ホルス
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解説
はるか昔に宇宙船で大陸に不時着した異星の住人達。個体ごとに持っている能力が異なる。男女有り。緑系の昆虫人間風の外見で、子供は種子のような小さな結晶の姿で生まれて来るようだ。元々はかなり高度な先進文明を持っているが、ルドラサウム世界に漂着したホルス達の場合、事故や戦闘により技術員が全滅したためその運用性を失ってしまっている(アミーバやジャギジャギなどのカプセル怪獣もその名残だろうか)。現在もヘルマン氷河地帯の巨大戦艦を中心に暮らしている。メガラスはこの種族の出身。彼が魔人になった年代から、約4000年前には既に大陸に漂着していた物と思われる。
彼等の技術はパイアールのそれとは違い、超未来的な発展を遂げた魔法科学である。動力の多くは魔力で賄われており、ゼスの魔法家電のようなものも存在する。宇宙船は特定の次元にのみ存在する星の血とよばれる素材を動力としており大規模な転移装置による長々距離航行(ワープ航法)が可能。また、ホルスにとっての別世界に存在するルールの影響を受けにくい魔法やスキルを使用でき、それらを纏めてフォース*1と呼ぶ。ホルスはフォースを使う事で高速飛行ができるらしく、メガラスの飛行能力はフォースの一つだと推測される。フォースを用いると高位存在が張った結界を素通りすることも可能だが、フォース切れは命に直結する。
本能的に「欲」の強い生命体であり、そのうちの「支配欲」を満たすため、女王を中心としたコミューンを数多形成して荒廃した本星より移民船を派遣、文明レベルが劣る星域を発見した場合は「世界の頂点となるべき存在」として、サムライアリのように他の星々を侵略して回っている。しかし、多数の戦闘を繰り返しても損耗・全滅することなく長期に渡って存続したコミューンはその「欲」が減少し、到達地点への侵略行為を忌避して原住民との平和的共存を望むように文化変質することがある。彼らの間ではそういったコミューンを「疲れた人達」と呼ぶ。テラ・ホルスを女王と仰ぐ巨大戦艦のホルス達はこの「疲れた人達」である。
なお、テラ・ホルスが大食い勝負で特効能力を持つのはこの「欲」のうち、「食欲」が強いためと推察される。
宇宙船内の樹木から採取される蜜はホルスの主食兼好物であると共に、ルドラサウム大陸の生物にとっても美味であるため、後にホルス達の主要交易品となる。
イブニクル2の世界に漂着した宇宙船には彼らが本星を追われる事になった経緯が記録として残っている。
きっかけは始皇帝メガトンキッスなる人物。彼は魂を研究していく過程で大元となる創造神*2の存在を知った。創造神の魂を分割したものが人であるならば創造神を超える魂量を得ればそれ以上の存在になれると考え、研究を続けていく過程で魂を偽造する方法を発見する。結果的に少量の魂を触媒に疑似魂と呼ばれる莫大な魔力を生み出す装置を作りあげたものの力を制御できずに暴走、本星は失われてしまった。
始皇帝の命令により本星から離れたコミューンも研究を継続しており、星の侵略は魔力に変換する魂の調達を兼ねているとも考えられる。
異世界にて完成した装置「魔魂炉」は材料となる魂が足りずに不完全なプランナーのような改変能力を発揮するに留まったが、疑似魂が溜まっていけば段階的に神の能力が使える事は実証されている。
魂を偽造して創造神の上に立とうなど悪魔でも考えはしなかったであろう…。まさしく欲望の化身である。 はるか昔に宇宙船でルドラサウム大陸に不時着した異星の住人達。
外骨格を成す緑色系の昆虫型人類で、人間同様に男女の性差があり、子供は種子のような小さな結晶の姿で生まれる。背中のフォースウィングで高速に飛び回ることが可能。
魔人メガラスの出身種族であり、魔王アベルにより魔人化したことが公開されているため少なくとも4100年以上前*3に大陸世界に漂着していた模様。元々超高度な先進文明を有していたが、現在のヘルマン氷河地帯に降り立った際の事故等により技術者*4が不足しており、運用性は失われている。
ランス10では
ホルスの社会生態や行動理念について掘り下げが行われている。本能的に欲の強い生命体であり、そのうちの「支配欲」を満たすため、女王を中心としたコミューンを数多形成して荒廃した本星より移民船を派遣する。文明レベルが劣る星域を発見した場合は「世界の頂点となるべき存在」として星々を侵略して廻る。
幾多の戦闘を繰り返しても損耗・全滅することなく長期に渡って存続したコミューンは次第に欲が減少し、到達地点への侵略行為を忌避して原住民との平和的共存を望むように文化変質する場合がある。彼らの間ではそういったコミューンを「疲れた人達」と呼ぶ。
大陸世界に漂流してきたテラ・ホルスを女王と仰ぐ巨大戦艦のホルス達はこの「疲れた人達」に相当する。現在ほぼ全ての船員がコールドスリープに就いている。
火炎書士の仮面に宿る外宇宙精神体シオコ=ンブはホルスの母星を知っているが関係性は不明。
第二部では
宇宙船内の樹木から採取される蜜はホルスの主食兼好物であったが、大陸世界の生物にも嗜好が合致したため、ホルスの主要交易品として出荷されている。鬼畜王ランスでは
巨大戦艦を探索する際に出現する敵性生物であり、ホルスリーダー率いる500人強単位で迎撃してくるため正史と異なり人員には恵まれている様子。残念ながら魔人メガラスとは邂逅しない。戦艦最奥には謎のボタンが並んでおり、能力向上かカプセル怪獣(ジャギジャギ、アミーバ)を得ることができる、これがホルスの科学力…! 然して巨大戦艦の開錠キーが近隣都市パスに流出しているのはセキュリティ的に如何なのものか。
イブニクル2では
イブニクル2では聖母イブに迎え入れられた外世界からの漂着人種として登場。種族固有スキルとして人間で言うところの魔法に該当する「フォース*5」を行使できる。
ホルスの超技術は「魔法科学」とされており、現地世界の文明を遥かに凌駕するものであるが、反面生殖すら科学に頼るという生物的欠陥を抱えるようになっており、やがてこの世界での純粋なホルスは絶滅するに至る*6*7。尚、ホルス及びホルスの血を引く者は違う世界の理であるフォースによりQDの施した封印を突破することができる。*8*9
ホルス側の記録に拠ると、ホルスは魔法科学により魂についてある程度解明しつつあり、魂容量と魔力量の相関性*10から魂の力で魔力を増殖する魔力増幅炉の理論が立てられた。ホルスの始皇帝メガトンキッスの命令により研究は進められ理論実証機*11である「魔魂炉」が建造されるも、暴走の果て住む星を失い、別の世界へ追放される*12に至ったとのこと。
その後も魔魂炉の研究は続けられ失敗データ*13の再計算のもと「最高の魔魂炉」と銘打たれる設計を成すが、聖騎士*14の全面協力の下この世界で完成した魔魂炉は「(聖騎士曰く)しょぼい力」と言わしめるほど中途半端に理を変える力しか発揮できなかった。尚、魔魂炉は古い技術であるためこの世界でも再現できたが、宇宙船などは最新技術であり星の血*15と呼ばれる素材がこの世界に存在しなかったため普及しなかった。
登場キャラ
名前 | 解説 | 登場作品 |
メガラス | ホルス唯一の魔人。元は宇宙船の整備士。 飛行能力に優れており高高度高速飛行が可能。 | 鬼、R10 |
メガフォース | ホルス警備隊。 ホルスの中では強い方だがランスに負けた。 | R10 |
メガッス | ホルス警備隊。年老いた風体で、習字の先生。 | R10 |
メガワス | ホルス警備隊。乙女口調だが男。 | R10 |
メガワス | ホルス警備隊。乙女口調だが男。 飛行能力を持つタイプ。 | R10 |
特記事項
- ルドラサウム世界のホルスは女王テラを頂点とするコミューン「移民船F13Q45」
- 母星は健在である(テラ食券3)
- イブニクル世界のホルスは始皇帝メガトンキッス以降に散らばった漂流民コミューンの末
- 母星は魔魂炉の暴走に伴い失陥
- 何を以て母星とするのか判断が難しいところであるが、現状両者は別物と考えた方が無難
- 現実の秦の始皇帝も中国をまとめた人物であって、それ以前に人類が存在しなかった訳でも各地に皇帝に類する人物が存在しなかった訳でもないのでその辺りはお察し
コメント
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*1 元ネタは間違いなくス〇ーウォーズ
*2 ルドラサウムの可能性もある
*3 魔王アベルはマギーホアに敗れたのち665年幽閉されているためそれ以前となる計算
*4 魔人メガラスも元は技術屋さん
*5 おそらく"may the force be with you"的なアレ
*6 生殖に必要な培養ポッドが失陥してしまったことによる
*7 後に魔王と融合し理を変える力を得た大聖女との間に血を残すことにだけは成功した⇒世代を重ね外観はほぼ人間
*8 談話室「魔魂炉、驚異のメカニズム」よりシャロ「そのフォースのお陰でQDの封印を乗り越えることができたみたい」
*9 談話室「イシュタム」よりアレク「ぶっちゃけ、封印したQDとやらの設定忘れのような気もしないでもない」
*10 魂の力が大きい者は魔力が高い傾向にあった
*11 理論上「(人の魂の)元となる大きな魂=創造神」を超える魔力が所有できれば、それは神に等しい力を得ることになる
*12 「別の世界へと追放された」とあるが、母星を失った只の比喩表現なのか、マジでホルスの創造神とやらがキレたのかは不明
*13 無限に魔力が増幅することは判っていたのに停止方法を考えてなかったというバカな理由だった
*14 当時この世界を掌握した文字通り無敵の人
*15 星の血で魔魂炉の語感となれば、ウッ!アタマガッ!!な最終幻想の七作目がモチーフか