となった隙を突かれる形で、造反を起こしたミネバにより、パメラ共々惨殺される末路を辿った。
一方で、シーラルートでは、どこまでも悪あがきを繰り返す見苦しさを見せており、土壇場で反旗を翻したミネバをヘルマン城の仕掛けである魔力溶光によって城の防衛を行っていた兵士達ごと抹殺。更には自身で大量生産した人形兵器を暴走させて敵味方を問わない虐殺を展開している。そしてランスやパットン達に追い詰められた時には、世界各地で眠っている闘将と聖骸闘将を覚醒させて自分と共に世界中の人間達を道連れにしようとしたが、自身と同じく魔鉄匠の血を引くシーラによって阻止され自暴自棄になったステッセルは、聖魔教団が封印していた危険極まりない魔獣・バレンタインを封印から開放。その契約に乗っ取る形で瀕死の重傷を負わされる。
しかし、法の裁きを受けずに死んで逃げようとするステッセルのあり方を良しとしないシーラの意向によりとシーラとクルックーにヒーリングを施され、ヘルマン革命の終結後にパメラと共に裁判を受ける事になる。全てを失った事で茫然自失になっていたステッセルは、裁判でも何も語ろうとはしなかったが、自らの行いを悔いていたパメラの方は裁判で自らの知っている事の全てを自供、最終的にステッセルはパメラと共に死刑判決を受け、処刑される末路となった。
また、ピグルートでは、オアマ・モトヒーデによって、パメラ共々ぷりょ人間にされる末路を迎えている。
鬼畜王では
パメラとシーラを麻薬漬けにして傀儡とする事で、意のままに操ることに成功している。パメラを始め、様々な女性と関係を持っているが、それは自分の地位と仕事のため。実際は自分の遺伝子を持つシーラにしか欲情しない、度を超えたナルシストである。
ヘルマンがリーザスに敗れると、パメラのみならずシーラもあっさりと見捨て、金塊を持ち逃げする等、どこまでも救いようの無さを見せている。ユニット自体ないため、ランスやパットンと対峙することもない。
なお、逃走後、彼の足跡を追うと悪の塔でワーグによって夢の中で緩やかに殺される末路が見られる。
人間関係
- シーラ・ヘルマン / 傀儡皇帝にして実の娘。自分の遺伝子を持つ性の対象(但し、正史ではまだ手を出していない)
- パメラ・ヘルマン / 愛人。出世のためのただの道具、醜い雌豚
- バステト / 最強のボディガード。唯一信頼を置いている(正史のみ)
- ミネバ・マーガレット / 利用できるヤツ
- ケチャック・バンゴー / 事実上の配下。甥
- バショウ・マティオ / 事実上の配下
- パットン・ミスナルジ / 目障りな存在。謀殺対象
- ピロー・イグノン / 祖先
画像
©アリスソフト
コメント
Show recent 15 comments. Go to the comment page.
ヘルマン帝国 | ||
皇室 | パメラ・ヘルマン - シーラ・ヘルマン(ルシアン・カレット) - パットン・ヘルマン(パットン・ミスナルジ) - ザナゲス・ヘルマン - 第45代ヘルマン皇帝 | |
宰相 | ステッセル・ロマノフ | |
評議員会 | ケチャック・バンゴー - バショウ・マティオ | |
評議員会(元) | ハンティ・カラー - フリーク・パラフィン - ビッチ・ゴルチ - ガームロア・マティオ - (オールハウンド・ドックドッグ) | |
ヘルマン軍 | 第1軍 | レリューコフ・バーコフ - カール・オジザン - イオ・イシュタル - ピグ・ギリシアム - ボドゥ - ザン・ザビス |
第2軍 | アリストレス・カーム - コンバート・タックス - (ヒューバート・リプトン) - デンズ・ブラウ | |
第3軍 | (トーマ・リプトン) - ミネバ・マーガレット - アミトス・アミテージ - タミ・ジョン - マハ・マーガレット - アイザック - オルグ・マティオ - ロバート・ランドスター - セピア・ランドスター - ムスタング・ヘイジ - フレッチャー・モーデル - ヘンダーソン・ドーントレス | |
第4軍 | ネロ・チャペット7世 - クリーム・ガノブレード | |
第5軍 | ロレックス・ガドラス - オルオレ・ザ・サード - (カチューシャ・ボッシュ) - (ソルニア・ベンツ) | |
警備隊 | ルーベラン・ツェール | |
強制収容所 | オアマ・モトヒーデ - 悪徳政治家 - ゴキンケン - ハートブレイクホテル | |
闇の翼 | フレイア・イズン - 闇烏 - 闇鴨 - 闇鷺 - 闇雀 | |
パットン一派(革命軍) | パットン・ミスナルジ - ハンティ・カラー - フリーク・パラフィン - ヒューバート・リプトン - メルシィ・アーチャ - ポートフ・トカレフ - ハンスキンス - ウラジール | |
傭兵団・盗賊団 | アルカネーゼ・ライズ - (シルバレル) - セキトリ・セキワケ - バウンド・レス - ソウル・レス - エレナ・フラワー | |
住民 | アナセル・カスポーラ - アミラン・バーコフ - ロッテンマイヤー・ゴルチ- ペルエレ・カレット - リル・ガドラス |
*1 バッドエンドではシーラを陵辱するシーンが描かれており、やはり本物の鬼畜ぶりを見せている。